ロマンシング サ・ガ −ミンストレルソング−
ヘンテコな副題こそ付きましたが、10年ほど前に出た初代ロマサガをリメイクした作品です。
これまでFF等で全然リメイク作品を作ってこなかったスクウェア。いきなりこんなの作ったのはやはり『アンリミテッドサ・ガ』が大コケしたからですか?(^_^;)
俺的な印象
ゲームに限らず、たま〜にとっつきは悪いものの奥が深い作品のことを『噛めば噛むほど良い味が出るガムみたいなものだ』な〜んて表現で褒めてる文章ってありますよね。
このミンストレルソング(以下ロマサガ1リメイク)もこの類の作品だと思います。
ただこのゲームの場合
よ〜く噛まないと味すら出ないガム
このくらいとっつきは悪い気がしますね(;´Д`)
ゲームとしては非常に完成度が高い上、尋常じゃない追加要素の数々。もはやドラクエシリーズすら上回る豪華リメイク仕様・・・ってゆーか別のゲームと表現して良いくらいであります(^_^;)。
ただその反面覚えなきゃならないシステムも山盛り。
加えて相変わらずというか、サ・ガシリーズということで敵が強め。
さらに独自要素が全体的に『プレイヤーの足かせとなる要素』なのが最近のヌルいゲーマー達には相当キツイかと思われますね(;´Д`)
例えば宝箱。
一般的なRPGの宝箱と言えば、とりあえず発見さえできればもう中身をゲットしたようなモノですよね。
そりゃたま〜にドラクエで言うミミックみたいなトラップもありますが、別に引っかかったところでアドリブで対処できるようなものであります。
ですがこのゲームはそんなアッサリと中身をゲットできるのはホントにごく一部です。
そもそも大部分の宝箱の位置が(候補の場所はあるものの)ランダムですから(^_^;)。
攻略本片手にプレイしてても宝箱が見つからず、結局ゲットするためにダンジョン内をさまよったりとかザラであります。
そして(候補の場所に)パッと見た感じ存在しない場合でも『宝箱サーチ』を使うと出てきたり、出てきたと思ったらカギがかかってて『カギ開け』のスキルが必要。例えスキルを所持しててもスキルレベルが不足してると開けられず。
カギが開いたと思ったら今度はワナが設置してあり『ワナ解除』のスキルも必要・・・と、宝箱1つ開けるだけでも凄まじい労力を使うわけです(;´Д`)
私みたいに、色々念入りな準備を歯ごたえと感じられる人間には楽しい要素にも成りうるわけですが・・・はたして一般的なユーザーにはどう映ることか(^_^;)。
慣れれば一般も何もなくなりますが、そこまで到達するまでに投げ出す人も多そうであります(;´Д`)
今は宝箱だけの話ですが、他にも似たように『他のRPGだとすんなりいく要素に色々足かせがある』わけですから。
他には戦闘中の『逃げる』なんかが良い例ですかね(^_^;)。
まあ残りの各システムは後述するとして、こっからはグラフィックやらいつもの流れで。
つーことでグラフィック。
イラストは当時の人を起用・・・でしたっけ?(^_^;)
SFC版は昔すぎて覚えてなかったり(´・ω・`)
ただ少なくとも最近のサガと同じ絵ではありますな。
一方ゲーム画面のほうですが・・・なんかキャラがみんな頭でっかちな印象(^_^;)。
慣れると気にならなくなるレベルではあるものの、最初はちょっと違和感出ましたね。
またムービーと言えるようなものがおよそこのゲームには無いんですが、その分グラフィック関連の演出が凝ってて○でしたね。
例えば初めて訪れた街等で映される擬似ムービー(?)みたいなアレとか( ´∀`)
他にもシナリオ上での重要なシーンと思われる所に入る紙芝居的な会話シーンですか。
一方欠点と言えばカメラワークの悪さが挙がりますかね(´Д`)ノ
自分で視点をいじれないのでマップが少々使いづらかったり、前方が壁やらによって見えないことがあったりと、苦労させられました。
特に後者はMAP上に敵シンボルが見えるタイプのゲームとしては致命的ですね(;´Д`)
見えないところからいきなり敵に襲われるわけですから。
音楽。
山崎まさよしうんぬん以前にサガに歌があること自体が驚き(^_^;)。
と言ってもFF]−2みたいに「アレ?オレは確かFFを買ったんだよな・・・(´・ω・`)」と思わずパッケージを見直しちゃうような違和感もなく、なかなか○なのであります( ´∀`)b
ゲーム中の音楽は当時と同じ人が作っているようで。
一応こちらもSFC版のアレンジみたいですが、グラフィックでも書いてるとおりまるで覚えてないので全部まったく新しい曲に聴こえたワナ(^_^;)。
1曲あたりのアレンジバリエーションが異常に多いのが気になりましたが(特に街)、まあその分曲数もハンパなく多いので満足といったトコですかね( ´∀`)
お気に入りはミニオン戦ですかね。あの妙なノリがたまりません(笑)。
声について。
・・・ついにサガにまでボイスがつきました。しかもフルボイスなのです。全然知識仕入れないで購入→プレイだったのでOP歌と同じくらいビックリしましたね。
ただ声自体はともかくとして、フルボイスについては正直微妙に感じました(;´Д`)
まず気になったのがホントに全シーン、それこそ街中を走り回るガキですら声がある仕様なので、その分会話のバリエーションを広げることができず、ストーリー中は完全に主人公しかしゃべらない点。
コレ最近のRPGとしては結構痛いですね。全然パーティーで冒険してるって感じしませんでしたから(;´Д`)
私的には『スターオーシャン』シリーズみたいに、戦闘中だけバリバリしゃべって、普段はこれまでどおりテキストオンリーでいったほうが良かったと思います。
あるいは紙芝居チックな画面になった時のみとか。
これなら容量にも余裕出るでしょうから、(戦闘中のボイスがまるでない)傭兵にもボイス付けられるでしょうし、何か技を閃いた時や因縁のある敵と戦う時など、色んな場面に専用のボイスを付けれたと思います( ´∀`)
もうひとつは声優ですか。
キャラが多すぎるためか、何人か「コイツ素人じゃね?(´・ω・`)」ってのが混ざってるのが・・・。
どうでも良い街の住人やテキトーな盗賊やらならともかく、ナイトハルトとかテオドール、あの辺まで演技ヤバイのはどうかと思いましたね(;´Д`)
逆にちゃんとした声優起用してるキャラはホントに有名どころ、ギャルゲーやってる方ならクローディアやミリアム、ラファエルあたりは一瞬でわかるかと(^_^;)。
ストーリー。
SFC版と同じくフリーシナリオです。
つまりは放り出しと(笑)。
「そこら中にイベント用意してあるから、あとはテメエで勝手に楽しみな(´ー`)y─┛~~」であります。
今やFFを筆頭に『完全にレールが敷かれたRPG』が主流になってますから、冒頭でも書いたとおりコレには一般ユーザーお手上げに近いんじゃないかと思われますね(;´Д`)
まあかく言う私も割と早い段階でアルティマニア購入したヘタレだったりするわけですが(爆)。
ただ、だからと言って印象が悪いわけじゃありません。
これぞゲームなのですヽ(´ー`)ノ
最近のRPGにはめっきり減った『見つける楽しさ』ってのがあるのです。
アルティマニア買ってる人間が言ってるんじゃ説得力ないかもしれませんが、例え(アルティマニアが)あってもイベントランクやらの関係で結構隅々までキレイにイベントこなしていくの大変でした。
つか見落としやらで結局8割程度しかこなせてなかったり(^_^;)。
とっつきづらいうんぬんを除いた不満点としてはEDですか。
サルーイン撃破後、どうやって助かったのか一切説明がなかったのが気になりましたね(´・ω・`)
しかも最近のRPGには必ずと言って良いほど装備されてる、キャラ別的なEDもありませんでしたし。
要は誰でクリアしてもEDはほぼ変化なし、と。
2周、3周とプレイしないと体験できないイベントをせっかく用意してるんですから、何とかEDのほうでも繰り返しプレイに強い要素を盛り込んで欲しかったですね(^_^;)。
各種システム
自由度極高(´д`)
主人公は8人の中から自由に選べ、前述したとおりプレイするイベントも自由、加えてパーティーも好き勝手に構成してOK。装備・スキル等も関しても何も制限がなく、また好きなように育成も可能。
どうやって遊んでも良いのです(^_^;)。
・・・んで、当たり前のように発生する問題がコレ。
何をして良いかわからない(;´Д`)
さっきのストーリーんトコと内容が多少かぶりますが、とにかく覚えることが山のようにあるゲームなのにいきなり放り出されるので、序盤はホント路頭に迷うわけであります(^_^;)。
アルベルトみたいにある程度最初のほうは道を示してくれるキャラもいますが、それでも1〜2つもイベントこなせばもう後は勝手にしろモードです。
もちろんFFみたいに各種システムの親切すぎるチュートリアルもなく、一応各種システム初出の際は説明が出るものの『詳しくは自分で触って覚えろ』であります。
サガシリーズを経験済みの人ならまだともかく、コレが初めてのサガシリーズって人はもはや勉強必須と言えますね、こりゃ(´・ω・`)
そこら辺のRPGの知識はほとんど役に立ちませんし。
そもそもフラっと店覗いたら半分商品が売り切れてるようなゲームですもん(笑)。
もし仮に未プレイでココ読まれてる方がいるなら忠告を。
これからサガシリーズを始めたいんなら、多少値がはってもアルティマニアゲットして『勉強』してください。
さもないと高確率で積みゲー化しますから(^_^;)。
戦闘について。
サガシリーズの醍醐味と言える『閃き』『連携』こそ健在なものの、後は新システム山盛り。
ココでも勉強の必要があります(^_^;)。
ただフィールド上でのシステムよりは些細なことが多いので、割とアドリブでいけるのが救いでしょうか。
加撃・無足等はクリティカル攻撃と考えれば良いですし、陣も連携の強化版、神の恩恵はそのおまけ。
武器の各種モード(アタックとかディフェンス)は技の閃きに関してのみ意識してれば可、フォーメーションも陣を強く意識しない場合はHPの低いキャラを後ろに〜みたいな単純思考でもOK。
コレは仮にアルティマニア買ってなくても最後まで何とかなったと思いますね。
まあ閃きに関してのみは知識仕入れて全体攻撃やらを効率良く覚えておかないと、後半のザコ戦でヒィヒィ言わされることになりますが(´・ω・`)
ところでザコはいつもどおり強烈な強さを放つ今作ですが、ボスは意外と弱かったですねぇ。
ジュエルビーストはぶっとんでましたが、後はコレといった印象もなく(´・ω・`)
特にラスボスサルーインがクイックタイム使うまでもなく、ただゴリ押しするだけで勝てるようなヘタレだったのが拍子抜けというか・・・。
クイックタイム使わないと数ターンすらもたないロマサガ2の七英雄とか、1人でも倒れてロールが崩れた瞬間勝ち目がおよそなくなるサガフロ2のエッグとか、あの辺を経験してる管理人としては物足りなかったですね。
一応2周目に各種デスティニーストーンを捧げておくとサガチックなボスになるそうですが・・・そこまでする気にもなれなかったり。
その他気になった点としては、連携時の演出ですか。
私的にはサガフロ2みたいに1つ1つ連携の成功がわかる演出のほうが良かったですね。
今作はご存じのとおり最初に何連携までいくかわかる仕様になってるので、なんか緊張感がなかったというか(^_^;)。
まあこんなトコで。
レビューのレビュー(フリートークです)
だ〜・・・(;´Д`)
早くも花粉症全開の三冠王です(´Д`)ノ
鼻はそうでもないんですが、2月中旬の時点で早々と目が終わっとります・・・。
去年あまりに酷い目にあったので(2005年3月11日お知らせ参照)今年は市販の薬だけで耐え抜こうと思ってますが・・・それだと金の出費がなぁ(´・ω・`)
さて、ここでクリア時の私のパーティーでも。
アルベルト
主人公。ファイナルレター以外の細剣技をコンプ。あとは光&火の術なんかを。
ファイナルレターがどうしても閃けず、唯一最初から最後まで同じ系統の武器で戦ったキャラです(´Д`)ノ
しかも細剣なおかげで腕力最下位、HPも伸び悩み、他のメンバーを女キャラで構成してるのにもかかわらず回復要因と化しました(爆)。
器用さ、愛だけは凄まじく高かったですね(^_^;)。
シフ
片手斧・体術・両手大剣コンプ。その他火の術をおまけ程度に。
33歳戦うおばさん(爆)。
やはりというか腕力にモノを言わせてガンガン敵を殺害したのであります。
HP・腕力はトップ。ただ回復術を覚えさせてないので愛が15とかしかなかったりと極端なステータスでした(^_^;)。
女術士
杖・棍棒・弓コンプ。水・魔・風の術装備。
傭兵であります。
最大LP3であります(死)。
しかも資質(=スキルレベルを上げやすい分野)もなく、かなりのハンデになったかと(´・ω・`)
ただステータス自体は悪くなく、術士の割にHPがシフについで高かったりと十分戦力になったのであります( ´∀`)
まあLPがアレなので後衛でしたがね(^_^;)。
『からすとうさぎ』は鬼のような威力でした。
クローディア
弓・打槍・刀・両手斧・長剣コンプ。水・風の術装備。
何故かこの人だけスイスイ技を閃いたので5つも技コンプしたのであります(^_^;)。
ステータスはイマイチでしたが、LPが高いのでジュエルビースト戦ではクイックタイム要員として働いてくれました。
ミリアム
杖・大型剣コンプ。火・光の術装備。
SFC版からのお気に入りキャラであります( ´∀`)
既に女術士がいるのにもかかわらず趣味だけで更に術士を投入。
しかもこの人も資質がなく、ジュエルのやりくりはホント大変だったものです(;´Д`)
以上です。
どう見てもハーレムウハウハパーティですね。
否定はしません(^_^;)。
プレイ時間・・・・・・・53時間チョイ。解決済みイベントは37だか38だかその辺です。