Kanon

ネットなどでは非常に有名なPC18禁ゲームの移植作。まあ一般人は知らんと思うけど(笑)。

俺的な印象
キャラによってシナリオの質が著しく変わるゲーム。これがこのゲームの私の感想です。まあ他のノベルゲームでもこれは当てはまることではありますが、このゲームは特に差がデカイと感じました。良いシナリオはそれこそさすがのデキと、噂どおりの質の高さに感心しましたが、逆にイマイチなキャラはホントにイマイチでしたね。

それではいつものごとく細かく感想なんかを。

まずグラフィック。プレイする前はとにかくキャラデザインが濃いなあ〜、とか思ってたんですが意外とすんなり慣れました。ただ、秋子さんは最後まで叔母さんには見えなかったですけどね(^_^;)。つーかどう見てもあれはお姉さんです。

まあそれはいいとして不満点を1つ。1枚絵少ないって。なんか必要最低限しかないような感じがすごくするんですが・・・。例えば舞の戦ってるシーンとか、真琴のものみの丘でネコと佇んでいるシーンとかにも1枚絵が欲しかったです(2個しか挙げてませんがホントはもっといっぱいあります)。あとは別にないですね。OPはムービーにして欲しかった気もしますが、DVDならともかくCD1枚じゃ容量的に厳しいでしょう。

音楽。全体的に高レベル。特に暗い感じの曲は素晴らしいの一言です。数はもうちょっと欲しい気もしますが。一方明るめな曲も悪くはないんですが、個人的には先月あたりプレイした『みずいろ』の方が良い印象でした。お気に入りとしては舞のテーマ曲と・・・あとはあゆとの昔のエピソードの時流れてる曲ですかね(曲名忘れました、スイマセン)。またボーカル曲が2つほどありますが、2つともにそこそこといった感じです。

声(CV)について。有名どころをひととおり集めましたって感じがすっごくするんですが。まあこれは批判ではないんですが、とにかく脇役を含め一流どころで固めてあります。演技力は問題ないですが新鮮味では多少の問題があったかと。まあ『シェンムー』とかみたいに芸能人とか使うより100倍いいですが。つーかギャルゲーに芸能人はないですね(^_^;)

システム。特に問題もなく書くことがあまりないです。このゲーム独特のものとしては、声付きで頁戻しができるところとか、あと選択肢とかも簡単にやり直しが効くところでしょうか。一応セーブもたくさんできるようになってますが、選択肢を誤ったと思ったらすぐにその所まで戻れるので別に重要そうな選択肢の場合でもセーブする必要は特にはなく、実に親切です。

あとはストーリーを含め各キャラの感想なんかを。しっかし5人は少ないっスね〜。家庭用オリジナルもいないらしいし。これで定価6800円は高すぎなような・・・。まあ私は定価では買ってないんですが。ま、とにかく各キャラの感想です。

各キャラの印象
クリアした順番に書いてあります。横の日付はクリアした日です。

川澄 舞  (2002/06/28)
特に決めていたわけじゃないんですが、最初のプレイなので流されるままに進め、そしていつのまにかこの娘のルートになっていたのでそのままクリアしました。でもこの娘が最初で良かったです。後半なんかあまりのおもしろさにもはや我を失ってプレイしてましたよ。やっぱ最初のキャラがイマイチだとセカンドプレイする気が衰えますからね〜。ちょうどその頃資格試験の1週間前くらいで、本当は勉強もしなきゃならなかったんですが今述べたように我を失っていたんで勉強時間を削るどころか丸ごと全てKanonの時間になっちゃいました(爆)。こんなんで資格取れるのか?オレ(^_^;)

ま、雑談はこのへんにしてこの娘のストーリーの感想ですが、とりあえず全体的な感想としてはさっきから述べてるように非常に良かったです。もちろん後半の盛りあがりも良かったんですが、前半の主人公・舞・佐祐理でのなごやか〜な日常も実に好きだったですね(先月プレイした『みずいろ』の影響が多少出てるのかな?)。

で、今度は後半の話。まず母親との病院生活が泣けたと、これですね。もちろん最後の動物園の話。まあ実際には泣いてないんですがそれでもかなりグッとくるものがありました。私は涙腺がかなり強いほうなのでこれは凄いことです(なんせEVEのラストシーンとかでも平然としてる人間ですから)。もちろんこの話単体じゃありがちなエピソードということだけで終わっちゃいますが、やっぱそこに行きつくまでのいろんなイベントとかが効いてますからねぇ。というか、もうあのへんの私はイってました何度も書いてますが我を失ってました。ED後なんか・・・なんと書けばいいんでしょうか、どこか『ふわふわした』状態になってました。しかもそのまますぐ寝ようとしたんですが(つーかEDの時点でもう朝です)、興奮してるのか全然寝れず酒を飲んで強引に寝たという一般人から見れば「オイオイゲームごときでそりゃないだろ・・・」的なエピソードまで作ってしまいました(^_^;)。だってしょうがないっしょ。無職なんだから毎日が平凡極まりないのです。いつもおんなじ日常なんです。心躍る冒険はないんです(謎)。・・・・・まあ学生の時も平凡といえば否定はできませんけど。

なんか雑談が半分くらい混ざっちゃいましたが、こんなとこで。まあこれから佐祐理さんも書くつもりなので感想はそこでフォローすればいいでしょう(^_^;)

倉田 佐祐理
ある意味理想の女性かもしれんが実際にお付き合い、なんてことになったらいろいろ苦労しそう・・・ってな娘です(なんだそりゃ)。全然紹介になってませんがまあネタバレ前提のレビューなんで、おそらく読んでくれてる人の大半はクリア済みでしょうからこんなもんでいいでしょう。

で、感想なんですがツライ役回りながらも強い娘だなぁ・・・といった感じですね。みなさんご承知のとおりこの娘は舞といることにより、とにかくいろんな被害に合います。生徒会関連でのいざこざとか、舞踏会で魔物に襲われたりとかですね。舞の誕生日のアレなんかテキストからいってかなりの大ケガでしょう(まあ病院では意外と軽傷だったとも描写されてますが)。しかしながらそれでもひたすらに舞と一緒にいようとするところは凄いの一言です。
ただ、舞以外の人とのやりとりも見たかった気がしますね。一応名雪と少し話す場面がありますが、あれは自己紹介くらいのものでしたから。

あとは、これは舞シナリオ全体にいえることなんですがとにかく
みんな無事で良かったと、これですね(舞と舞の母親はまあ『奇跡』ってやつで復活なんですが)。佐祐理さんも卒業式には回復してましたし。途中話が暗めになるので「こりゃハッピーなEDはないかな・・・」とも思ったんですが、納得いかない終わり方じゃなくて良かったです。変に中途半端だったり、佐祐理さんだけ欠けてEDとかだったらこれからやる(であろう)試験勉強にモロ影響が出ますから(笑)。ま、そんなとこです。

水瀬 名雪  (2002/07/05)
キャラ自体はなかなか好感が持てますし、オプション(?)である秋子さんも結構いい味出してるんですがねぇ・・・。肝心のシナリオが拍子抜け。前半はごくごく普通の生活、中盤くらいからは名雪を中心としたイベントが起こるようになり、そして告白イベントからだんだん盛りあがりを見せてきてさあ終盤は一体どんな展開が!?・・・・・と思ったらやけにあっさり終わってしまいました。そりゃ一応終盤は波瀾も起きますが、先にプレイした舞に比べるとはるかにしょぼいです。さらにいうならこのゲームのキーワードである『奇跡』の使い方とか、あと主人公の7年前の記憶を使ったエピソードに関しても悪くはないんですが舞シナリオに比べるとだいぶ弱い印象をうけました。

ま、総合すると及第点といった感じですね。普通のゲームなら十分に通用するシナリオだとは思います。ただ私は舞シナリオと同じくらいの高レベルなものを望んでたんでねぇ・・・。やっぱり印象は『拍子抜け』ですね(^_^;)

美坂 栞  (2002/07/09)
いきなりですがハァ?ってな終盤でした。なんというか・・・理論を超えた展開です。まあこのゲームは『奇跡』がテーマなわけですから理不尽ってわけじゃないんですが・・・・・やっぱり理不尽です(笑)。栞自身がすでにあきらめきってた上に、ゲームを通してカラダをいたわってるシーンとかが皆無なので奇跡にしても無理がありすぎるような気がしてしようがないですね。
また、理由としてあゆが関連してたようですが、まだ私はあゆシナリオをプレイしてないのでこれに関してはなんとも言えませんね。あゆシナリオが終わってからまたなんか書くかもしれません。

あと気になった点は・・・残り1週間になってからの生活全般ですかね。プレイする前は「やっぱ日に日にカラダが弱まっていくのかな・・・」とか思ってたんですが、はっきりいって最後の少し前くらいまですごい元気でした。これはちょいと不満点ですね。
そんな前日になったら急激に体調が悪化するのかい!って感じです。

・・・なんか凄く辛口になっちゃった気がしますが、まあそれだけこのゲームには高いものを望んでいると思ってくださいね(^_^;)

沢渡 真琴  (2002/07/12)
一言でいうならおも〜いおとぎ話ってところでしょうか。終わったあとはただただため息でしたよ・・・。でもかなりの感動がありましたね(ちょっと感動とは違うかもしれませんけど)。とりあえず十分すぎるほど楽しめました。

まずコンセプトがかなり独特でしたね。現実味はスカですがオリジナリティという面で考えるならこれは大きく評価できると思います。あとは後半ですか。日に日に弱っていく真琴を見てるのはなんともツラかったです。これを踏まえると栞シナリオはアレで良かったのかもしれませんね。栞シナリオまで日に日に弱っていく展開だったら思いっきりかぶりますからねぇ。ただでさえシナリオ数が少ないわけですから。

不満点。
もうちょっと形あるハッピーエンドにしてほしかったという1点だけです。最後に復活したっぽい1枚絵が出て終わっちゃいますが、もうちょこっとでいいから続きがほしかったですね。せめて家に帰ってくるまでは普通に文章付きで進んで、最後にみんなで夕食でも食ってる1枚絵で締めるとか。

そんなとこですか。そういや書くの忘れてましたがみんなでプリ○ラ撮るイベント。アレはジーンときましたね。マジに。

月宮 あゆ  (2002/07/15)
さて、最後を締めるは噂に名高い伝説のうぐぅこと月宮あゆです(わけわからん)。で、終わらせた感想ですが人を選ぶシナリオだったとこれですね。奇跡を奇跡だとどれくらい割りきれるかが課題だと思われます。なんせあゆの存在自体が奇跡なわけですから。ちなみに私は「やや割りきれなかった」部類ですかねぇ。どうしても現実味を多少は考えてしまう上、奇跡にしてもある程度納得いくものを求める人間なんで(^_^;)

もうちょっと具体的な感想に参りますが、まずオチ(というか終盤の展開)が非常に読みやすいですね。あゆがいなくなって主人公があの巨木跡についてからは、ほとんど予想どおりな展開でした。わからなかったといえば、天使の人形への最後の願いが意外と曖昧だったところと、実は本物のあゆも生きていたということでしょうか。私的には最後は本物のあゆが生きかえってEDだと予想してたんで(まあ近いといえば近い結末だったんですけど)。

シナリオに関してはこんなとこでしょうか。なんか誉めてるんだか批判してるんだかようわからん感想になっちゃいましたが(汗)。しかしこのあゆというキャラ自体はかなり独特ですね。キーワードを挙げるならば『たい焼き』『羽』『うぐぅ』といったところでしょう。普通に考えると意味わかんないのばっかりですね(笑)。このゲームを知らない人でこれが1人の女の子のキーワードだとわかる人ははたしているんでしょうか。
「結局なにが言いたいんだゴルァ!」とか思ってる人がいるかもしれませんが、要はそれだけオリジナリティがあるキャラだと言いたいんです(^_^;)。それこそ『女子高生』『世界征服』『巨大ロボ』といったこれまた不可思議なキーワードを並べるときメモ1の紐緒レベルじゃないでしょうか(まあゲーム自体の趣向はあまりに違いますが)。


最後に雑談。これで全キャラ終わったわけですが、ちょっと思ったこととして舞シナリオ以外みんな『家族』がテーマのひとつになってるような気がしましたね(栞はちょっと違うかな?)。おかげでこのゲームで唯一登場する親である秋子さんは、あゆシナリオといい名雪シナリオといいロクな役回りじゃなかったです(笑)。ま、それはいいとして何故か舞のCGだけ2枚ほど取り忘れてるので、これから攻略サイトでも拝見させてもらいましょう。では〜
ヽ(^o^)丿

2002/07/22追加分
え〜、CG埋まりました。しかし驚きましたね。まさか佐祐理さんルートがあるとは。もちろんメインキャラではないのでボリューム面などでメインキャラとはだいぶ差がありますが。特に気になったのは1枚絵の少なさですかね(またかい)。まあプレイすればわかりますように佐祐理さんの回想ということを踏まえてなのか、とにかくずっと画面が真っ暗です。たまに弟関連の1枚絵が出ますがはっきり言って全然不足してます。舞と一緒に牛丼を食べてるシーンとか最後のエピローグとかにも1枚絵が欲しかったですね(もちろん過去の回想に関しても)。少し辛口ぎみになっちゃいましたが、なんにせよ佐祐理さんルートが存在するだけで大したものだと思いました。

ついでに天野ルートも作ってほしかったんですが・・・・・まあさすがに無理でしたかね(笑)。

レビューのレビュー(フリートークのようなコーナーです)
最近1つのレビューがやたらと長くて更新速度がかなり遅いです(汗)。去年と比べても去年が月4〜5くらいレビューを書いてたのに対し、今年はだいたい2〜3くらいで精一杯ってとこです。今年は去年と違い無職だからもっと更新速度が上がると思ったんですがねぇ・・・。精進を続けます。

それはそうと今回もギャルゲーということで良かったシナリオの順位でもつけようかと思います。

舞≧真琴>あゆ≧名雪=栞

今回はこんな感じでした。一応説明をつけときますが右にいくほど評価が下がります。また≧はだいたい同じくらいの評価で若干左のキャラのほうが良かったかな?ってくらいです。まあ不等号本来の使い方ではない気もしますが。=は説明の必要はないでしょう。
あと黄色になってるキャラのシナリオは個人的に非常に良い印象だったものです(いわゆる合格点ってやつ。エラそうで申し訳ないですが)。あゆから下に関しては悪かったというよりは自分に合わなかったって感じのほうが強いですね。とりあえず舞シナリオは前半のなごやかさにしても、後半の波瀾にしても非常に良かったです。それと舞だけでなく佐祐理さんの功績(?)も大きいです。やはり主人公を含め3人揃ってこそですね。

プレイ時間・・・・・・・30時間ちょっとかと。上に書いてあるとおり舞のCGだけまだ2枚埋まってません。

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