FINAL FANTASY]−2

名前のとおりのゲーム。10作目にしてついに正当な続編の登場です。

俺的な印象



一体スクウェアに何が起こったのか・・・。



・いろんな意味で衝撃的なオープニング
・露出度の高めな女キャラを3人並べたパーティー(しかも物語中の入れ替え一切なし)
・FFなのに植松氏が参加してない音楽
・いつにも増して歯ごたえのない戦闘



等々・・・



雰囲気にFFらしさが無いのはいろんな個人サイトなんかでも語られてたのでなんとなくわかっていたんですが、戦闘バランス等も今回かなりひどく感じましたね。つまりはゲームとしても確実に今までのFFより完成度が下がっていると。
はっきり言ってこのゲームを作ったスタッフに今後もFFを作らせていくのは危険にさえ思いました
(^_^;)



まあともかくいつもどおり細かく感想なんかを。



グラフィック。
普段のゲーム画面、ムービーなんかは]とそこまで大差はないかと。ただ(ムービーは)個々を長くしたせいか、数が非常に減りましたが。
他に気になった点といえばフィールドの半分以上が前作の使い回しなことでしょうか。
『手抜き』ととるか『懐かしい』ととるかで意見が分かれそうですが、私的には懐かしくて良かったですね。「ここでシーモアと戦ったなぁ・・・」とか「ここでティーダとユウナがハァハァしたなぁ・・・」とか(ぉ、普通に歩いてるだけで勝手に頭の中で回想が起こってました。


音楽。
前述のとおり植松氏が参加しておらず、音楽に『FFらしさ』はほとんど残ってないです。特に飛空艇やカモメ団のテーマ曲、ザコ戦の音楽なんかはみなさんも明らかに違和感が出たことでしょう。
ただビサイド島、ザナルカンド遺跡、ガガゼト山といった場所の音楽は落ち着いた雰囲気で曲自体もなかなかのものがありました。
点数でいうなら]が8点だとしたら今回は6点くらいでしょうかね。




ここから一気に辛口になります
システム。
リザルトプレート・ドレスフィア・チェイン等、今回も様々な新要素が登場しました。


が、
正直全部空回りに感じます。


理由。



戦闘の難易度があまりに低いため、そんなもの使う必要ないから。



もうホンっっっっっっっっっっトに今回戦闘の難易度が低いです。いくら最近の一般人はヘタレだからだってこれはあまりにナメてます(^_^;)
また新要素うんぬんの他にも『白&黒魔法』『道具』『ギル』と、FF代々の基本的要素もこの戦闘難易度のヘタレ化によってほとんど無意味なものになってしまってます。

以下箇条書き風に戦闘関連の不満点を。



・大抵のボス戦がボタン連打(=たたかう連打)してるだけでOKなほど、攻撃が貧弱&単純。

・ザコ戦にしてもステータス異常を起こすような攻撃をしてくる敵はごくわずか。

・物理攻撃が通用しない敵もラスト近くまでいかないと出現せず。

・そこら中に宝箱が落ちている&敵がアイテムを落としまくるためポーション等の道具を買う必要がない(=ギルの不要&道具の希少価値ゼロ)。

・上の2つの理由により白&黒魔法を覚える必要がほとんどない。

・やたら早いスピードでレベルが上がる。

・かなり序盤に近い時点で『リボン』等、強力なアクセサリが手に入る。

・戦闘バランス崩壊アイテム『キューソネコカミ』の存在。




こんなトコでしょうか。
最後に挙げたキューソネコカミは複数回プレイ時に役に立ってくれるので不満というほどではありませんが、その他はもうちょっと歯ごたえのあるものが欲しかったですね。ただでさえ、移動時はほとんど常にマップ表示&セーブスフィアに触るだけでHP・MP全快と、]での親切な部分が継承されてるんですから。



ストーリー。
各場所で起こる小さいエピソード、いわゆる『ミッション』は別に悪くありませんでした。ワッカやキマリ等、前作のメインキャラが絡んでくるエピソードは懐かしさもあって良かったですね。
特にストーリーレベル5のガガゼド山コンプエピソードでの『最近の若者は決められたレールの上を走ることしかできない』という意味合いを込めたキマリとガリクのやり取りは秀逸でした。



が、



ストーリーの本筋に魅力が無さすぎる




「先が気になって夜も眠れな〜い」なんてレベルはRPGに望みませんが、せめて「オチは大体読めるが一応楽しみだ」くらいのものは用意して欲しかったです。

]で言うなら、最後にティーダが消えてしまうのは前々から予想できるわけですが、それでも『超キレイなムービー』とか『その時ユウナはどんな行動をとるんだろうか』等の理由で、結局最後のシーンにある程度の期待はしちゃうわけじゃないですか。

でも]−2は終始そんな期待が出ることもなく、
「別にどうでもいい」のまま終了しちゃいました・・・。


原因としては山ほどあるんですが、とりあえず1つ挙げるなら『演出&説明不足』ですかね。
ヌージ・バラライ・ギップルの3人組の描写不足もヒドイですが、シューイン&レンに関する情報が『アカギスフィア』の映像+夢やらでちょこっとってのはホント終わってます
(^_^;)

せめて何らかの理由でユウナ(の魂やら)が過去に行くなどして、ある程度1000年前のザナルカンド及び戦争をプレイヤーに体験させないと感情移入もへったくれもありません。
各エピソードで容量を取られちゃったのかもしれませんが、コレじゃあまりにもお粗末かと。

きっと誰もがラスボス撃破してED到達の際、シューイン&レンの行く末なんぞはあくまで前座で『ティーダ復活』だけを楽しみにしてたんでしょうね(無論私も)。


と、ここでティーダ復活の話が出たので、それに関するグチをちょっと。


まあみなさんも予想できると思いますが
条件がふざけてると、コレですね(^_^;)。あんな何の合図もないシーンで○ボタン押さないと、もうそれだけで不可って一体・・・(汗)。こういうのは難易度が高いとかじゃなく理不尽と言います。こんなトコだけファミコンのゲームみたいな仕様にしないでください(怒)。


各キャラの印象。
まあそんな深く描写されてるキャラ自体がいないので、軽いコメント程度で。



ユウナ
「ユウナってこんなヤツだったっけ?」ってのが最初の印象でしょうかね。
良く言えば今風の女の子へ変身、悪く言うならただのおバカさんになってしまいました
(^_^;)
語尾や、戦士のドレスフィアを装備したときの各動作等、彼の影響を多々受けてる点に関しては私的にはまあ良かったと思います。



リュック
コイツはあまり(性格的には)変化がないですかね。CV(声)の演技力も相変わらずです(苦笑)。
とりあえず今作におけるコイツの役割ってのが何なのかわからんかったです。別にリュックである必要がないというか。



パイン
メインメンバー、かつ新キャラのくせに完全な描写不足。
ユウナ&リュックに関しては、前作があるので別に今作でアレコレエピソードを作らなくても一応問題はありませんが、コイツは過去の遺産がないんだからもっと丁寧に作るべきだったかと。
アカギスフィアでの登場も『過去ヌージら3人と行動を共にしていた』という点がメインであり、コイツ自体に関してはほとんど触れられてませんし。

その(描写不足の)せいで、普段クールを装ってるくせに一緒にポーズをとったり、妙にとらえどころのない性格面に関しても悪い印象しか残りませんでしたね
(^_^;)


ヌージ&バラライ&ギップル
前述したとおりコイツらも描写不足が深刻。
ヌージはまだアカギスフィアやルチルとのやりとりなんかで多少イベントがあるものの、他の2人はあまりに薄っぺらいです・・・。
一時的にパーティに加わって、いくつかイベントなんかを用意する等何かしらプレイヤーに興味を持たせるような工夫が欲しかったです。



ルブラン一味
かつてのFFにも『ギルガメッシュ』(X)『レノ』(Z)『ラグナ』([)等、敵味方問わずどこかズレたキャラが存在していました。
おそらくこのルブラン一味もそんな位置づけにしたかったんだと思います。

が、今回は見事なまでにハズレましたね
(^_^;)
魅力を感じるようなイベントがないのも問題ですが、ライバルという位置づけのくせにあまりに早い段階で和解・・・というか行動を共にするようになっちゃったのが失敗だったかと。上記の3人より出番があったくせにEDでは一切登場しないなど、私的にすごい中途半端な位置づけのキャラに感じました。



アニキ&ダチ&シド
江頭2:50をモデルにしたとしか思えないアニキ、見ていて苦痛しか感じませんでした(^_^;)
そして別に必要なかったんじゃないかと思うダチ。
んでもってFF伝統のキャラ、シドに関しても今回は出番自体がほとんど無し、と。

もうこの3人は散々です。




アーロン
あれ?と思った方、あなたが正しいです。
このゲームにアーロンなんて登場しませんから。出番といえば唯一ラスボス戦で軽い励まし(?)をくれる程度です。

んじゃなんでコイツの名が出てくるんだ?と思うことでしょうが、今作におけるアーロンの扱いについて不満がちょこっとあったんで。


前作で既に『伝説のガード』として、半分英雄に近い扱いを受けていたアーロン。覚えてない方も多いと思いますが、ストーリーでの寺院巡りの旅の途中、彼に憧れる駆け出しの新米ガードから握手を求められたりと、かなりの存在感をもってました。

んでもってシン撃破。帰還さえしなかったものの、さらに輝かしい功績が彼に加えられました。
で、今作。




誰1人名前さえ挙げません。



・・・なんだそりゃ。
さらに言うなら、前作のアーロンの扱いから考えるにワッカやルールー等、召喚士ユウナのガード達は全員英雄扱いされても不思議ではないのに、のうのうとビサイド島で暮らしてるような状態。

シンがいなくなったらこんなもんですか?

密かにショックです。しかもユウナだけが飛び抜けて有名人化してるので余計気になりました。



とりあえずこの辺で。現在コンプ率100%を目指して2周目進行中。見事達成したらED・ミニゲームなどに関して追加書きする予定です。


2004/09/15追加分
詳細は2004/08/28のお知らせを見ていただくとわかるんですが、とにかく2周プレイしてコンプ率100%到達できなかったのでプレイを放棄(^_^;)、友達にコンプ100%達成した人がいたのでデータを拝借、100%EDは一応見ました。

で、感想なんですが・・・




ショボッ! (´Д`)ノ



間違いなく苦労に見合ってませんな、こりゃ(^_^;)。つかムービーですらないとは・・・(;´Д`)
私的に『キングダムハーツ』のシークレットムービーくらいのモノは用意してくれてると思ってたんですが、全然論外でしたね。


そもそもボリュームが5分とないです(爆)。
内容のほうですが、ティーダが「祈り子様がバラバラになってたオレの記憶&想いを1つにしてくれたおかげで復活できた」みたいなことを言ったあと、軽くユウナとイチャついてEDです。もうホントにコレだけです。完全におまけです。何も心に残るものなんかないです
(^_^;)



おそらく大多数いるであろう『100%達成ができず、心残りがあったまま終了しちゃった』みなさん。
全然何の価値もないモノでしたので、むしろあなた達は時間を無駄に浪費しなかったという意味では勝ち組でした(笑)。


レビューのレビュー(フリートークです)
最近RPGの進行速度がめっさ遅い三冠王です
(^_^;)

おかげで今積んでるRPG(購入予定も含む)が『真・女神転生if』『真・女神転生V』『ドラクエX』『スターオーシャン3 ディレクターズカット』『グローランサーW』と、1年は軽くかかりそうなほどたまってしまいました(滝汗)。


・・・まあコツコツやっていくことにします。次はとりあえずグローランサーの予定です。


プレイ時間・・・・・・・現在45時間。コンプ率93%です。

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