君が望む永遠     〜Rumbling Hearts〜

もう説明の必要がないくらい(ネットの世界では)有名な作品。ギャルゲーマーを語る上で避けては通れない道と感じて私もプレイです(笑)。

俺的な印象

恋愛の陰なる部分を極限まで表した作品。


かなり異質なギャルゲーです。これが初めてのギャルゲーとかだとギャルゲーの印象がガラリと変わるのは間違いないでしょう。できればある程度の経験を積んで「普通に女の子と仲良くなってハッピーEDなゲームは飽きたなぁ・・・」ってくらいになってから挑戦したほうが良いと思われます。なんせたかだかゲームをプレイするだけなのに『挑戦』なんて単語を使わなきゃならないくらいですから(^_^;)

ギャルゲー開祖の『ときメモ』以降、随分長いことギャルゲープレイしてますが『ゲームのおもしろさ=ゲーム進行速度』が全然比例しなかった作品はこのゲームが初めてでしたね・・・。もし未プレイの方がコレを読んでるのならばそれくらい『重い』ことを覚悟してください。
ちなみに私は去年の9月から始めて、年をまたいだ3月になってもまだ終わってません
(^_^;)



それではいつもどおり細かな説明なんかを。今回キャラ別の感想がキャラ数もあってかなり長めなので、冒頭の説明でダラダラやってるわけにはいかんのです
(^_^;)



グラフィック。
原画はバカ王子ペルシャ氏。タイプ的には割とムッチリした女の子を書きます。あと目の書き方がやや独特ですかね。
OPムービーは所詮は止め絵の垂れ流しですが、同じプリンセスソフト製の『夏色の砂時計』の時と同様演出の仕方にかなりの工夫があったのが私的に◎でした。


音楽。
文句なし。水月のテーマ曲『笑顔』等を筆頭にシンプルな曲が多いため正直派手さはないものの、質自体は非常に高く、またシンプルなおかげで耳に残る曲が多いのも事実です。
お気に入りとしては1章のラストで流れる『Rumbling hearts』、それと特定キャラのEDでの『君が望む永遠』のボーカル曲2つでしょうかね。
特に前者はプレイされた方ならご理解いただけると思いますがイントロの入り方が
です。


CV(声)。
間違いなく全員エロゲー関係の声優かと。これだけ(コンシューマーの)ギャルゲーやってるのに知ってる人が全くいませんでしたから。
ですが特に演技等で気になる部分もなく、普通のコンシューマー作品と比べても一切見劣りしないでしょう。


システム。
『夏色の砂時計』ほどではありませんが、今回も結構問題点がありました。ただ夏色の時のような『動作の重さ』ってのはほとんど無くなったので、プレイ自体はまあまあ快適になりましたけど。とりあえず気になった点をいくつか。



・相変わらずオプションの設定がシステムファイルに反映されず、はじめからやり直すたびにデフォルトの状態に戻ってしまうこと。設定のし直しが非常に面倒です。

・これまた相変わらずセーブファイルの容量が284KBと膨大なこと。しかも1周が長めで、かつキャラ数が多いこのゲームにおいては20ヶ所でははっきりいって全然足りないです。

・回想シーンがHシーンしかないこと。PCなら利用価値があるんでしょうが(笑)、アレな描写が一切できないPS2でHシーンだけ回想しても意味ないんですけど(^_^;)。

・文章が1つのメッセージ枠に収まってないことが多いこと。例としては
こんな感じに文
章が2ページにまた
がってるんです
よね。

上のはさすがにやりすぎですが(^_^;)、どっちにしろやや読みづらく感じました。

・PS2で新規に加わった愛美純愛シナリオが、何故か総じて声割れしてること。(Hシーンやらの関係で)ここだけを録り直してるとは思えないんですが・・・どっちにしろ謎です。



このくらいでしょうか。少しはマシになりましたが、まだまだキッドやNECインターチャネルほどの快適さには及ばないです。



さて、そろそろ各キャラのストーリーの感想を。まだ未完成ですがかな〜り長いのでご了承を。

各キャラの印象(クリアした順番に書いてます。またとなりの日付はクリアした日です)
速瀬 水月(2003/09/25)

・・・・・。

・・・・・。


もう・・・、凄かったとしか言いようが無い。


そして、重かった・・・。



一応ハッピーEDを迎えてるはずなのに、何かこうズ〜ンとした気持ちになるのは何故?



終わった直後の感想です。正直放心状態でこれ以上の文章が頭に出てきませんでした(^_^;)





さて、こっからは詳細のストーリーの感想ですが・・・・・何を書けば良いのやら(滝汗)。


つーかこれは私の文章表現力ごときで書けるシロモノではないです、マジに。それでもこれで終わりにはさすがにできないので、全知全能をもって書こうとはします。それでもおそらくヘッポコなので、もっとまともな感想を読みたい方は他のレビューサイトを見ることをオススメします。



では感想。

テーマは・・・『別れ』でしょうか。まだ1周しかしてないので断定はできませんし、そもそも一言で片付けられるような物語でもないです。とりあえずはってことで。

普通のギャルゲーだと主人公とヒロインが結ばれるまでの過程が中心で、そしてめでたくくっついて幸せなハッピーED。これです。もちろん否定する気はありません。『みずいろ』や『To Heart』など自分が名作だと思ういくつかの作品もこのタイプですし。


でもこのゲームはそれじゃ終わりません。失恋・別れなど見てて辛い部分も最後までキッチリと描いています。しかもその描写の仕方がハンパなく深いです。この水月シナリオでいうなら失恋するのは茜、別れがあるのは遙ですが、双方ともにもう見てらんなかったですもん(泣)。

個人的に特にグッときたのが茜。孝之への想いを隠して隠して隠しとおして、でもそれを孝之が知る頃にはすでに孝之は水月と・・・。しかもまだ許せる状態だった『遙(=恋人)の妹』としてお兄ちゃんと呼ぶことももうできない状態・・・。あの夜の公園で「悔しい・・・」と連呼する茜を見てるのは非常に心苦しかったです。

さらに言うなら(茜と違い)遙にはまだ孝之の愛が向けられていた時期が少しながらもあったものですから・・・悲しすぎます
(T∇T)





そしてもう1つ大きく印象に残ったこととして『周りの人間達の描写』ってのがあります。


『恋愛関係のゴタゴタで自分が苦しい時は、その相手や自分の周りの人間も同じように苦しんでいる』


少しでも恋愛うんぬんをしたことがある人なら多少なりとも理解できることでしょう。ま、エラそうに言ってる私も大した恋愛はしてないんですが(^_^;)。それはともかくここの描写がこのゲームは素晴らしいんです。凄まじいんです。マジで心に響きます。

こればかりはこれ以上文章にはできません。プレイして、その心で感じてください(←書いててハズイ)。




随分長くなりましたがこの辺で。
しっかしこのゲームやるといかに現実の恋愛ってのがドライなものかよ〜〜〜くわかります。なんせ『1人じゃ寂しいから付き合う』ですから(←友人がよく言うセリフ)。その方がよっぽど(心が)寂しい気がするんですけどねぇ。・・・まあ部屋で1人でギャルゲーやってる私が言う資格なんかないですか
(^_^;)


大空寺 あゆ(2003/10/13)


スゲエよ、このゲーム。


遙、水月、茜。
正直この3人以外のストーリーはオマケだと思ってました。



が、


サブキャラでも、しかもコメディ担当の大空寺でもこれだけのものを持ってくるとは・・・。

さすがに水月ストーリーには劣るものの、十分に満足いくレベルでしたね。

ただその一方でラストがちょっと・・・。


変に予定調和のあるストーリーを持ってこられても困りますが、それでも水月とは別れてそれっきりで、遙からは逃げ出し、バイトまでクビと、かなりズタボロな状況です。それこそまるで全てを捨てて大空寺を選んだみたいな。
不満ってわけじゃないんですが、あまり気分の良いものではなかったです。

それとエピローグがちょっと短すぎたのも気になります。
さあこれから一緒に生活していこう!ってトコで終わっちゃうわけですが、もうちょっとだけ続いてほしかったですね。水月シナリオみたいに後日談みたいなのを設けるとか。そうすることにより、さっき書いた『あまり気分の良いものでは〜』という部分に関しての精神的なフォロー(?)にもなりますし。



と、結構不満も書いちゃいましたが冒頭にも書いたとおり、十分満足できたシナリオでした。あ、大空寺自身もかなり好きなキャラです。性格自体はギャルゲーではそんなに珍しいタイプではないですが、とにかくあの口調が・・・
(^_^;)。一体「あんですと〜!!」のセリフだけで何十個(何百個?)あるんでしょうね。

また水月との言い合いを筆頭に、シリアスなシーンに関しても見た目に反して(笑)キチンと的を得た大人的発言(?)をするところが好感触でした。特にあのシーンに関しては水月だけでなく自分にも言い聞かせてるわけで、そのあと孝之の前で泣いちゃったりと、味があって良いシーンでしたね。



さて・・・お次は茜ですかね。最初は穂村愛美にする予定だったんですが、どうにも抑え(?)が効かなくなっちゃったので。今同時にプレイしている『グリーングリーン』といい、なんか好きなキャラを最初のほうにプレイするようになってきちゃいました
(^_^;)
ホントは好きなキャラをまとめて最初にプレイするとフルコンプする意気込みが無くなるので控えておきたいんですが・・・。


涼宮 茜
遙妊娠エンド(2003/10/30)
ある意味このゲームを象徴するようなEDでしたね・・・。誰一人として心から幸せになってないところとか。


孝之は(遙との)赤ちゃんについてはキッチリと決断したものの、遙自身のことに関しては茜とやや迷ってる・・・と言うよりは赤ちゃんのことで頭ん中が押しつぶされそうで、後半全般はほとんど遙のことを考えてる余裕がなかったですし、茜も大好きな孝之と一緒にいられるものの、本当の母親でもなければ孝之と完全に心が通い合ったわけでもない状態。特に後者(=茜)はかなり複雑な心境なことでしょう。

そして、きっと茜は心のどこかで「遙にはずっと目覚めないで欲しい」と思ってることでしょうね。もちろん罪悪感を感じながら。
今はまだ遙に気持ちが傾いてても、時間をかければなんとかなりそうな位置づけですから。孝之は精神的に誰かの支えが必要な状態ですし、しかも3年前の水月(に流れた)という前例までありますから。



とりあえず大空寺同様あまりスッキリしないEDでした・・・。
あとは印象に残ったシーンを少し。


まずは水月との別れのシーン。
大空寺ストーリーでは納得いく別れかたでしたが今回はちょっとヒドかったですね、特に孝之の態度が。もうとにかく淡白で。ホント心を鬼にしたって感じです。しかも用事済ませたらとっとと帰っちゃいますし。罪悪感とかないんでしょうか?

一応(水月も)こういう展開になることは予想できてたみたいですけど、この淡白さはさすがに堪えたでしょうね。しかもまだ水月自身は孝之への想いが完全に冷め切ったわけじゃないですし。見てて非常にやるせなかったです。





んでもう1つが茜とのH(?)シーン。?を付けてあるのは共に一夜を明かしたものの、テキストでさえそういう描写がなかったので判断のしようがなかったからです(^_^;)。まあ朝になってからの1枚絵で茜が素っ裸だったのでたぶんハァハァしたとは思いますけど。

ここは別に複雑な心境とかそういう話をする気はないです。


素直に
萌えたと、コレのみです(^_^;)


2章の初めにあれだけ冷たい態度だった茜がこうまでなっちゃって、もうはっきり言って萌えるなというほうがムリです(ぉ
特に朝を迎えてから孝之に抱きしめられた際の「はい・・・・・あったかい」というセリフ。
全開ニコニコ顔で部屋を転げまわってしまいました。あれはマジで反則ですわ(^_^;)



つーかいきなり話は変わりますが茜の声優って激ウマですね。このシーンに関しても、そして今現在進めてるもう1つのストーリーでもそうですが、茜の想いの強さがこれでもかってくらい伝わってきますから。完膚なまでに叩き落とされました(^_^;)

実際茜ストーリーが完全に終了してないのにもかかわらず、すでに茜が登場してるというアージュのもう1つの作品『マブラヴ』の情報収集にのりだし始めてますから。ただ公式を見る限りちょっと攻略対象キャラじゃないっぽいんで購入は微妙な感じですけど。ともかくもうちょっと個人サイトで調べてみる予定です。



・・・なんか最後は脱線しまくりでしたが、こんなトコで。まだトゥルーEDのほうがあるのでそこで存分に語るとしましょう。それにしても水月といい茜といい・・・このゲーム
キャラに魅力ありすぎです。


茜TRUEエンド(2003/11/01)


水月との別れ
遙との別れ



この茜TRUEシナリオにおいても終盤は上に挙げた2つを筆頭に重いシーンの連続で、何かズーンとした気持ちになってたことは確かです。

ただそんなでも、そんな中でもED後は
「茜、良かったな〜」という気持ちでいっぱいになりました。



・・・なんかすんごい恥ずかしいこと書いてますが、とにかくですね、茜の想いの強さというのが凄まじいんですよ。もうシナリオ全般において。さっきの妊娠ルートでもまったく同じこと書いてますが、こっちのルートはさらに強力になってます。この凄まじさは現実社会はまあ当然のこととして、ギャルゲーでもちょっと稀なんじゃないでしょうかね。

特に中盤あたりからは言ってることとやってることがバラバラになっちゃってて、「優しくしないでください」とか言いながら孝之に抱きついてきたり、「姉さんの側にいてあげてください」とか言いながら遙に孝之への想いを告げたり・・・もはや完全に自分を制御できてない状態と化しちゃってますもん。


孝之の茜への想いは、はっきりと「ここから始まった!」と認識できるところはありませんが、私はこんなになってまでも孝之を想い続ける茜にもう序盤の海辺での告白シーンの時点でイってました
(^_^;)
だって遙と孝之が付き合ってた頃から我慢してて、遙が事故にあって自分が取って代われるチャンスがあったのにも関わらずそれも我慢して、結果水月に取られてさらに辛い思いをして、遙が目覚めた後は(遙の味方として)キツイ事を言わなきゃならん時もあったりして・・・・・ツラすぎでしょう、この娘(泣)。

んでこれらを大体把握できるのが告白シーンですから。孝之はまだ遙・水月との関係とかもありましたから結局決断はご存じのとおりホントにラスト直前、前述した茜が自分を制御できてない状態になっちゃってからですが、私としては既にさっき挙げた数々の我慢だけでもう落ちてました(笑)。



ここで話題チェンジ。こちらのルートでも水月との別れのシーンと茜とのHシーンが非常に印象に残ったのでそれについて少し。


まずは水月との別れのシーン。



シャレになってないです。


特に話もそろそろ終わりって頃イルカのマグカップを「もう俺の部屋にはいらないものだから」と渡されるシーンがあって、そこで「あはっ、終わっちゃった」と水月が強がる(=強がってるようにしか見えない)セリフがありますが、あれはさすがに目頭が熱くなりました。いくらなんでも悲しすぎでしょ、今回の別れ方。

しかも孝之がやってる事は茜と付き合う上で決して間違ってることじゃないのが、余計にやるせないです。とりあえずこのシーンで『最後に水月シナリオをもう一度やる』ことが決定しました。今回もかなり堪えましたが、きっとこれからプレイする遙シナリオでも同等かそれ以上に見てて辛いシーンになると思いますから。



次に茜とのHシーン。



「もう誰にも渡しません」


とか


「好きになってよかった」


とか



直すぎるセリフがもうたまらないです。「なんだこの変態は・・・」と思った方。それで結構です(オイ)。既に私は茜に壊れてますから。


最後に鬱にならずに済んだのも、このシーンがあまりにも強烈だったおかげですね。私の他にも星の数ほどいるであろう茜好きな方も、きっとこのシーンは外せないと思います(まあギャルゲー自体のひとつの醍醐味ともいえるシーンですから当たり前といえばそれまでなんですけど)。



・・・ふぅ、まあこんなトコで。お次は・・・・・なんかやる気しないなぁ(爆)。
水月・茜・大空寺と、自分好みのキャラをひととおり終わらせてしまいましたから。しかももう誰のシナリオだろうが鬱になるのがわかりきっちゃってますし。まあ現在同時進行の『グリーングリーン』『テイルズ2』と共にマターリいこうと思います。


↓超毒舌です。この娘が好きな方は絶対回避してください。

穂村愛美(2003/11/14)
そりゃあ私も随分長いことギャルゲーやってますから好きになれないキャラ、はっきりキライと言えるキャラ、そんなのも何人かいましたよ。


ですがさすがに
殺意を持ったのはこの穂村愛美が初めてです。つーかマジで許せねえコイツ・・・。


なんで自分が孤独だからって孝之を巻き添えにしなきゃならんのだ?


良いように利用して捨てようとした孝之も孝之ですが、それでも一応彼はちゃんとした信念のもと、しっかりとけじめをつけようとしただけだぞ?


あらゆるシナリオでそのヘタレっぷりを発揮し、正直イラつくシーンは数え切れないほどある孝之ですが、今度ばかりは可哀想すぎるでしょう。



が、



なんでそのまま服従しちゃうの?



たしかに2〜3週間監禁されて、帰る場所も失って、脱出する気力は根こそぎ奪われたかもしれません。ですがそれでも自分の意思で外に出て、そして慎二と水月という自分を理解してくれる人間に出会えたんだから、全てをぶちまけてれば良いものを


「何故か口が動かなかった」だぁ?




何甘ちゃんぶっこいてんだッこのクソ虫が!!@大空寺あゆ



しかもその一週間後にはもうマナマナ呼ばわりです。

さらに精神が崩壊したのか言動が幼児化してます。

女装までしちゃいました。




もうコイツとシンクロしろってのがムチャ




こっから先なんぞはもう思い出したくもありません・・・。プレイ中は「早く終わってくれ」とひたすら心の中で連呼してました。

それでも未読スキップをしなかったのはこのレビューのためです。

このサイトを開いてからも様々なゲームをプレイしてきましたが、ここまでレビューが足枷になったのは初めてですわ・・・。




最後に一言。




もう二度とやりたくないです。
早く忘れてしまいたいです。
こんな愛の形はノーサンキューです。


↓愛美を超える超毒舌です。この娘が好きな方は何が起ころうとも回避してください。
玉野 まゆ(2003/11/30)


孝之>>>>>>>まゆ>>>>>>>>>水月>>>その他



このシナリオにおいてのアフォの順位付けです(ぉ


もうとにかくこのシナリオはプレイしててイラつきました。ホントこれに尽きます。鬱にはならないものの終始テレビにグチ言いまくってましたね。
おかげで他人から見ればゲームしながら(しかもギャルゲー)ブツブツ言い続けてるただの変態に映っていたことでしょう
(^_^;)

ま、それはいいとしてこのまゆストーリーは更にキャラごとに感想を分けたいと思います。



鳴海 孝之


何なのこのゴミは(怒)


大空寺や店長にあれだけ、あそこまで親切に(孝之がまゆにしてしまったことを)説明してくれてるのにもかかわらず、本人がそれに気づくのはホントにラスト直前という無能っぷり。

ひょっとこの鳴海孝之こそが全ギャルゲーの中で最も鈍感な主人公なのではないか?

そう言いたくなるくらい今回はヒドかったです(「意味わかんねぇ・・・」とか「気のせいだろ」というセリフのなんと多いことか)。


愛美シナリオに続き、まったくシンクロ不可能でした。



玉野 まゆ


コイツはあまりにも無能すぎ


失敗するのは別にいいです。人間は誰でも失敗するものですから。

だが



同じ失敗を何度も何度も繰り返すな


人間は失敗して反省、学習して進歩するから人間なんですよ(怒)。
なのにこのまゆは失敗→反省→失敗→反省・・・のエンドレスです。



もはやこれは人間とは言いません。


そんな凄まじく緻密な仕事をしてるわけでも、かといって恐ろしく複雑な段取りの作業をこなしてるわけでもないんですから、ちゃんと1〜2週間くらいでそれなりにまともになってください(^_^;)。しかもボランティアならともかくアンタは給料をもらってるんですから。


孝之があまりにまゆを過保護に扱ったこと。そしてまゆの気持ちにいつまでも気づけなかったこと。たしかにこの2点に関しては孝之が悪いですが、(孝之を)こういう気持ちにさせるまゆの無能ぶりにもおおいに問題があったかと。

はっきり言ってコイツに(孝之のことを)「大嫌い」とか言う資格はありませんね。


速瀬 水月
この人は別にそこまでアホってわけじゃないんですけどね。ちょっと意地を張りすぎたかな。
孝之のほうはともかく水月は孝之への気持ちが費えたわけじゃないんですから、もうちょっと寛大に孝之が遙と自分のどっちを選ぶか待ってあげても良かったかと。

まあでも肝心の孝之は例によってあまりにもはっきりしない言動しかしませんので、それにキレてしまったと考えると仕方がないんですけどね。


ただあの留守電での別れゼリフ(?)には正直ムカっときましたわ。ここはこのまゆストーリーにおいて唯一孝之とシンクロできたシーンでしたね(笑)。



と、この辺で。
なんか愛美シナリオに続き好き放題書いちゃってますね・・・。しかも愛美の場合は孝之に対するグチがほとんどでしたが、このまゆに関してはコイツ自身のグチも随分と書いちゃってます。

・・・気分を悪くされた方。ホント申し訳ないです。


天川 蛍(2004/01/03)


・・・悲しすぎる。






そして立派すぎる・・・。





まゆと同じただの電波娘だと思ってた私をお許しください。





・・・さて、気を取り直して。

しっかし今回はなんだか普通のギャルゲーみたいなシナリオでしたね
(^_^;)
水月や遙との別れ方もあんまりジトジトしてませんでしたし(むしろ遙に関してはさわやかでさえあった)、星乃も自身のバッドEDではメチャクチャな態度をとっていたものの、本編とも言えるこの天川シナリオではしっかり親友してましたし・・・。


そしていつもはヘタレ全開の孝之君もこのシナリオに関して言えば、そこそこ感情移入ができた主人公だった気がします(もちろん天川に強引にせまったりシンクロできないシーンもあり)。
遙の事故で1回腐った彼ですが、天川の死という2回目の試練(?)は同じ境遇であった星乃にも頼らず自分でしっかり立ち直れたり、ちゃんと成長の跡も見られました。


またストーリーのオチに関してですが、これは誰でもすぐわかるようになってましたね。
そもそも物語の途中で天川自身の口から「もう長くない」みたいな事言ってましたから。これで念のための入院とか言われても説得力が・・・
(^_^;)



最後に不満点・・・というか気になった点を。
他のいろんなギャルゲーでのレビューでもよく書くことなんですが、天川が孝之を好きになった理由がわかりづらかったですね。
いきなりハァハァしたのを除けばいたって普通のやりとりしかしてませんから。天川の誘いによるデートから急激に親密になるわけですが、あのデートにしたって孝之を誘う理由ってのが謎ですし。

とりあえず「様々なことを経験したい」との天川の言動から私的には天川は『恋に恋していた』んじゃないかと思います。ストーリーの流れ的にも故意に恋してるような感じでしたし(シャレじゃないですよ
(^_^;)。いたってマジメに書いてます)。

んでその相手がたまたま孝之だったと。
そうじゃなきゃあんなヘタレ具合全開のオトコを好きになる理由がありませんもんねぇ(特に天川は遙事故後の孝之しか見ていないわけですから・・・)。



う〜ん・・・結局何が言いたいのかよくわからんレビューになっちゃいましたが
(^_^;)、かなり満足できたシナリオであったことだけは確かです。


穂村愛美純愛シナリオ(2004/03/12)
普通のギャルゲーに比べると変わったタイプのシナリオだとは思いましたが、やっぱアレ(=監禁シナリオ)と比べると地味かな?というのが最初の感想ですかね。どっちを先にプレイするかで大幅にこの娘に対する印象が変わると思います。
私は監禁からやってる人間なんで、この娘がいくらシナリオ全般にわたって献身的だろうが
「心の中では何を企んでいるのやら・・・」とか考えちゃいましたね(^_^;)。最終的に孝之をゲットできちゃうシーンでも「全てはコイツのシナリオどおりに事が運んだだけだったのでは・・・?」とか(笑)。


しっかし今回の水月との別れ方は天川以上にあっさりしてましたね。つーか遙に関して自分でなんとかするとか言い出したり、このシナリオの水月不自然なくらい物分りが良いんですが・・・(いつもはもうちょっとしつこかった気が
(^_^;))。



あとは・・・特にないですね。目立ったといえば相変わらずこのPS2新規シナリオでもヘタレ具合全開だった孝之君くらいでしょうか
(^_^;)
ちなみに今回の孝之君のヘタレ伝説(?)は



1.このシナリオでは大部分において遙・水月・愛美と実に3マタ。

2.物語全般にわたり何事においても愛美に頼りっぱなし。

3.全ての原因は自分であることをわかってるのに、何故か遙との決別を水月に一任(結局遙には顔さえ見せず)。

4.しかも後日街自体から逃げ出した上、手紙まで使って遙へ言い訳(見苦しくて仕方ない)。



と、主にこの4つですかね。いつもどおり自分のしてる行動が悪いことを十分理解してるのにやめようとしないどうしようもないアフォでした。


↓当方完全な水月派のため、やや冷めた感想になっちゃってます(^_^;)。
涼宮 遙(2004/05/16)


ラストがね・・・。


正規ヒロインなだけに相当期待してたんですが、私的には水月のほうがはるかに良かった気がします。
EDテーマ曲の入り方とかも映画みたいで完璧でしたし、「ほんとうのたからもの」もまさに感動モノの演出でした。
まあこちら(遙シナリオ)も、スタッフロール後に出てくる4人集合写真のCGは死ねるものがありましたけど
(^_^;)

あともう1つ水月ファンとして言わせてもらうと、結局水月だけが弾き出されたような結末には少し頭にきたのも事実です
(^_^;)




まあラストはこの辺にして遙シナリオ自体の感想ですが、遙・水月・茜の夢等、意外と水月シナリオと共通の部分が長かったので後半の各シーンで感じたことを中心に(やや箇条書き風で)書きたいと思います。
最初はフツーに書いてたんですが、メインヒロインのシナリオなだけに特別(ゲームのテーマから)異端してるはずはなく、しかももう1人のメインヒロインである水月シナリオを既に書いてるだけに「ココでぜひとも書きたい!」ってな文章がないんですよね
(^_^;)


しかもすぐ上で書いてあるとおり私は完全な水月派。
もう最初から孝之君には感情移入なんぞできない状態です(まあ結局誰のシナリオだろうがコイツのヘタレっぷりにはついていけないんですが)。
遙ファンの方、手抜きで大変申し訳ないです。世間的に見て遙は水月より全然人気が高いので、遙にメロメロなレビューサイトは山ほどあります。そちらで補完なさってください
(^_^;)


>孝之vs慎二(8月24日 駅前で水月がベロンベロンに酔っ払ってる状況)



慎二くん最高。



孝之くん最低。



マジ慎二が孝之を攻めてるシーンはスカッとしました(全開ニコニコ顔)。


マジ孝之が意味不明に「うるせぇ!」とか言って慎二に殴りかかろうとするシーンには呆れました。


ホント孝之って何様なんだろ・・・。
慎二『なんか』って言える資格がコイツのどこにあるっていうのか・・・。


そして別れ話はまた先延ばしに・・・。
ホント死んでください、孝之君。

しかもそれを「運のなさ」とか考えてるのがもうホンっっっっトに終わってる・・・。


>水月バッドED
う〜ん、妊娠・・・ですかね。最後のアレは。
ま、それなら『遙に勝った』と言えるレベルのことですし。

それにしたって気分悪いですね、コレは。
言ってしまえば愛美監禁シナリオの逆バージョンですから。
本来なら嬉しい(?)はずの水月のコスプレにしたってこんな状況じゃただ哀しいだけです
(T∇T)
しかもそのCGでの水月の瞳といったら・・・。


・・・もう思い出したくないんでこの辺で。


>水月vs茜(8月27日 孝之のマンション前で)
結局孝之が自分で言わなきゃならんことを全部茜に言ってもらったような展開。
孝之は何もせず、一番楽な役回り。
ナメてんのオマエ・・・。

そしてシャワー室で泣く水月。
それでもまだ(別れ話を)先送りにする孝之。

まあ・・・わかんなくもないけどさ。
何にしたってオマエはいつまでそうなんだ(呆)。
マジ先延ばしの帝王。
しかも先に延ばすほど水月が強くキズつくことを既にわかってるくせに・・・。




・・・う〜ん、なんか結局いつもどおり孝之のヘタレ伝説を羅列しただけのような(汗)。
やっぱ真に好きな娘のEDじゃない上、逆に真に好きな娘をふってしまうシナリオとなると・・・・・ゲームの全体的な重さも手伝って正直全然レビュー書くのに気乗りしません
(´Д`)ノ
なんせ今の各イベントの感想なんか、プレイ中のメモを文章として繋げることもなく、そのまま使っただけですから(爆死)。



失態ですな、これは完全に。
二度はしないです、こんなアホは。
でもわかってもいただきたいです
(^_^;)。なまじ物語が秀逸なだけに書けないんです、テキトーには。
まあテキトーに書いてないかわりに、書くこと自体をこうやって放棄しちゃってますが(笑・・・えないですな)。


鳴海 孝之



全ての元凶



今更言うまでもないことですが、どうしても言いたかったので(^_^;)
間違いなくギャルゲー史上において、
伝説のヘタレとして永遠にその名を刻むことでしょう。



基本的に彼の行動パターンは決まっています。


例えば遙が目覚め、水月と付き合ってることを言わなければならなくなった状態の場合



病室で2人きり、まさに「ココしかない!」ってタイミング到来

「ここで言ってしまったら遙はどうなる!?」 心の中で勝手に葛藤

結局先送り

病院から出たあと「あんな状態の遙に言えるかよ!言えなかったオレが悪いのか!?」 謎の開き直り

夜家に帰って1人悶々。「遙も水月も不安にさせて・・・オレって最低だ」 自分のやってることは十分理解している

次の日、また見舞いへ。以降エンドレス・・・




自民党も真っ青の先延ばしっぷりです(謎)。
優柔不断という人間らしさはこれでもか!ってくらいうまく表現できているんですが・・・・・これに感情移入しろってのはチョイと苦しいです
(^_^;)


せめて孝之とまったく同じ時間を歩ませる・・・言うならば遙事故後から水月と付きあうまで、1章と2章の間も完全にゲームとして入っているならば『遙と水月のどっちを選ぶか』という点でそれなりにまともにシンクロできると思うんですが。

本来水月にメロメロな私が言うことじゃないんですが
(^_^;)、遙との恋愛はそれこそ1章をほぼ丸ごと使って十分に表現されてるじゃないですか。告白というスタートから事故による別れまで。
でも水月の場合は2章のスタートの時点で既にハァハァしてる関係です(ぉ
つまりそこまでの過程がま〜ったく表現されてないんですよね。もちろん遙&水月シナリオにおける夢なんかで多少フォローされてますが、あんなんじゃ全然足りませんし(しかも遙中心の夢も同じだけある)。


そうなると世間的に水月より遙のほうが圧倒的に人気が高いことからもわかるように、普通は(プレイヤーとの付き合いが長い)遙に情が流れるようになっちゃってます。まあ遙がメインヒロインなわけですからこれはこれで良いことなのかもしれませんけど。
でもそれじゃ孝之とはシンクロできません。彼は(遙と水月を)ほぼ同等に見てますから。


この辺をね・・・今度出るファンディスクあたりでなんとかしてくれると嬉しいんですが。もちろん水月ファンとしての私としても。
少し脱線しますが、私は2章の水月より1章のあの巨大ポニーのほうが断然好きなので
(^_^;)


主人公にしては随分長々書いちゃいましたがこの辺で。


平 慎二



コイツが主役だったらなぁ・・・



ま、そんなこと言っても仕方ないんですが(^_^;)
突然ですがココで『もし慎二が孝之の立場だったらこうしてたに違いない!』的なシーンをいくつか。


例1  遙からの告白
「いい加減な気持ちで返事をするわけにはいかない」みたいな内容で断る、あるいは「もっとお互いを知ってから・・・」みたいに返事を先送りにしてた可能性高し。
とりあえず孝之のように「とりあえず付き合ってみる」的な選択肢はないかと。



例2  遙事故後
多少のダメージはあるでしょうが、それでも自分のやるべきことを見定め日々をしっかり過ごしていたかと。
当然水月との恋仲はありえません。
問題は茜。ダメージは間違いなく絶大、しかも孝之のように投げ出すこともできない状態の茜を励ましてくうちに茜からのアタックが始まりそう・・・(汗)。
当然慎二ですから曖昧な態度はとらずキッチリ断るんですが、それでも結局遙が目覚めたあとの姉妹仲はドロ沼状態でしょう
(^_^;)




きっとこんな感じになってたんだと私的には思います。
ただこれだと、とりあえずストレスが溜まることは無さそうですがプレイヤーの介入余地(つまりは選択肢)が無さそう・・・(汗)。
やっぱ年齢を考えると異常にしっかりし過ぎてる慎二君が主役じゃマズイですね
(^_^;)



話は変わりまして、おそらく心の奥底では水月のことを好きであろう慎二君。遙シナリオで水月がわずかながらも慎二に流れそうな展開になりましたが、私的にはあそこで水月バッドEDの1つでもいいから慎二と水月がくっつくエピソードが欲しかったです。
本来マンガやギャルゲー等で報われないヒロインを好きになっちゃった場合、大抵は主人公とくっついて幸せそうにしてるのを望むのが人と言うものですが
(^_^;)、今回ばかりは主人公が他に類をみないほどヘタレなのでこっちのほうが全然我々プレイヤーの希望する展開かと思いました。


なんか全然まとまってませんがここらで。


レビューのレビュー(フリートークです)
過去最長・・・と思いきやわずかに『AIR』より短かった今回のレビュー、みなさんは何回に分けてここまで到達されたんでしょうか(謎挨拶)。
ここで突然ですが私が書いたレビュー文章量TOP5を紹介


1.AIR  39KB
2.君が望む永遠  38KB
3.EVER17  37KB
4.メモリーズオフデュエット(1st)  32KB
5.メモリーズオフデュエット(2nd)  31KB



となってます。他のレビューサイトをまわってもらえるとわかるんですが、画像も貼らずに文章だけでこの容量はかなり異質です(汗)。
ちなみに一番短いのは『エルフ オールスターズ脱衣雀2』でわずか4KBです
(^_^;)。この君望の実に9分の1以下になってます。


さて続けて『SNOW』&『SHUFFLE!』のレビュー書きです。時間の関係もあってまったく休んでるヒマもないです。まるで仕事のようです・・・
(;´Д`)


最後に恒例の好きなキャラ&良かったシナリオの順位付けでも。

キャラ  水月=茜>>>>>あゆ>>>天川>>>>遙>>>(越えられない壁)>>まゆ>>>>>>愛美
シナリオ  水月≧茜TRUE≧天川>>茜妊娠>>あゆ>>遙>>>>愛美純愛>>>(越えられない壁)>>まゆ>>>>>>>>>>>>>愛美監禁



こんなトコでしょうか。シナリオの黄色字はいわゆる合格というヤツです。他のゲームのレビュー見てくれるとわかるんですが、こんなにシナリオの合格出したのは初めてのことです(^_^;)
あとは・・・まあレビュー本文を見てくれると大体わかりますね。まゆと愛美に関してはもうハッキリ嫌いと言えるレベルです
(^_^;)


プレイ時間・・・・・・・約80時間ほど。1章が1回4〜5時間×3回プレイ。2章は1キャラ7〜8時間×9+α(遙、水月、茜×2、あゆ、まゆ、天川、愛美×2、その他星乃バッドED等)で考えてます。つかボリュームありすぎ(^_^;)

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