To Heart

PCで大ヒットしたサウンドノベルの移植作。ちなみに私の1999年度ベストゲームです(どうでもいいことですが)。

俺的な印象
最初に断っておくこととして、私はもとであるPC版をプレイしてませんのでシナリオの改善点や声についての意見などはわかりませんのでその辺をご了承下さい。

また、このゲームは最初に書いてあるとおりかなりのお気に入りであり、このレビューもベタ褒めですんでこのゲームがあまり気に入らなかった人は読まないほうがいいかもしれません。

と、いつになく前置きが長くなっちゃいましたがとりあえずいつものように各項目ごとに感想なんかを。

ということでグラフィックから。とてもキレイです(つまらん感想ですいません)。PSはSSに比べると2Dの絵は粗くなっちゃうそうですがそんなことは微塵も感じないほどにキレイです(といっても別にSSでも同時発売!とかそういうことは無かったわけで比較にもなんにもなってないわけですが。とりあえず筆者がキレイだということを強調したかったと思ってくれれば幸いです)。あと演出が非常にうまいですね。屋上にあがったときの太陽の光や葵との練習の時の夕方への変化など。素直に感心しました。

音楽。かなり良いです。勝手に思った特徴としては安心して聴ける曲が多いところでしょうか。個人的に夜の音楽や来栖川芹香嬢のテーマ曲なんかがお気に入りです。またOPとEDの歌についてですがPC版をプレイした人からはそれなりに不満も出てるみたいですね。まあ私個人としてはなかなか良好だったと思います。ただそのPC版の歌を聴いていないのでもし聴く機会があればまた違った意見になるかもしれませんが(いちおう曲自体はこのPS版にも入ってるみたいです、あかりのストーリーのラスト直前で)。

ストーリー。まあ細かい(というより各キャラの)感想は下に取り上げてありますんでここでは全体のイメージというか感想を。総合的にはかなり良くできてると思います。が、ちょっとキャラごとにシナリオの完成度の高さというか質というかとにかくバラツキがあったような気がしました。具体的に挙げてみますとあかりや委員長、マルチ等々大半のキャラはとても印象に残るすばらしいと言っていいほどのレベルのものだと思いましたが、レミィと来栖川綾香嬢の2つがねぇ・・・。手抜きとは思いませんが好きになれなかったです。

あと1人あたりのシナリオ量が丁度よく、EDまで3時間弱くらいでいけるのが非常に良かったです。このくらいだと1日1人のペースで進めることが可能でストーリーを途中で中断して次の日に持ち越しとかがないですから(たんに私がプレイしてたのが夏休みで次の日の朝を気にしなくてよかったというのもありますが)。

システムなど。これ以上ないってくらい完璧だと思います。読んでない文章になると自動的に止まるメッセージスキップやいつでも出来るセーブ(当たり前とか思う人もいるでしょうが夜しかセーブ出来ない似たようなタイプのゲームも結構多いんです)、メモリーカード1ブロックで10ヶ所のセーブができたり、各キャラごとの音声ON/OFF等々実に快適にプレイできます。

ただ唯一の欠点としてはたまにミニゲームから普段の画面に戻るときにフリーズしてしまうことがあるということでしょうか。ま、それを差し引いてもほぼ満点だと思います。

最後にミニゲーム。恐ろしく完成度が高いです。ときメモ1など他のギャルゲーにもミニゲームの質が高いというものはありますがこれはさらに上をいっているんではないでしょうか。すべてが良いです。ただ肩もみマルチなどミニゲームに満たないものもありますが(あれはもともとおまけか・・・)。

各キャラの印象
神岸あかり
おそらくデフォルト名で始めるか否かで大幅に印象が変わる娘でしょう(ちなみに私はデフォルト名です)。それくらいひろゆきちゃんを連呼します。ま、それはおいといてこの娘はギャルゲーではすっかり定番の幼なじみな娘という設定ですが数ある幼なじみの中で一番といっていいほどに良かったと思います。とにかくあの後半!ガキンチョの頃からお互いを知り尽くしてる2人が一線を越えようとするところの描写(主人公の葛藤など)が実に実にリアルでとても印象に残りました。

話は変わりますがこの娘はこのゲームで数少ない普通にイベントをこなすだけではEDまで到達できない人ですね。当然のごとく私も何回も雅史EDを見ました。まあ難易度が高いぶん価値ある(?)ストーリーだったんで良かったんですけどね。


来栖川 芹香
一番最初にクリアした人。セリフが少ないですねぇ・・・というのが印象・感想でしょうか。それから・・・・・書くことねぇ!(泣)別に中身スカスカなストーリーじゃないんですけどなんかこれといったものがないです。とにかくストーリーうんぬんというより雰囲気が独特な娘でした。私は(PCを除いた)いろんなギャルゲーをやってますがこんなのは初めてでしたね。


保科 智子
望まぬ転校をして関東の人とそりが合わず苦労しているという、他の人に比べるとかなり現実味があるストーリーですね(もっとも他の人のがぶっとびすぎというのもありますが)。あと主人公も驚いてましたがあのゲーセンのイベントはかなり違和感ありましたね。そしてあのED!(へ到達するために必須な最後の選択肢)「今日、泊まっていけよ」
・・・・カ〜ッ!1人暮らしにのみ許されるセリフですなぁ。このときばかりは主人公は両親に感謝したことでしょう。もちろんあのまま・・・・・・ってそんなの誰でも想像つきますね(むろんPC版はアレなシーンでしょう。この人のは唐突ってわけじゃないんでPCの特権であるHシーンがちゃんと意味を持ってますね)。


長岡 志保
いろんなページのレビューを見る限り、この娘はPC版と比べて結構ストーリーが変わったそうで・・・。感想といたしましてはゲームの終盤に主人公が突然志保のことを見てるんだよ、みたいなセリフを吐きますがその辺から主人公とシンクロできなくなっていきましたね(好きになっていく過程とかはどこにあるんでしょうか)。あとEDもあんまり好きじゃないです。結局主人公はあかりのほうへと流れていったみたいですし。と、ストーリーは個人的にイマイチな部分もありましたが、(コンシューマーの)ギャルゲーのデートにしては珍しい深夜のデートや通常のコメディ色の強い数々のイベントなど全体的にはかなり好印象な娘でした。


松原 葵
普通あれだけ努力・練習をしてたら必ず筋肉ムキムキになります。別にどうでもいいことですが。もう1つどうでもいいことを言わせていただきますとゲーム中どう見てもかなり小柄というか身長が低そうにみえるんですが・・・。リーチの短さは弱点とかにならないんでしょうかねぇ。ま、どうでもいいことはこの辺にしておいて感想を一言でいわせていただくと・・・・・・スポ魂ですね。あとやたら格闘技のうんちくを聞かされることになります。一応全て読みましたが結構だるかったです。

そういえばこの娘のストーリーのPC版との違いというのを私はよく知らないんですがこのままなんですかね。だとしたらどこにHシーンは入るんでしょう(あの最後の神社か?会話の内容的にはあまりそういった感じはないんですが)。


宮内 レミィ
とにかくEDのオチがねぇ・・・。ま、この娘は志保とともにゲーム全体のコメディな部分のほとんどを受け持っていますからあれで良かったのかもしれませんが。話はかわりまして、幼き日にふたりは遊んだことがあったというエピソードのときに回想シーンがあるわけですが、なんかレミィ髪が黒いんですけど何かしら説明ってありましたっけ?やっぱ金髪だと強く記憶に残ってしまうことからの配慮なんでしょうかね。あと気になった点といえばこの娘PC版だとパンチラとか多そうですね(なごりみたいなのも一つあったし)。


マルチ
プレイする前から絶大(というほどなのか細かいところまではわかりませんが)な人気を誇るということは知ってました。プレイしてみた感想としては・・・・たしかに感動しますね、人気があるのもわかる気がします。んで細かいところの感想ですが、とあるイベントのかくれんぼ(?)で主人公が見つからないくらいで泣くとはほんとに高校生並に設定されてるんでしょうかね(そんな説明はありませんでしたけど。でもとりあえず高校でテストするんならそんくらいの精神年齢だとは思ったんで)。あとEDの直前で遊園地でデートがあるわけなんですが、あれってうまく調整するとレミィのデートと重ならせることが出来るんですよね。別になんのメリットもありませんが。


姫川 琴音
最初は無機質系(綾波系と言ったほうがわかりやすいのかな)の娘だと思ってたんですが意外と明るい娘でした。しかしこの娘のイベントは全て超能力がらみですね。なんか普通にデートとかもあってもいい気がしたんですが(公園で絵を書いたりとか)。あとアニメのほうを私は少しテレビで見たんですがなんか超能力から予知能力になってました(しかも必ず不幸なことの予知)。なんででしょう?


雛山 理緒
とにかくPC版はシナリオがひどいそうで・・・・。どこのサイトのレビューを見ても書いてありました。ま、それはさておきピカチュウ(笑)。さらに髪型が・・・・銭湯帰りのイベントもあのままってことはあれが自然体なのかね。あそこで主人公が別人みたいとか言いますがさっぱり理解できません。シナリオ全体としてはなかなか良好でした。


来栖川 綾香
格闘技のチャンプだそうです。あんな細いカラダでそんなこといわれても説得力のカケラもありませんな(ついでに言うとあの長い髪も)。と、葵のところと似たようなこと書いてますがなんかシナリオのほうも格闘技関連ということでまたも格闘技のうんちくを聞かされることになるんですよね〜、だるい。そしてなにより不満なのはシナリオが短い!&殴り合いしかない!これに尽きます。同じ隠しキャラである理緒とは違ってなんかおまけみたいな人でした。もっともPC版ではただの脇役だったそうで。そっから比べるとたいした進化なんでしょうな。


レビューのレビュー(フリートークのようなコーナーです)
おづかれ〜。なんかあまり中身のないレビューになってしまいました。いつかもっかいちゃんと全てのキャラをプレイしなおしてレビューもリメイクしたいです。しかしこんなレビューでも4時間近くかかってるんでよね〜。とにかく読んでくれた人&書いていた私おづかれ〜。

プレイ時間・・・・・・・50時間近くでしょうかね。あかりに苦戦した以外はすんなりいけました。アルバム完璧に埋まってます。

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