おそらく最初で最後であろうＤＣによるサクラ大戦の新作。よりドラマチック（アニメチックともいう）になったアドベンチャーパートと大幅に変更、というかほとんど別物になった戦闘などが特徴である。あとまさに前作の続きなので舞台はパリとなり登場人物も総入れ替えとなった。
俺的な印象
相変わらずとっても高い完成度です、細かいところまで実によく作られております。まあつまらん書き出しですがみなさんそう思ったんじゃないかと。
ではまずグラフィックについてですが文句のつけようがないです（別に文句言うために書いてるわけじゃないけど）。とくにオープニングのムービーは凄まじいの一言。アニメーションが綺麗なのはもちろんですがカメラワークとでも言いますか、スピード感あふれてますね全てにおいて。大神機が暴れまわってるとこもいいんですが、私がお気に入りなのはやっぱりあのガンガンやってたＣＭでもおなじみな、花組によるフレンチカンカンですね、はーすげー。あと静止画からのムービーとかその逆もありますがそれが随分スムーズになりましたね、まあまだまだこれは技術的に上がっていくとは思いますが。
お次は音楽。あまりにも良いです。いつもながらいい仕事してますわ田中公平氏は、ほんと。私個人としては夜のテーマと最初の戦闘の曲を毎回楽しみにしてるんですが、今回もいいっすねえ、レベル高いです。ただ今回は帝劇の変わりとなるシャノワールが夜に本格営業ということで夜のテーマの流れるときがいつもほど多くなかったのが残念ですね（せっかく3作目にして変更されたのに）。
あと日本の花組がそれぞれ初めて登場するときにしか流れない贅沢な曲もあったり、また今回とくにゆっくりめなテンポの曲の質が良かったと思います（まああくまで私個人の意見ですから。音楽の好みはシナリオとかに比べて特に人それぞれなんで）。
さてさてお次はシナリオ。こちらも相変わらずというかいつもどうり、いやいやいつも以上に穴だらけですな。まあ細かいとこは下で大きく取り上げてあるんで。それに１からプレイしてる人々はあのいきなりな天使を筆頭として、いろんなイベントによりすっかり馴れてますからね（笑）。とりあえず省略してここでは大きな問題を。
３から始めた人はなんの問題もないですが我々１からずうーっとやり続けてる人間にはどうしても困るというかいい加減にしてほしいという問題があります。それは全体的なストーリー構成がまたも同じ、っていうかいつも一緒なとこです（そろそろマンネリと言われてもしょうがない時期だよ）。
隊員そろうまではいいですよ（まあこれもいつも一緒なんだけど不満なわけじゃないからね）、でもそっからが問題。あまりにも先の展開が読めすぎる。ボスを倒してもどうせ生き返るなりしてまた出てくるのはわかるし、光武の乗り換え時期もなんとなくわかるし、他にもヒロイン選択のとき等々・・・。まあもとから超王道なシナリオなんでだれでもある程度先が読めてはしまうんですが、さらに前作までの経験が加わって一層わかりやすいというかほとんど意外性のないシナリオとなっちゃいます（そりゃあ全部が全部わかるわけでもありませんが。日本の花組が別々〔3組に分かれて〕に来るなんてのは予想つきませんでしたよ、さすがに）。
え〜あとは戦闘とか各システムなどについてちょこっと。戦闘は派手に変わりましたね、まあＡＲＭＳなんぞ豪華な名前をつけるほど超独特なシステムではないんですが、前作よか戦略性や自由度などは確実に高くなってると思いますね（シンプルなところがさらにすばらしい）。なによりやってて作業って感じがあまりないのがいいです、最後の連戦はさすがにこたえますが。
今度は各システムについて。大神くんの性格ゲージ（硬派とか軟派とかいうやつ）が消えました、まあどうでもよかったものなんで別にいいんじゃないかと。あと新しいＬＩＰＳのタイプとしてアナログＬＩＰＳと会食モード（だっけ？）が加わりました。なかなかいいんじゃないですかこれは、ＬＩＰＳの枠を広げるということでは確実に成功してます（ちょっとこのへん偉そうですいません）。
それではキャラ別の印象などを。
各キャラの印象
エリカ・フォンティーヌ
シスター・踊り子・ドジ・マシンガン、そしてメインヒロインでムードメーカーと単語を並べるかぎりでは見当もつかない娘。かなり濃いです、そしてこのゲームのコメディな部分のほとんどを受け持つキャラではないでしょうか。
あと、この娘がメインのシナリオで力の解放みたいな感じのときに少しだけまともな人（口調だけな気もするが）になるんですが、なんかすぐに戻っちゃった上に力はそのままなみたいですね、わけわからん。まああのまま普通な人のまんまだったらじみ〜でくら〜いゲームになっちゃいそうなので（そこまでひどくはならないとは思うが）いいんですが。
戦闘時ではストーリー上、実際に操作するとき共に穴な人ですね。リーチはそこそこながら各パラメータが低すぎですわ、しかも今回は回復が無限にできるため必殺技の価値も落ちてますし。しかしザコのフルセット2回でＫＯなのにはまいります（防御とかなんもしてない時）。長所といえば花組の全員と協力攻撃が出やすいとこでしょうか（しかし楽しそうに戦ってますね）。
グリシーヌ・ブルーメール
やたら威勢のいい人。まあ貴族の誇りたるものをがんばって表現しようとしてるのはわかりますが・・・。結局のところ私には自分勝手で短気・偉そうといった印象しか残らなかった人。しかしまあ自分（ないし家）を侮辱されるやいなや、すかさず斧を片手に襲いかかるたあたいした貴族ですな、山賊とかチンピラあたりの単語が頭にポンポン出てきましたよ。というかいつも斧持ってるのね。
戦闘時ではなかなかな強さです。リーチは前作のすみれ並で必殺技は威力重視ってとこでしょうか。各パラメータがそこそこ高いので信頼度しだいではハンパない強さとなります。協力攻撃はエリカ・花火あたりはまあ順当といいますか、よく出ます。あと以外にコクリコとも（ロベリアとのものはまだ見たこともないです、出るんですか？）。
コクリコ
かーっ！絶対人気出ますなこの娘。雑誌等をほとんど見てなかったので一人称ボクなのにはビビりました（あと帽子も）。私は最初にこの娘でＥＤまでいったので、シナリオが新鮮だったのも重なってか印象が強く残りすっかりお気に入りです。日本に連れてっちゃえばいいのに、イチロー（もちろんストーリーは崩壊するが）。
戦闘では数少ない段差攻撃が出来る人です、攻撃範囲もとても広く複数の敵をいっぺんに攻撃できます。よって前線でバリバリ活躍させたいわけです（特にザコ戦）が、各パラメータがエリカ並に低いので防御・かばうが必須です。まあこの辺はさすがにバランス取れてますね。おかげで私はかばうがこの娘ばかりとなり、最初にクリアしたにもかかわらず毎回恋愛度トップはこの娘です。ま、お気に入りだからいいんだけど。協力攻撃は・・・、それなりには出るんだけどよく出るキャラってのはわかんないですね、花火とかけっこう出る気がするんだけど。
ロベリア・カルリーニ
私はそれほど多くの（会社の）ギャルゲーをこなしているわけではありませんが、こんなメガネっ娘（と言えるのか？）は初めてでした。あと声優がかなり意表をついてますね（これまでの清楚キャラなイメージが・・・）、まあ一流の方なんでなんの問題もありませんが。
懲役１０００年という設定はインパクトをあたえることにおいては成功してるんじゃないですかね。でも少し考えるだけでおかしなところはたくさんありますが（まだこの人は２０歳だそうです。物心つく前から犯罪してないと追いつきませんなこれは）。え〜、私はまだＥＤや連鎖イベントなどなにひとつ見ていないのであとは戦闘について少々。
やばいっすねぇ最初の必殺技のセリフ。「炎を見るたび思い出せ！」ってそのたびに赤毛の暴走野郎が頭をよぎりますわ。それはいいとして戦闘では非常に役にたちますこの人。カンナに匹敵する（少し落ちるが）攻撃力とひろ〜い範囲の必殺技、防御力もたいしたもんです。でもやっぱりというか協力攻撃が出ません。私はエリカと花火しか見たことないです（大神すらない）。あとカウンター（敵の攻撃を消すやつ）も。
北大路 花火
豪快な名前の人。さらに１７歳で未亡人と設定も強烈な人。でも性格は控えめなこともあってか彼女がメインなシナリオを越えるとそんなに他のキャラほど目立ったところはなかったような気がします（それでももとから隊員が少ないのでそこまで出番がないわけでもないが）。あとすみれのことをもしくは神崎家のことを知ってると思ってました。
戦闘時はやはり驚異的なリーチが目立ちますね。パラメータはそこそこといったところでしょうか。あと２番目の必殺技の演出がまたもＳ○Ｋの看板的悪役キャラを思い出してしまいました。いくら会社がダメになったからって使いすぎじゃないですかね（まあ花火のはたかがふすま程度だが）。協力攻撃はグリシーヌは当然として他のキャラともそこそこ出やすいみたいです。もっともこれはチームワークというよりはなんでも言うことを聞くみたいな感じだと思いますが。
大神 一郎
「大神はいいなぁ〜、どこへ行ってもハーレムで」当然加山はこんなこと言いませんが、とりあえず最初の感想として。
相変わらず自分のやってることが正義だと信じて疑わない人。また説明書の絵が２の使いまわしなのが哀れ。今回は今までで１番損な役というかカッコ悪いシーンが多かったですねこの人。花火の話のときにはコクリコに蹴飛ばされるわ、イカには片手折られるわとストーリーでは散々でした。
と〜ころがどっこいしょ（ｂｙ長岡。知らない人ごめんなさい）、実際に操作するときは実に実に頼りになる人です。いつもどうり高めな各パラメータ、作戦の自由自在な変更による実質上のためと防御に使うゲージが１個なこと（回復も少なくてすむし）、回数は減ったがかばうによる敵の攻撃の（特にボスの必殺技）大神自身の回避、選択こそ出来ないものの必殺技の多種多様化等々、さすが数々の戦いをくぐり抜けてきただけあります。しかも今回パラメータに修正つくし。
最後に一言、もはや隊長着任直後の「花見の準備をせよ！」は伝統となっているのか？
メル・レゾンとシー・カプリス
私服がねえよ！いきなりこんなん出ましたが戦闘用の服もないんですねぇ、前作よか１人減ってるくせにどういうこったい。見た目は秘書というよりメイドですね、さてどっちのほうが人気あるんでしょうか。普通に考えると淡白な感じのメルだと思いますがシーもなんかいいのでどっちだかわかりませんなあ（ただ私の優柔不断を解説してるみたいだ）。なおサブキャラにも今回から好感度がついたみたいで、最初は何事もなく最後までいってしまったので謎でしたが、どうやら一定値をクリアするとイベントを見れるみたいです。まだ誰１人として見てませんが。
グラン・マ
おばさん。頼むから頬を赤くするのはやめてほしい。戦闘時だろうが私服、おまけに華撃団における仕事・役割が「発進！」の一声ぐらいしかない。さらには最後の戦いでは死んでこいなどと言うたわけもの。ムービーだとさらに老けて見える。短い文の集まりになっちゃいましたがこのへんで（笑）。
迫水 典通
何故かこの人だけたまにフランス語らしきものを言うときがある、日本人のくせに。なんか浮いてるキャラだなと思ったら最後に出番がありましたね。でも最終話の中のサブキャラがちょこちょことパリを守るために戦ってるんだ！みたいなシーンのときに１人だけ出てこない寂しい人でもある（一応おばさんとメイド２人も出てくるからねぇ）。あと関係のないことだが凱旋門支部にはあの人しかおらんのか？なんか知ってる人の姿しか見えんが。
その他の人
ジャン。「うだうだ言ってんじゃ・・・以下略」このセリフよく出ますがこれこそがうだうだってやつじゃないですかね。エビヤン。声ハマりすぎ、それだけ。あとの人は省略（あまりにも手抜きになってしまった）。
前作の人々
最初に出てくる３人。すみれとアイリスは前のまんまだけどなんかさくらだけやたら大人になってるような気がする。やっぱエリカとの差別化か。１のときはこけて舞台をメチャメチャにしたりとエリカそっくりな感じだったのにこの落ちつきようは一体・・・。でも相変わらず大神一筋、実に良い（まとまりのない文章・・・）。そういやアイリスの家ってフランスの大富豪じゃなかったっけ？グリシーヌそこは何も言わなかったな、本名言ってないからわからなかったのか。
次の３人。なんかきゅうに扱いが雑というか手抜きになるのが悲しい。マリアとロベリア、紅蘭とジャンは予想どおりでカンナはどうなると思ったらなんかコクリコと一緒にいたねぇ、あと実践重視とか言うからみんなと組み手やんのかと思ってた。だってカンナに武器はあわんでしょ、あそこは意外だった（というかこれに関しては私の考えがおかしかったかもしれんが）。
最後のふたり。さらに扱いがヒドイ、元エリート星組のくせに捕虜ですか・・・。レ二ってなんかあの歳にして渋いっすね、大神への励ましみたいなシーンのときのセリフなんかが。織姫はな〜んも変わっとらん、当然のごとくグリシーヌともめます、そんだけ。
加山。今回日本の花組よか出番が多かった人（一緒に自由移動できるとは思わなかった）。あの加山でるよ！的な次回予告、ありがちな演出とはいえ非常に良かった。それにしても相変わらず隠密部隊のくせに隊長ばかりが出しゃばっとるなぁ、こんなこと言ってもしょうがないけど。
敵のみなさん
ここでは個人的に気にいった（人気もありそうだ）ナーデルについて。サクラ大戦チックというかとにかく親近感のわく娘。最初に疑問、懲役１０００年のロベリアは説得しておいてこの娘は絵画切り裂く程度しか悪さしてないのに大神たちは問答無用で滅殺なのね、ひでーなあ。
あと最初敵どうしの協力攻撃を見たときは一瞬「隠しヒロイン！？」とか思ったりもしたがそこはサクラ大戦ということでそんな意外性のあるシナリオなど存在せず悪は悪と・・・、ひでーなあ。そんで生き返った後は捨て駒と、水狐のときといいこのシリーズの女敵キャラはよく捨て駒にされますね、ひでーなあ。
まあ帝劇３人娘のようにサブだからこそ人気が出るってゆう考えもわかりますが・・・と、そんなところで。
え〜後半に続きます。まだ続くのかよ！とか思わなかった人、あるいは思ってもまだ読んでもいいぞっという人、感謝感激です。
と〜ころがどっこいしょ（しつこい）、まだ完成してないんです、ちなみにここまでで３〜４時間かかってるんです。他のゲームやらも書かなきゃならんので、まあ７月くらいには完成するんじゃないでしょうか。申し訳ございません。
後半完成しました！
