ときめきメモリアル３

ときめきメモリアル３　　～約束のあの場所で～

ときめきメモリアルの第３作目。今度の伝説は坂です。なんかだんだん場所が曖昧になっていく気がする。

俺的な印象
普通のゲームとして考えるのなら、あるいはこの３からときメモを始めた人にとってはそこそこ良くできたゲームだと思います。が、１からプレイしてる私にとってはこれがときメモシリーズだと思うと限りなくクソに近いゲームな気がしますね。これが一言でいうこのゲームの感想といったところでしょうか。

とりあえず今後『メタルユーキ　プロデュース』なときメモ関連のゲームはやらないと思いますね（少なくとも新品で買うことはまずないかと）。なんつーかこれまで氏がプロデュースしたゲームを４つほどプレイしてるんですが（ときメモ２ぱずるだま、サブストーリー１・２・３）、サブ３はそこそこながらあとはちょっと・・・ってなゲームが続いたんで。なんかどんどんときメモじゃなくなってるんですよね。進化してると言われればそれまでかもしれませんが、とりあえず正当には進化してないと思います。それこそかなりの変化球ぎみです。

・・・・・と、ここはメタルユーキ批判のコーナーじゃないんでそろそろレビューのほうを。今回のレビューは『良かった点』『賛否両論だと思う点』『悪かった点』の３つに分けてやろうかと思います。で、ここまで読んでくれた方は察知できると思いますが『悪かった点』だけ異様に長いです（笑）。ま、率直な感想ということでご了承を。

良かった点
あまりないです(笑)

デート場所の増加。これに関しては正当な進化と言えるでしょう。遊覧船やイベントホールなど様々な場所が増えました。また神社が縁日専用の場所じゃなくなったのも良かったんじゃないでしょうか。

趣味システム。服装システムが容姿の代わりだとしたらこの趣味は雑学の代わりでしょう（って誰でもわかるか）。プレイする前は複雑そう＆面倒くさそうでイヤだったんですが、実際プレイしてみると実にシンプルで良かったです。
特に散策による新たなデート場所の発見はおもしろいと思います。あと狙っている女の子にあわせて会話のバリエーションを増やせることも良かったです。クラシックの知識など複数の人に役立つものもあればアロエ栽培の知識などよくわからんのもありますが。

下校時にデートに誘えるようになったこと。これにより下校イベントの重要性が増しました。さらに自由に一緒に下校する女の子を選べる場合が多々にある点も好感持てます。

賛否両論だと思う点

修学旅行時などでの戦闘の消滅。個人的にはどっちでもいいです、これは。まあ今回のヒロイン達は牧原や和泉を除くとみんな腕っぷし強そうなんで見てみたかった気もしますが。

声優のフリートーク時に動画が出ること。・・・・・これは多くは語らないことにしましょう(笑)。

ストーリー性のさらなる導入。一応前作でも水無月や佐倉など明らかにストーリー性を持ったキャラがいましたが今作は全キャラにストーリーが用意されています。私個人の意見としてはストーリーを持たせること自体はいいんですが、突発イベント（条件が揃うとデート場所などで発生する１枚絵が付いているイベントのこと）もちゃんと複数用意してほしいと思いましたね。探す楽しみとかも無くなっちゃいましたし。
今作の突発イベントは１枚絵付きで考えると各キャラ１～２個くらいしかありません。おかげでデートはとにかく３択の嵐です。

予習システム。単刀直入にいって休日に勉強できないのは困ります。これにより相沢や河合の出現を防ぐのが多少困難です。あと運動や芸術もできないので結局橘や御田の出現にも影響しますね。まあ今回はパラメータが条件を満たしても必ず現れるってわけじゃないのでその辺は評価できますが。よって賛否両論ってわけです。

土曜日が休日になったこと。デートに誘う機会が増えたのはいいんですがそのぶんプレイ時間が長くなった気がします。あと今回ロードを繰り返してデートに誘う方法、あまり成功率が良くないですね、下校イベント関係も含めて。

悪かった点
山ほどあります(笑)。みなさん心してかかってください。

まずキャラデザイン。メタルユーキ冒険しすぎ！と、叫ばずにはいられません。思えばときメモ１のキャラデザインも比較的濃い感じがする印象でした。しかしながらいろんなサイトのレビュー等を見るかぎり『そのうち慣れた』と必ず書いてあり、実際私もそうだったので最終的にはそれなりに好感を持てるデザインでありました。

そしてときメモ２ではご存じのとおりなかなか万人向けなデザインとなり、『ときメモだから買った』以外にも『キャラが良かったから買った』という人が結構いたと思います。

で、このときメモ３は一体・・・・・。はっきりいって人を選びまくりです。あとどの年齢層をターゲットにしてるかさっぱりわかりません。新鮮味はあったかもしれませんが、それ以上にデメリットが多かったように感じました。今現在このゲームって２０万本近く売れてるみたいですが『キャラデザインが良かったから買った』って人、１０００人にも満たないでしょうね（みんな『ときメモ』だから買ったと思う。なんかＥＶＥのロストワンに似てる現象な気が・・・）。

音楽。質がガタ落ちです。１０点満点で採点するならときメモ１が９点、ときメモ２が７点だとするとこのときメモ３は２点ってところですね。それくらい落ちてます。特に季節ごとのテーマ曲がひどいです。またスタッフロールを見る限りメタルユーキ氏ではないようです。理由がよくわからないんですが（なんかどっかの説明書に書いてあったような・・・）。
あと今作は１回でもクリアするとサウンドモードが追加されて自由に聴けるようになるんですが、１回クリアした程度じゃどれが誰のテーマ曲だかわかりません（男キャラ除く）。何が言いたいのかといいますと、今回それくらい各キャラのテーマ曲を流してないんですよね。具体的にいうなら下校時やデート時に一切流れません。こんなんだったらキャラごとのテーマ曲自体廃止してもよかったと思います（いいすぎかな？）。

ミニゲーム。これもデタラメに質が落ちてます。二人三脚などシリーズ通じて存在するのを除くとやろうって気にさせるものがありません。唯一『ホッケーゲーム』だけはまともでしたがあれはどう考えても「オリジナル」なミニゲームじゃないですからねぇ。つーかオリジナリティ溢れるミニゲーム自体がないです。しかもボーリングやゴーストハウスなどやけに長いミニゲームもたくさんあります。ミニゲームなんだからもう少し短時間でできるようにしてほしかったです。さらにそれらはデート場所なもんですから・・・・・私はボーリング場とゴーストハウスはもはや封印状態です。

デート時の服装について。これは完全な企画倒れ。考え自体はいいんですが服のバリエーションが非常に少なく、しかも毎回同じ服を着てデートへ行っても女の子になにも言われないので、はっきりいってその娘の好みの服装を見つけたらあとはずっとそれでおしまいです（さすがに冬にＴシャツとかはまずいが。でも１年中背広でいいキャラとかもいる）。
まあ複雑にしないように・・・って考えもわかるんですが正直これじゃ意味ないですね。

会話関係。まず会話のテンポが以前に比べるとはるかに悪くなってます。今作はボイスの他にキャラの動きを読み込まなければならないのでしようがないのかもしれませんが、ボタンを押して跳ばせるのを除いてもこれはかなり目立ちます。また、１つのセリフの途中で読み込む場合が結構あります。ＥＶＳのときはしようがないにしろ、それ以外にもまれにあります。理由はよくわからんのですがＰＳ２なんだからなんとかしてほしかったです。

セーブについて。やけに時間かかります。２よりだいぶ長いです（たぶん）。基本的にこのゲームはちょくちょくセーブするのでこれは困ります。ロードは早いのがせめてもの救いですかね。

アルバムの消滅。今回はアルバムの代わりに『モノローグ』と『ときめきグラフ』というのが存在していて、２つともなかなか良好なんですが、個人的にはそれに加えてさらにアルバムがほしかったと思います。ＰＳ２のメモリーカードなら容量的にも余裕のはずですからね。それに別に前回までにしてもアルバムに関しては不評とかはなかったんで特に消す必要はなかったんではないかと。

ＯＰやＥＤでのＺＡＲＤの起用。断わっておきますがＺＡＲＤ自体を否定する気はないです。アルバム２枚持ってますし。
さて、これもさっきのアルバムのとこと同じようなことを書きますが、別に今までのメインヒロインによるＯＰの歌が不評ではなかったんですから無理に変えなくても良かったと思いましたね。話題作りのためなのかもしれませんがときメモはそんなことしなくてもギャルゲーの中じゃ相当メジャーだと思いますし。
こういう不評じゃないとこをチマチマ変えるんならいっそ全然違うゲームにしちゃえばいいのに・・・、と個人的には思いました。

爆弾処理の難しさ。方法自体はいつもと変わってないのですが、相手の好感度が低い場合デートの約束をするのがかなり大変な上、電話番号を入手するのが困難であり、さらに今回は爆弾炸裂まで結構時間に余裕があるもののその分１回のデートじゃまず消えないのでとにかく処理するのが大変なんです。

正直、電話番号を知らない状態で好感度の低い娘が爆弾を持ったら、セーブ・ロードを多用しないとまず消せないと思います。ときメモ初心者やライトユーザーにはキツイでしょうね、これは。

サブタイトルの『約束のあの場所で』について。はっきり言って意味不明なんですが。誰かと約束するイベントでもあるんですか？今回幼なじみがいないので過去の約束どうこうといったイベントは使えないですし・・・。あと『運命のその日・・・以下略』のアレも意味不明です。なんで普通に卒業式の日じゃないんですか？例えば修学旅行とかでハッピーエンドになるキャラがいれば納得できるんですが。まあそうなると今度は伝説の坂が困るんですけど(^_^;)。

レビューのレビュー（フリートークのようなコーナーです）
今回、（おそらく）初めて２週間以上更新が止まってた気がします。いや～、しばらくやるゲームがなかった上にエラく忙しかったんで（遊びが）。で、このときメモ３なんですがある日衝動買いした時の１つだったりします。あと２つほど買ったのでしばらくは定期的に更新できそうです（残り２つは中古でやたら安かったものですが）。
ひとつお知らせを。このゲームのキャラ別レビューは後ほど追加します。ここまでで随分と書いちゃったんで今回は２ページに分けようと思ったんで。まあ実際のところ、まだ２キャラしか終わってないからなんですが（汗）。

プレイ時間・・・・・・・今のところ２０時間弱。ところで今回１プレイが非常に長いですね。やはり会話のテンポの悪さと休日が増えた点が影響してるんでしょうか。