メモリーズオフ デュエット(2nd)

メモリーズオフの1作目と2作目をカップリングした作品の2作目。私的にはこっちを楽しみにしてました。

俺的な印象
シルバー殿堂。

このゲームの評価はこれが一番似合うんじゃないかと思います。『名作』や『傑作』というにはやや力不足な感がありますが、それでもプレイする価値は十分にあるゲームだと思いましたので。

また、私もそうですが前作に比べ全ての面において格段に進歩したので『1st→2nd』とプレイしてきた人達には非常に良い印象があるんじゃないかとも思いましたね。「ここのスタッフは確実に進歩してるな」と。

まだ積みゲーが山ほど残ってるので、既に発売済みの次回作『想い出にかわる君〜Memories Off〜』はプレイするかどうかも決めていませんが、2ndと同じかそれ以上の評価が世間でされているようなら手を出してみようかと考えています(ネタバレ抜きでの評価、掲示板で待ってま〜す)。


ま、いつもどおり詳細な感想を。


お決まりのグラフィックから。・・・なんですが今回はちょっとキャラデザインについて。



なんつーかもうメロメロ(萌死)


1stの頃から結構ささきむつみ氏の絵は好みだったんですが、この2ndの松尾ゆきひろ氏になってもう臨界点突破(?)って感じです。特に全体的に黒系の髪の色で統一したのが私的に◎でした。ここまで好みに合ったのは随分久しぶりな気がしますね。

あ、肝心のグラフィック自体のほうですが、背景が1stに比べ多少キレイになったのと、希シナリオでの病院やほたるシナリオでの動物園、その他澄空駅など数えるほどしか登場しない場所が随分とあったことが印象に残った点ですかね。なかなか丁寧に作ってあるな、と思いました(テキストだけで片付けることが可能な場所も結構ありましたから)。


音楽。かなり良いです。私的には1stはもちろんのこと、後発の『EVER17』よりもさらに上な気がします。お気に入りとしては希のテーマ曲その1『Rare』と、主に過去の回想シーンなんかで流れる『Reminiscence of raining』ですかね。全体的にピアノ主体の落ち着いた感じの曲が多かったのも自分好みで良かったです。・・・まあこれは裏を返せば似通ってるとも言えますが
(^_^;)

またボーカル曲のほうですが・・・可もなく不可もなくってところでしょうか。悪いと思うような曲はなかったものの、特別良いと思ったのもありませんでした。


CV(声)について。知ってる人と知らない人が半々でした(つーかキッドはいつもそう)。ほたるとつばめと静流(の声優)は知ってました。

で、その中でも驚いたのはつばめ役の池澤春菜嬢。格ゲーファンならお馴染み、KOFシリーズの麻宮アテナの人なんですが・・・キャラ設定もあって完全に別人でした。もう微塵も面影がないです。同じ人にまったく聞こえないですもん。つーかアテナで
「ガラガラゲッチュ!」だの「胸キュン」だの言ってる人がいきなりしぶ〜い声で「海から陸に吹く風を海風・・・」だの言いだすのは激しく違和感&笑えます(^_^;)。わかる人はきっと同意してくれるかと。



システム。これは『メモリーズオフデュエット』なので1stと完全に一緒です
(^_^;)。詳しくは1stのレビューを。ま、一言書くなら『完璧』ってことで。


ストーリー。細かい部分はいつもどおり下にダラダラ書いてあるので、今回もここではゲームを総じて1つだけ気になったことを。



特定のヒロインのシナリオに入ってしまうと登場する人物が数人に絞られてしまう点。


つばめシナリオでの翔太、鷹乃シナリオでの香奈など一部を除くと、大抵はヒロイン・主人公・ほたるのみになってしまうのが残念ですね。自分のシナリオじゃなくてももっと物語に絡んでほしかったです。

1つ例を挙げるなら希シナリオで主人公が二重人格のことを本屋で調べたりしますが、それだけじゃなくて人生経験が豊富そうで、かつ教師であるつばめに相談してみたりとか。

巴とか鷹乃なんぞは登場シーンでテキトーな態度とると、それだけで今後一切出てこなくなりますしねぇ。この辺に改善の余地ありかと。


ちなみに前作の1stで挙げた
『普段の日常生活でのテキストが実につまらん』という点はだいぶ解消されました。中でもそれに貢献したのはつばめですね。てるてる坊主の起源やシソ科のメリッサの効能など、なかなか味のある話をしてくれました。



さて、そろそろ各キャラのストーリーの感想を。毎度おなじみですが果てしなく長いです
(^_^;)。飽きたと思ったらすぐ次の機会にしましょうね。

各キャラの印象(クリアした順番に書いてます。またとなりの日付はクリアした日です)
飛世 巴(2003/07/26)
つーか巴うんぬんよりもうほたるが、ほたるが・・・


かわいそうで見てられないです(T∇T)



ひょっとしてほたるED以外だと全キャラこんなの見なきゃいけないんですか?たまらなく苦痛なんですが・・・(特に姉の静流なんかこれ以上に波乱っぽい感じが)。とりあえずこのEDを見て真っ先に思ったのは『ほたるEDは必ず最後にして(ほたるが)幸せな状態で終わらせたい』と、コレです。笑じゃないです。大大大マジです。



さて、気をとりなおしてそろそろ巴ストーリーの感想でも。
相変わらず最初のプレイということで流されるままプレイしてたらこの娘のストーリーにたどり着きました。もっとも見た目が
超絶好みだったので正直ひいきした部分もかなりあるんですけど(^_^;)。プレイしてる最中つばめがかなり人間的に良かったのでこっちを優先しようとも考えましたが、すでに手遅れでした(^_^;)


で、内容的な感想ですが中盤はやや中だるみっぽい時もあったものの、序盤と終盤は
極度におもしろかったです。まあ序盤に関しては1週目だったことが最もたる原因なので、巴ストーリーがどうこうってわけじゃないっぽいですが。


ただラストはちょっとね・・・。私が見たのはグッドEDなのでトゥルーEDだともっとハッピーEDな感じになるのかもしれませんが、ほたるは主人公やピアノ関係でもう精神的にズタズタ、そして巴は去ってしまい、主人公も結果的には『彼女がいなくなった』というだけで自分の道も特に見つけることはできずと、なんだか散々な感じがしました
(^_^;)


それと巴が去ったあと、巴からの手紙がわずか1通しかなかったのはかなり巴に腹が立ちましたね。電話はしてたのかもしれませんが何にしろ主人公のことがどうでもいいようなイメージが少し付いちゃいました。私としてはその隙にほたるが主人公とヨリを戻そうと必死になり、そしてめでたく復活!ってな展開だったら良かったんですが(それじゃ巴ストーリーじゃねえよ)。ま、とりあえずこの巴去りし後のSSを書いてるサイトを全てクリアしたら探そうかと今考えてます。



あとさっきは中だるみと称しちゃいましたが、中盤での『友達でいよう』と決めたあとでの2人の葛藤の様子なんかも良かったですね。しかも非常にシンプルに描かれてるのでわかりやすいですし。

巴は一応友達としてなんとか落ち着こうと考えてるものの、(あからさまに前向きな)主人公がまれに巴に想いを伝えるようなことを言う時それに必ず動揺しちゃう巴が可愛くてしょうがなかったです
(^_^;)


他に挙げるシーンといえば、終盤巴の親父さんで死うんぬんを扱ったことですね。一応あれは過去のエピソードと重ねてるのでまあ良いといえば良いんですが、せっかくこれまでなかなか現実的な、ゲームでいうなら『直球勝負』をしてただけにもっと別の良いシナリオで勝負(?)してほしかったです。



最後にグチ(笑)。

声優の演技力が・・・(汗)


はっきりヘタと言えるレベルです(爆死)。キャラが良いだけにこれはチョイと残念でした。特に終盤ほたると巴が夜の交差点(?)で言い合いをするシーンはこの演技力の無さが目立って仕方がないです。一方ほたるのほうはさすがに有名な人なだけになかなかのものだと思いましたね。


もう1つ。あの抱き合ってるCG使い回しすぎ(笑)。なんか差分が6枚くらいあって3シーンくらいで使ってないですか?アレ。せめてラストの別れる直前での駅での抱擁くらい新規で作って欲しかったです。まあ一人称キス視点があったのが救いですけど。



と、こんなトコで。なんかほたるのことばっか書いてたような気が・・・(汗)。巴自体も結構好きなんですけどねぇ。とりあえずトゥルーEDを見たらまた追加する予定です。


2003/09/06追加分
つーかトゥルーEDなんてありませんでした(^_^;)。グッドEDとノーマルEDの2つでした。んで今見たのがノーマルEDのほうです。なので最初に見たのはグッドEDのほうになりますね。なんか全然グッドって感じではありませんでしたが・・・。ま、ともかくどうやらこのデュエットで表記の仕方が変わったようで(あるいは参考にした攻略サイトの表記が変だったのかな?)。


それではノーマルEDの感想です。


感想としては、確かに主人公の言うとおり男冥利に尽きるEDではあったがどうも釈然としないものもあった、というところでしょうか。つーか
ピアノ発表会で涙するほどほたるの想いを強く感じたのになんで巴への想いもまだ同じくらい残ってるんでしょう?ここが全てですね。

せめてもうちょっと弱めのテキストにすれば納得いったかもしれませんが
高校生の弾くピアノで男が涙するなんてのを持ってこられちゃたまりません(^_^;)。もう圧倒的にほたるが優位にしか感じなかったです。まして巴のほうはまだ好きになってから1ヶ月と経ってないんですから。



あとは・・・取り立てて書くようなシーンはないですね。
とりあえずグッドEDより全ての人達が幸せそうだったところは良かったです。


南 つばめ(2003/08/03)
たった今終わらせました。んで今頭にあるとびきりホット(?)な感想がコレ。



後半の展開がメチャクチャ(笑)。



なんというか・・・それぞれのキャラの行動に確固たる理由があったシーンがほとんどなかったです(汗)。おもしろいとかつまらんとか言う以前に完全にストーリーに置いていかれました(^_^;)。とりあえず疑問に思ったシーンを以下に書いていきます。


・信と主人公を7時に喫茶店に集めた理由は?
・朝凪荘の火はつばめか翔太が点けたと思うが、その真の理由は?
・何故つばめはグッドEDの際両親から解放されたの?
・翔太がほたるに対してそれっぽい態度を示していたのは何故?
・翔太はどうやってほたるの(ピアノの)スランプを解決させたの?

・つばめが父のことを許婚だと偽ったが、何故主人公は見た目で真偽を判断できなかったのか?〔そんなに若作りの父ちゃんなのか?(笑)〕


ざっと思いついたのでこのくらいです。う〜ん・・・謎だらけです。

また疑問点ではないんですがストーリー全体を通じて感じたこととしては、つばめの言葉まわしがいちいち難しいのでこちらに何を伝えたいのかを理解するのが非常に大変だったということでしょうか。私的には奥が深くて結構楽しめたんですが、かなり賛否両論が出そうな気がします。


もうひとつストーリー全体を通じて感じたこと。



今回主人公がダメすぎ


ただボケ〜っと過ごした日が一体何日あったことか・・・。他にもバイトは途中から出なくなるわ、ほたるからのメールもシカトしまくるわ・・・。これに関してはマジでシンクロしづらかったです。

その中でも特に(ほたるに対しての態度で)ムカっときたのは、主人公が翔太の力によりほたるのピアノ関連のスランプを解決したと思われるシーンを目撃した際のコメント(?)。なんかもう目撃した瞬間に「あとは翔太にまかせた」って感じですからね。あれはちょっとヒドすぎです(ホントにおまえは彼氏か?)。





と、こんなトコで。私的には巴シナリオのほうがはるかにおもしろかったです。ただこのつばめシナリオは(含みをもったセリフの多さから)何回もプレイすることで味が出そうな気がしますので、「こっちのほうが断然良い!」って人も結構いそうな気がします。ま、どちらにしろ1stの小夜美シナリオほど足をひっぱるようなモノではないかと。

2003/08/04追加分
CGが埋まってなかったのでバッドEDルートもプレイしました(無事埋まりました)。つーかこのシナリオ、バッドEDもプレイしないと完全に理解できないようになってますね。少なくとも私はバッドEDを見たことにより上に書いた疑問点の上2つについては納得いく理由を得られましたし(翔太失踪に関してもこっちのルートのほうがその心中とかを理解しやすいです)。

つーかつくづく主人公なんぞより翔太とつばめに結ばれてほしかったですね、私は。ストーリー上においても全然そっちのほうがしっくりきますし。もちろん主人公はそのままほたると一緒です。そうです、結局私はほたるなんです(謎)。


寿々奈 鷹乃(2003/08/10)
う〜ん・・・、一言で言って惜しいシナリオでしたね。途中までは非常に良かったんですが、終盤の展開がどうも荒削りすぎるというか。(他のシナリオと同様に)終盤怒涛のごとくイベントが発生するわけですが、それぞれのイベントがどれも不自然&強引なんですよね。


例えば主人公がプールに沈んで溺れてみせる(?)シーン。



もっと他の選択肢もあるでしょうに


たしかに鷹乃に対して説得力はあったかもしれませんが、あまりにも唐突で唖然となってしまいました(^_^;)。そりゃ現実味がありゃ良いってもんでもないですが、もうちょっと自然な形のほうが良かったですね。少なくとも見ている私(=プレイヤー)が咄嗟に思いつくようなレベルにしてほしいです。最近はRPGを筆頭に薄れているものの、一応主人公=プレイヤーとして感情移入するわけなんですから。あまりに論外な行動をされると(展開に)置いていかれます(^_^;)


もうひとつ、鷹乃が水泳を始めるキッカケとなった(潜水艦のおもちゃで溺れた)イベントについて。



これは明らかにムチャ


母親が何故助けに来なかった&病院の見舞いに来なかったか。これに関してはうまくできていると思います。が、鷹乃自身の水うんぬんに関する描写が完全に抜けてるんですよね。

簡単に言うと
『幼少時に溺れて入院するまでの惨劇になった。しかも母親は助けに来てくれなかった』という傷を持った鷹乃が、そのあとすぐに『水泳を始める』なんてことは本来できないと思うんですが。つーか普通こんな出来事があったら水が恐くなるに決まってます。


一応、あの海での鷹乃放心イベントから察するに
『記憶を封印していた』のかもしれませんが、それでもやや動機付けに苦しい感がしました。



ここまで散々グチだったんで
(^_^;)、今度は良かった点を。



強気&無愛想な娘がだんだん心を開いていくのにはやはり萌えるものがあります(爆)



私こういうの大好きなんですよね〜(全開ニヤケ顔)。しかも(このシナリオは)その過程もなかなかうまく描写されてますし。・・・まあ、その第1段階とも言えるあのファミレスでのガン食いには参りましたけど(^_^;)。ちなみにあのシーンで私は鷹乃のあだ名を『腹だけサイヤ人』に決めました(笑)。


私的には(主人公の告白による2人の関係の一時崩壊がなく)このままEDまでいって欲しかったくらいです。この告白イベントまではホント良かったんで。つーかほたるとの関係さえ清算しないで告白する主人公には正直呆れましたね・・・。しかもそのこと(=最近ほたると不仲なこと)を全て鷹乃に話してるのにもかかわらずです。人間強烈な恋に陥ると正常な思考ができないのは自分も経験済みですが(爆)、もうちょっと冷静になって欲しかった気もします
(^_^;)



最後にこのシナリオでのほたるとの別れうんぬんについて。
正直今回は
どっちもどっちですね。前日のほたるの様子がおかしかったのにもかかわらず、寝坊で2時間近く遅刻する主人公も相当愚か者ですが、その後一切連絡を絶った上、翔太とイチャイチャ(死語)し続けたあげくに突然連絡をよこし「健ちゃんはほたるのことなんか見てないんだね」のようなことをぬかすほたるもかなりのアホです。

つーか
毎日メール出してんのにこんなコト言われちゃたまりません。今回はほたるには何の感情もわきませんでしたね。もうサッサとオーストリア行けって感じです(ヒドすぎ)。



その他声優の演技関連について。
暗い&無愛想な時の演技はなかなかでした。が、明るい感じの声になると途端にヘタに感じちゃうのは何故でしょう
(^_^;)

なのでラスト〜EDに向けてのシーンではあんま良い印象がなかったですね。


と、こんなトコで。これまで書いたきた文章のなかにもチョコチョコと書いてきたのでなんとなく気づいた方もいるかもしれませんが
主人公の告白イベントまでは最高級のシナリオというのが私的な鷹乃ストーリーの評価です。・・・まあシナリオの質というよりただの『萌え』って噂もありますが(^_^;)


白河 静流(2003/08/16)
いやぁ、なんというか・・・静流は何からも逃げ回ってましたね。ストーリー中、他人(主にほたる)を傷つけないために様々なものを譲ってきたと本人は言っているものの、私にはただ自分が傷つくのがイヤだったと、そういう風にしかとらえられませんでした。もちろん(静流がそうなった)そのキッカケはピアノでほたるに完敗した、あのエピソードですね。

おかげで中盤〜終盤あたりで主人公が何回か言っていた『鉄壁の姉さん』という表現には私は全然共感できませんでしたよ。むしろ『臆病者の姉さん』くらいでちょうどいいくらいです(ヒデエ)。あのくらいの歳になれば、人間傷ついたり完膚なまでに叩きのめされたりすることで成長することもあるんだと、それくらいわかってもいいはずなんですけどねぇ(しかも静流は人間的にもかなり賢そうですし)。


ストーリーの序盤、まだ(誰のストーリーにも)分岐する前につばめと将来の話をしますが、あの時彼女が言った「楽ができるのは幸せなことだけど、最も辛いことでもある」という言葉が静流の全てを物語ってるような気がしました。



逆に主人公との別れなど、様々な辛い出来事を乗り越えて成長したのがほたる。もう完全に静流とは対照的です。そして、これがおそらくこのストーリーの一番の醍醐味(?)でしょう。

今回、亀裂の入り方こそ今までで最もマヌケだったものの
(^_^;)、もう1つの夢(?)であるピアノは投げ出すことなく、さらにレベルアップまで遂げたんですから。もう素晴らしいの一言です。さらに言うなら私はご承知のとおり巴シナリオを先にプレイ済みで、(主人公関連で)腐りきってしまいコンクールも散々だったほたるの方も知ってますから。

ただ
普段は静流や主人公に甘やかされてるのに何でこんなに精神的に強い人間なの?という疑問も出ましたけどね(^_^;)。まあともかくこのシナリオの主役はある意味ほたるだったんじゃないかと、それくらい今回のほたるは良かったです。



まあこんなトコで。他のヒロインに比べやや短めになっちゃいましたが、この人のシナリオってテーマがありがちで地味な上、しかも特に破綻してるところもないんで凄く書きづらいんですよね。実際これだけの文章でも3〜4回書き直してますから。今までのヒロインで一番時間かかってます。


相摩 希

望ルート(2003/08/23)
なんじゃこりゃ?


・・・・・なんつーか、あの踏切でのイベントで全てがパアになってる気がします。

「気がついたらここにいた」という望の言い分も意味不明ですし、何故か踏切の音を聞いただけで急に駆け出した希の行動もまったくの謎。なんか無理矢理ストーリーに死を組みこんだ感じがあって、腹が立ってしょうがないです。


もうひとつ腹が立ったといえば、以前TOPにも書いたネタバレの件。一応読んでない人のためもう一度書きますが、検索エンジンやらでゲームサイトを巡っていたらメモオフ2ndのネタバレがあったんですよね。しかもドンピシャでちょうど攻略中だった希に関してです。

別にレビューを見ていたわけじゃないんです。そのとあるサイトがアイコン掲示板を使っていて、同じくアイコン掲示板を使ってる身として興味が湧いたので『アイコンリスト』を見たんです。そしたら希の表記が・・・・・というわけです。

たまに『EVER17』とかでも似たようなことがありますが、まだプレイしてない人のためとか考えたほうが良いんじゃないですかね〜、こういうのは。特に現在進行形の人間はホントヘコみますから
(^_^;)



さて、感情むき出し(?)の文章はこの辺にして、シナリオ全体の感想へと移ります。


まずストーリーの序盤から「二重人格か?あるいは双子の姉妹か?」という点で、いろいろ考える要素があったのは非常に良かったですね。私的には双子を予想してたんで見事に的中です。理由はあの『N』のイニシャルが入ったキーホルダーですね。あの点は二重人格じゃ説明のしようがないですから(一応昔の彼氏の物かとも考えましたけど)。他にもテーマ曲がこの娘だけ明らかに2つのバージョンがあったり・・・といった点ですね。

・・・もっともそのオチはさっき書いたとおり不本意な理由で知ることになっちゃいましたが(泣)。


ただこのおかげでストーリーの終盤まで希と望がゴチャ混ぜに出てくるため、非常に萌えづらくなってます(ぉ
やはり出てくるたびに性格がガラッと変わりますから。だんだん親密になってきたかな〜と思ったら急にそっけなくなったり。特に希のほうが割と気が強い娘のようなので、主人公がバイトでの「一緒に帰ろう」の誘いを断るときも非常に冷たい感じで、なんというか・・・萌えゲージ激減です
(^_^;)



と、望ルートはこの辺で。この娘だけ3ルートもあるので1つ1つを短めにしとかないと、読者のみなさんがきっと飽きちゃうので
(^_^;)。それにネタもうまく三等分しなくてはならないですし。


希ルート(2003/08/24)
こっちのほうがまだ一応自然かな、と思いました。
望がああいう行動(=踏切でボ〜ッとしていた)をとった理由がまだ理解できますから。

あとは・・・まあそんなに望ルートと変わりはないですね。


ただ1つ気になったことといえば、
海水浴・デート・進路相談とメインのイベントは全て望だったのにもかかわらず、希はどうして主人公を好きになったのか?この点ですかね。

こちらもやはりあまりスッキリしないEDだったので(両方生き残るであろう)希望ルートに期待します。


希望ルート(2003/08/25)
理解不能。



・・・なんなんですか?これは。
主人公の現実逃避なんでしょうか?

とりあえず希望という娘がひとり存在した、と最初からこうなっているみたいですね。ってことはこの世界(?)での希望は二重人格なんでしょうか(主人公が本屋に通ってた記憶はあったので)。

なんにしろ描写が足らなすぎて意味わかんないです
(^_^;)。私的に2人揃って笑顔で終われるハッピーEDを期待してたんでガックリです。
希望エンドのくせにこちらの希望どおりにはなりませんでした(泣)。


白河 ほたる(2003/08/29)

期待しすぎだったか・・・。



これまでの数々の別れのシーンでほたるに対する想い(つーか萌え)が強くなってしまい、求める質が高すぎだったのかもしれません(^_^;)。終わった直後はやや肩透かしを食らったような感じでした。

ま、とりあえずは感想なんですが・・・・・ある意味このゲーム全体に関して言えることがこのほたるシナリオでも出てしまいました。


つまりは
終盤が強引すぎると。



このほたるシナリオの場合はラストの校庭での再会シーンですね。もう完全に予定調和のある非純粋なラブストーリーですから(笑)。
あの動物園イベントを通じ、オルゴールを渡すところまではなかなか良かったんですけどね〜。希シナリオに続き、ラストで完全にパアになってしまいました
(^_^;)


そしてもう1つ欠点が。



なんでEDが1種類しかないの?


各キャラ必ず2つ以上、希にいたっては3種類もあるにもかかわらず、メインヒロインのこの娘は何故か1つです。おかげでどうにも短く感じてしまいます。バッドEDは・・・まあ私的には無くてもいいんですけど、巴のようにトゥルーEDが欲しかったですね。

つーかなんで巴だけトゥルーEDがあるんでしょうか?まだ現時点ではプレイしてないので詳しいことはわかりませんが(攻略サイトを参考にしてるので存在だけは確認済み)、何か特別変わったことでもあるんでしょうかね。結構期待してます。


もちろん、やや不完全燃焼だったほたるに関しても『雪蛍』での挽回に期待です。


稲穂 信
1stに続いて登場の名脇役(?)こと稲穂信くんです。いや〜、まさか学校をやめてるとは思いませんでしたよ。とりあえず見た目はそれなりに面影が残ってますかね。

が、逆に面影がまったくなく完全に別人化してるのが声。声優は同じなんですがこの2ndは随分と声が明るめになっちゃってます。私的には声は1stの方がはるかに良かったです。


ストーリーではバイト仲間として希、澄空学園関係として静流、朝凪荘の住人仲間としてつばめ等いろんなキャラとかかわりがありますが、やはり見せ場はほたるシナリオでの例の「オマジナイ」でしょう。



「雨はいつあがる?」


まさか2ndにも出てくるとはね。見た瞬間ニヤリとしちゃいました。


次の『想い出にかわる君〜』にも信くんは登場してるようですが、はたしてこの決めゼリフ(?)はまたまた出ちゃうんでしょうかね〜。微妙に楽しみです。



〜雪蛍〜

さて、こっからはこの『メモリーズオフデュエット』で新規に作られた雪蛍の感想を。例によってグラフィック・音楽やらは本編とまったく同じなので(一応制服の冬服&新たな私服等が数点ありますが)、いきなしストーリーの感想です。


で、感想ですが
プレイしてる最中はなかなか楽しかったもののクリア後何も心に残るものがなかったといったところでしょうか。なんつーかこのシナリオを通じてシナリオライターがユーザーに何を言いたいのかがよくわからなかったです(^_^;)。それとも初めから『軽いショートストーリー』程度に考えておくべきだったんでしょうかねぇ。もっともっと深いストーリーを期待してただけにチョイと残念でした。


といっても冒頭に書いたとおり別につまらなかったわけではないです。
相変わらずひたすらにけなげなほたるは可愛かったですし(クラス替えでクラスが一緒になったばかりか、いきなり席まで隣になってオロオロしてるシーンとか)、信・静流・翔太・巴と(新規で作ったわりには)予想以上に登場人物も多かったですし、ボリュームも(ボイス全部聴いて)約5時間ほどとなかなか頑張ってました。


ただやはり後付けエピソードなだけに結構おかしな部分もあったのが残念ですね。
中でも一番目立つのが信と巴の関係。

ほたると巴が共にルサックの常連だったのに加え、信と巴にいたっては直接会話までしています。

なので本編での巴登場イベントが明らかにおかしくなっちゃうんですよね。確実に(信と巴は)顔見知り程度にはなってるハズですから。



もうひとつ残念だったのが回想の終わり方。
最後に橋で付き合うことになったところで終わっちゃいますが、私的にはもう少し後日談が欲しかったです。具体的には静流と健の初対面のシーンとか、巴への結果(?)報告とか。特に前者は本編での静流ストーリーにおいて、静流が健に惹かれていく過程の描写がやや薄かったのでぜひ欲しかったですね。



う〜ん・・・、こんなトコでしょうか。意外と書くことがなかったです
(^_^;)


伊波 健
このゲームの主人公。ま、基本が浮気ゲームなだけに良い印象を持ってる人は少ないような気がします。私も嫌いってほどじゃないですが・・・それ以上の印象はないですね。

ただ雪蛍になり主人公から外れ、1人の登場人物になると急にカッコ良くなります(笑)。ほたるからもらったプリン関連でいきなり校長を殴りとばすわ、終業式で倒れたほたるを保健室まで担いでいくわ(しかも巧みにウソまでついてる)、ほたるが(一応)惚れた原因であるサッカー以外でも随分見せ場があります。

・・・・・っていうかサッカーでの見せ場なんぞないんですけどね
(^_^;)。そもそも惚れた原因にしても、サッカーのプレイがどうこうじゃなくて跳び蹴りだったりするわけですし。


また雪蛍編では立ちポーズ・声がありますがまあ無難だったと思います。ただ普通に立ってる時は顔がちゃんと書いてあるのに1枚絵になると(雪蛍編でも)顔がなくなっちゃう点は謎ですが。



と、この辺で。結局のところ前作ほどではないものの、主人公としてはあまりこちらの思うように動いてくれないので感情移入しづらかったです。

レビューのレビュー(フリートークです)

あぢぃ・・・。



もう9月も中旬だってのになんなんですかね、この暑さは。まあ今年はその分8月の気温が全然上がらなかったので、丁度良い(?)わけでもありますが。といっても今更プール等には行けませんけどね(^_^;)


さて、ここでチョイと説明書について一言。持ってる人は10ページを開いてみてください。アルバム・ミュージック・リザルト等の紹介がありますね。んで注目してもらいたいのがアルバムモードの説明に載ってる画像の小さいほう。
見事に希と望に別れたバージョンになっちゃってます。


これはさすがにマズイんじゃないの?


私は希クリア後に気づいたんでまだ良いものの、これで希の秘密がわかっちゃったって人ももしかしたらいるんじゃないかと。


どっちにしろこういう小さなことにも注意してもらいたいものです(ついでに言うとその隣の彩花のCGが全部埋まってるのもマズイでしょ)。


最後に今回も良かったキャラとシナリオの順位づけを。なおシナリオでの文字が黄色のものはいわゆる『合格点』ってヤツです。なんともエラそうで申しわけないですが(^_^;)


シナリオ   >>>鷹乃≧つばめ≧ほたる=静流≧雪蛍=希
キャラ    ほたる>鷹乃≧巴≧つばめ=望≧静流=希


こんなトコでしょうかね。巴しかシナリオの合格点は出してませんが、全体的な水準はかなり高いと思います。ただ、本文中でも書いたとおりラストでパアになっちゃってるシナリオが多かったので・・・。

キャラに関しては・・・・・まあただ自分の好みを書いてるだけなので特に説明する必要はないですね
(^_^;)


プレイ時間・・・・・・・73時間。鷹乃バッドED以外は全てクリア(鷹乃バッドは専用CGが無いのでパス)。CGは429枚集めました。とりあえず各キャラに関しては全て埋まってます。アペンドシナリオ5つほどプレイしました。もうおそらくこれ以上アペンドシナリオはプレイしないでしょう。つーことでお次は噂に名高い『君が望む永遠』です。

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