テイルズ オブ デスティニー2

名前のとおりの作品。ちなみに私は前作未プレイです。

俺的な印象(ネタバレ無し。購入の参考にどうぞ)


妥協のない作りとはまさにこの事


恐ろしく親切なシステム、豊富すぎるサブイベント、相変わらず爽快な戦闘等々・・・、完成度の面ではもう文句のつけようがないゲームかと。過去のテイルズシリーズでどれか1つでも好感触だったのならばコレも触ってみることをオススメしますね。予定より売り上げが大幅に下回ったのか、最近やたらと値崩れしてますし(中古だと2000円前後、新品でも3800円とか)。ストーリーは賛否両論かもしれませんがそれ以外はホント充実してますよ。

もちろん「戦闘がつまんねぇよ!」等のグチを言われても私は一切責任を取れないので、買う時は個々の責任になるわけなんですが
(^_^;)


まあ何にしろいつもどおり詳細な感想です。


グラフィック。
・・・と思ったんですが、最近のゲームはキレイなのが当たり前なのでもうグラフィックの評価なんぞ必要ないような気がします。とりあえずこのゲームに言えることは『細部まで実に細かく作られている』ってのと『どんなに派手な晶術を使おうが一切処理落ちがない』ってことくらいでしょうか。あとはホント特にないです。

音楽。
なかなか上質。安心して聴けるレベルです。10点満点でいうなら7〜8点くらいでしょうか。そして相変わらず数が素晴らしく多いです。街・ダンジョンはほぼ必ず専用のBGMがありますし、戦闘の音楽などもザコ戦だけで5曲ほどもあります。まったく大したものです。

CV(声)について。
呆れるくらい有名どころを揃えています
(^_^;)。あまり声優関連の知識がない方でも「あっ、この声聞いたことある〜」ってのが何人もいることでしょう。ちなみに私ぐらいギャルゲー等声付きのゲームをプレイしてる人間になると、ジューダスやフィリア、バルバトスあたりは第一声で「またコイツかよ・・・」なんてボヤキが出てきちゃいます(^_^;)


システム。
冒頭にも書いたとおり完璧の一言です。不自由な要素がホントにないです。それでも唯一挙げるなら飛行艇の着陸がやや難しいところでしょうか(妙に制限が厳しい)。あとはまったくないです。特に良かった点といえばメニュー画面などでじっとしてるとパソコンのようにポップヒント(=操作説明)が出るところでしょうか。アレのおかげでまったく説明書を見る必要もなかったです。

ボリューム面。
普通に進めて約45時間ほどで私はラストダンジョンでした。それだけ考えるとまあ及第点くらいでしょうが、これまた冒頭に書いたとおりサブイベントが山のようにあるのでそれらを全部こなすとなると+15時間くらいは付くような気がします。なんにしろ十分満足できるレベルです。



ここからネタバレです。これからプレイ予定のある人は読まないほうが賢明かと。
ストーリーについて。
テーマは『幸福の定義』ですかね。カイル達、エルレイン等敵側共にそれぞれの描く幸福を目指して対立・・・・・といった感じです。まあ一言で言ってありがちですね
(^_^;)。しかも相変わらず敵側(=エルレイン)は最後には全てを無に帰そうとしますし。もうこの思考には本気で飽きました。


さてテーマはこれくらいにして印象に残ったシーンやらなんですが・・・・・正直あまりないです(爆)。
中学〜高校生くらいならともかく、24にもなった大人にははっきり言って青臭すぎます。もうこの歳になるといろんな本やら映画やらゲームやらで、様々な考え方・表現の仕方などを見たり読んだりしてますから。なのでちょっとこのレベルじゃ・・・って感じです。
もちろん対象年齢がさっき挙げた中学〜高校生くらいなんでしょうから、これに関しては開発者がどうこうじゃなくて私が歳を食いすぎなだけなんですが
(^_^;)


それでも一応印象に残ったシーンといえば、物語の中盤あたりでエルレインにより体験させられる、夢の世界(?)でのホープタウンにおけるナナリーとロニのやりとりでしょうか。メモとか取ってないので細かく書くことはできないんですが、あそこのロニはマジでカッコ良かったです。



では今度は不満点について。大きく分けて2つありました。

まずその1。

前作をプレイしてないことが予想以上に痛かったこと。
リオン関連や天地戦争・ソーディアン等々で細かい説明が省略されてることが多く、『クロノ・クロス』ほどではないにしろ、大まかにしか物語を把握できませんでした。まあこれは完全な続編なんでこういう仕様(?)にしたのは一応正しいんですが、それでも前作も随分と前の作品らしいので、一応何らかのフォローが欲しかったですね。

かろうじてハイデルベルグの図書館で四英雄やらについての補足がありますが・・・・・あれじゃ正直前作のファンがニヤリとする程度のレベルです。


その2。

前作のキャラ(=四英雄)の扱いがヒドすぎ。
はっきり言って簡単にやられすぎですね。前作未プレイな私はともかく、前作のキャラに思い入れがある方にはこれはかなり怒りを覚えたんじゃないかと。

さらに言うなら英雄に猛烈にあこがれる主人公(=カイル)の前であっさりフィリアがやられるシーンなんかはストーリー的にもどうかと思うんですが。簡単に言って英雄に対する憧れが幻滅しちゃうっていうか。


で、最悪なのが前作の主人公スタンの扱い。まあ物語の序盤でなんとなくもう生きてはいない予感はしてたんですが・・・にしたってあのやられかたはどうかと。子供を人質というあまりにも定番な手段の上、剣の一撃で絶命です。どうにも呆れました
(^_^;)。しかも何故かルーティは生きてます。同じ四英雄なのに。もはや完全にご都合主義です。

まだ現時点でクリアはしてないんですが、今のところ別に普通に生きててもなんらストーリーに問題はなかったと思います。むやみに排除しても前作のファンの怒りを買うだけということを開発者の人達には理解していただきたいです。



最後にキャラ別の感想を少々。

カイル・デュナミス
『FFZ』のクラウド等とは対極の意味での、まさに主人公の代名詞みたいな性格のキャラ。
彼の成長がストーリーのひとつの醍醐味のはずなんですが・・・・・最後まで進めても正直あまり成長した感じは受けなかったです
(^_^;)。いつまでも彼らしく鉄砲玉でした。

戦闘では・・・さすがに主人公らしく非常に扱いやすいキャラでしたね。晶術はやや苦手なものの通常技・必殺技ともに使い勝手バツグンなので、ボス戦で手強いと感じたらムーンセレクターで彼にして戦ってました。おかげでパーティに入っていないことがほとんどなく、初期の必殺技の蒼破刃などは熟練度がとんでもないことになってましたよ
(^_^;)


ロニ・デュナミス
今作におけるムードメーカー。ストーリーだけでなく戦闘やスクリーンチャット等でも存分に持ち味(?)を発揮してました。また、スタンうんぬんにおけるエピソードが彼にもうひとつの面を作っていますが・・・ちょっとありがちすぎたのが難点ですかね。
ところで攻略本を見て知ったのですが、実にカイルより8つも歳が上だそうで。・・・もっと(カイルに)近い年齢だと思ってましたよ。

戦闘では・・・HP、攻撃力、防御力と優れた面が多く、しかも回復晶術も使えるのでパーティに入れておくと非常に安定感が増します。が、通常技・必殺技ともに大振りで使いづらく足も遅いので、プレイヤーとして使うとなんともストレスが溜まるキャラでもあります。私は自分で動かす時は晶術メインでした。



リアラ
今作のヒロイン。はっきり言って嫌いなキャラです(^_^;)。とにもかくにも後ろ向きな考え方が目立つので。特にエルレインが統治する世界全般なんかはホント頭にきてました。ひとりだけ違う考え方を持っておきながら、自分の意見もはっきり言わずにただ流されるままパーティーに加わっていた点とか。・・・なんか凄い辛口ですね。リアラファンの方スイマセンです。

戦闘では・・・言うまでもなく晶術メインです。ハロルドがパーティーに加わるまでは随分とこの娘の上級晶術にお世話になりました。ただハロルドが来てからはこの娘を使うメリットというものがほとんどなくなるので・・・あんま使ってなかったです。唯一、特技(?)の応援だけは最後まで非常に役立ちましたが。


ジューダス(リオン・マグナス)
FF]におけるアーロンのような位置づけのキャラ。つーか存在理由とかも大体パクリです(^_^;)。そして前作をプレイしてる人にとってはたまらない(?)キャラかと思われます。ただ正体が明かされるシーンでは本来かなりの驚きがあるはずなんでしょうが、何度も言うように私は前作未プレイなのでリオン・マグナスの名が出ても「ふぅん・・・」程度しかなかったのがアレなんですけど(^_^;)

戦闘では・・・スタンダードな必殺技、なかなか優秀な晶術と、使いやすさならカイルよりも上かと思います。ただその代わり異様にHPが少なく、防御力もロニ等に比べるとあからさまに低いので考えもなしに突っ込んでいるとザコ戦でもたまに死にます
(^_^;)。それと秘奥義を放ったあとのあの決めゼリフが・・・(汗)。特にボス戦ではホント困らされました。


ナナリー・フレッチ
典型的なアネゴ肌のキャラ。もうこれ以上説明のしようがないです(^_^;)。このナナリーとハロルドは前の4人に比べると随分パーティーに加わるのが遅いわけですが、『エターニア』の時とは違いちゃんと主役級のキャラとして扱われてるのが良かったです。なんせエターニアでは約2名ほど、ストーリー進行中ではまるでそこに存在してないみたいな扱いになりますから。・・・・・って全然ナナリーと関係ないこと書いてますね(^_^;)

戦闘では・・・カイルに次いで自分で使ったキャラでしょうかねぇ。特にダンジョン等、連続でザコ戦をする機会がある時は大体この娘を使ってました。とにかく扇氷閃と虚空閃による敵の晶術妨害が役に立つんですよね。他にも牙連閃で仲間のコンボをフォローしたり、地味に上級晶術も使えたりとなかなかの万能ぶりです。



ハロルド・ベルセリオス
見た目とは裏腹に、パーティーの中で圧倒的に考え方が大人の人。カーレルの運命を知っても自分のすべき事をしっかり見据えていたりと、状況に流されず考え方に一貫性があったのが好印象でした。私的なこのゲーム随一のお気に入りキャラです。

戦闘では・・・間違いなく最強キャラかと。リアラを上回る晶術の実力、リーチが長く意外なほど使いやすい通常技、そして何より敵を長時間のけぞらせる鏡影槍が非常に強力です。他にも光関係の追加晶術を筆頭に、この娘しか使えない晶術は山ほどあります。



とりあえずはこの辺で。クリア後、ストーリーの感想なんかを追加する予定です。


レビューのレビュー(フリートークです)
・・・なんかヘタレなレビューになってしまいました。やはり忙しい中ムリヤリ完成させたのが失敗ですかね。一応今回は全体的な印象を『ネタバレ無し』と完全に銘打って書いてみたりと、少しは新しいことに挑戦しようと試みみたんですが・・・所詮いつもとほとんど同じレビューになってしまいました。

さて、明日はいよいよ『サムライスピリッツ零』の稼働日です。SVCの時とは違い夏休みではない上、もともとの対戦人口も少なそうですが・・・まあ多少は盛り上がってくれるでしょう。


プレイ時間・・・・・・・現在53時間。ラストダンジョン攻略中。同時にサブイベントもこなしています。今クリアしたものだと神経衰弱・鬼ごっこ・配膳ゲーム1・配膳ゲーム2・寿司職人・料理・倉庫整理・スタンプラリーといったところでしょうか。とりあえず称号が入るものは一通りクリアする予定です。


2003/11/12追加分
ようやくクリアすることができました。意外と最終ボスには手こずりましたね〜。まあそれでもアクアラビリンスで随分レベルが上がっていたので、何の作戦もなくゴリ押しで勝てたんですが。

称号は上のに加え、飛行艇ゲーム・リファイン・闘技場・クイズ・ノイシュタットレース・ネコじいさん・レアカイザー・自由称号といったものをクリアしました。他にもグミ嫌いやチェインハンター等もあります。全部で90%ほど集まりましたかね。


いや〜、大変でしたよ。中でも闘技場の『シングルマニア』は相当苦戦しました。
特にジューダス。

つーか1人で戦うとイヤというほどわかりますが、コイツだけぶっちぎりで弱いです(笑)。他のキャラは多くても5〜6回挑戦すればなんとかクリアできたんですが、コイツだけ50回近く挑戦しましたから。もうHP低すぎだわ防御力無さすぎだわ必殺技の出は遅いわで・・・。特にHPの低さは致命的で、3回戦に出てくるフローズヴィニトルなんぞは1回攻撃を食らったらほぼ死です(正確には凍結状態にされたのちKO)。


・・・シャレになってないでしょ。しかもフリーズチェックつけても普通に凍結するし。


逆にロニなんかは放墜鐘さえ鍛えておけばどうにでもなるという簡単ぶり。みんな放墜鐘で画面の隅においやって、後はまとめてこれまた放墜鐘でふっとばし続けるのみです。エンシェントノヴァを2発くらっても生き残れる頑丈さも頼もしい限りです。




・・・っていつの間にかただの闘技場の感想になってしまいましたがまあこの辺で。つーかEDは普通すぎて特に書くことないんで(^_^;)。みんなと別れるシーンはなかなか良かったんですが、ラストのあのお約束すぎる展開がねぇ・・・。もう予定調和全開です。もちろん復活した理由なんて開発者も考えてないことでしょうし(^_^;)

それとEDのスタッフロールにも歌が欲しかったんですが・・・これは手抜きうんぬんというよりおそらく容量がもう限界だったんでしょう。この完成度をみる限り手抜きなんて微塵も考えてなさそうですから。



ま、総プレイ時間72時間にもわたるテイルズ2もこれにてフィニッシュです。う〜ん、良きゲームでした。


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