決戦U

PS2で発売され好評だった決戦の第2作目。

俺的な印象
超久々にコーエーのゲームをプレイしました。光栄→コーエーになって初めてだといえば納得できると思います。ところでこのゲームですが、なんだかぬる〜いゲームというのが感想でしょうか。明らかにライトユーザー向けなゲームだと思いましたね(しばらくプレイしないうちにコーエーも変わったもんだ)。ま、その辺の説明などをふまえて各項目ごとに感想なんかを。

グラフィックから。いきなりで申し訳ないんですがこのグラフィックに関してはまったくぬるくないです。グラフィックがキレイといえばまずスクウェアあたりが挙がりますが、たとえスクウェアと比べても大差ないように感じます。あと群れ制御エンジンだかそんなのにより、大人数による同時行動の処理などもスムーズに行われています。
それとムービーが異常に多いです。と、いうかストーリーの進行はほとんど全部ムービーです。これはスゴイの一言ですね。質もさっき書いたとおり、たとえスクウェアと比べても見劣りしません。

音楽。なかなか。少なくとも悪くはありませんね。ただホントに「なかなか」の域で止まっちゃってますが。あと音楽とは少し違いますがこのゲーム、異様に声に凝ってます。説明書にも書いてありますが歌舞伎界や芸能界の人達がそれもかなりの人数出演してます。さらには声優もホント有名どころばかりを起用していて、西旋風や虎稚などチョイ役にも桑島法子嬢や野田順子嬢といったその辺のゲームのヒロイン級の人ばかりを使っています。金かかってますね〜。

システム全般。ぬる〜いと感じた原因その1。戦闘中結構いろんなことができますが、結局のところ大事なのはいかにして2対1ないし3対1という状態にもっていくかにあるので、最終的にはかなりシンプルだなという印象を持ちました。陣形とかはあまり気にしなくてもいいですし、その気になれば特技さえ使用しないでクリアできると思います。
あと劉備・曹操の全ての面をクリアすると難易度を設定できるようになりますが、全て終わってからじゃちょっと意味がないように感じました。一応上級編のみ遊べる(と思われる)ステージとかもあるようですが、全体的にこのゲームは1つの面にかなり時間がかかるので、正直すぐに再プレイする気にはなりません。

一方、評定や軍議のほうは誰もがシンプルだと思う作りです。ただこのゲームは戦闘が中心なわけですから個人的にはこれでいいと思いましたね(ところで軍議で決めたとおりの作戦で実際に戦ったことがないんですが。みんなそうなんですかね)。

ストーリー。もっともぬるいと感じたところです。さて、パッケージにも書いてあるとおりこのゲームのウリは『愛と戦い』なわけですが、『愛』のほうにかなり問題があるように感じました。というか主人公の劉備・曹操ともにデレデレ(死語)な状態である貂蝉に問題があります。
はっきり言ってこの人に魅力を感じるシーンというものがないんですよね。ただひたすらにチヤホヤされてるだけです。しかも曹操編では具体的な理由も言わずにいつまでもギョクジ(漢字忘れました・・・)の在処を教えてくれない上、曹操自身がもう必要としなくなった最後の最後になって「今のあなたにならギョクジの場所を教えてもいいわ」などと言う始末。
さらにはヒミコや荀郁の曹操へのけなげなシーンが随所に入ったりするので・・・。正直私の貂蝉への評価は
ぶっ殺したろかこのアマ!ってな感じです。このゲームをやると中山エミリが嫌いになりますよ(笑)。

あと嫌いなキャラナンバー2として劉備が挙がります。私が主人公を嫌いになるゲームは滅多にないんですがこの劉備はかなり嫌いになりましたね。理由としては
貂蝉貂蝉うるさいからです。結局貂蝉が嫌いだから劉備も嫌いになっちゃったというわけですが、しかし曹操と戦場で会話をするシーンが時々ありますがそのたびに真っ先に「貂蝉を返せー!」と言うわ、面クリアした時も「貂蝉をとり戻すぞー!」みたいなセリフを吐くわ、軍の士気がガタ落ちな気がするんですけど。
だってそんな個人のしかもプライベートな事に何千・何万と兵士が犠牲になるかもしれないんですから。また美三娘や孫麗といった劉備にラブラブ(またも死語)な人達はたまったもんじゃないでしょうね。恋敵を救出するために命をかけるわけですから。

長々と『愛』な部分について語っちゃいましたが、全体的なストーリー部分はそれなりにいいデキだと思います。特に曹操編がまったく劉備編と同じ展開(具体的に言うなら各面が)じゃないところは評価できますね。

レビューのレビュー(フリートークのようなコーナーです)
いきなりですが私は生粋のゲーマーなんで(自分で言うなよ)こういったライトユーザー向けなゲームってほとんどしないんですよね(やるといえばFFとドラクエくらいか)。例えば『みんなのゴルフ』とか『グランツーリスモ』とか『鬼武者』『バイオハザード』などは雑誌とか以外で見たこともないです。で、話は本題(?)に入りますがライトユーザーな方々ってこんな程度のストーリーで満足なんですかね。特に『愛』な部分。こんなんで感動してたら『久遠の絆』とか『EVE burst error』とかやったら死にますよ(笑)。つくづく最近のギャルゲーのストーリーの質の高さを実感しました(まあハズレもたくさんあるけど)。

プレイ時間・・・・・・・25時間ほどかと。突然ですが荀郁激ラブです(爆)。最後にちょ〜っとだけハッピーっぽいEDだったのが良かったです。あと彼女のセリフで「私って丈夫な女なのね・・・」というのが最終面にありますがあれはエラく笑えました。
最後にヒミコと月英、時代を考えるとセリフが浮きまくりなんですが。「ちょ〜」とか「ですぅ〜」とか使うなよな。そりゃ孔明も困ります。

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