THE KING OF FIGHTERS2002(DC版)
KOF2002の移植作品。これがきっとDC最後の格ゲーソフトでしょう。そして私のDC批評最後のソフトにもなりそうです。
俺的な印象
慢心というか怠慢というか・・・。うまい言葉が見つかりませんが、どうにもルガールが使える上にキングと真吾もいるんだぞ!頑張っただろオレ達!と、そんな開発者達の声が聞こえてきそうなゲームでしたね。
具体的に言うとですね、上で挙げた以外の要素があまりにも手抜きなんですわ。もう3キャラ追加しただけで開発者が満足しちゃってる感じ。そりゃ追加キャラはユーザーにとっては何よりもありがたいんですが、だからってそれ以外はどうでもいいわけではないんですよ。せめて過去のKOFステージ・音楽のアレンジの2要素くらいは欲しかったです。逆にこの2つもしっかり揃っていればプレイモアに敬礼!くらいの評価はできたでしょうに。
ま、ともかく詳細を。今回は他のレビューのようにグラフィックやらの感想も述べようかと思います。
つーことでグラフィックから。さっき書いたとおり今回は2000・2001とあった『過去のKOFステージで戦える』というおまけ要素が消滅してます。毎回レビューのコメントは辛口でしたがやはり無いと寂しいものです。ってか容量的に余裕があるはずなのになんで消しちゃうんでしょうかね。手抜きとしか思えません。
仮にもし容量がヤバかったら、ギャラリーモードを消し去ればいいことですしね。森気楼氏やヒロアキ氏ならともかく、ノナ絵はほとんど需要がないはずですし(爆)。
あ、ちなみにこのDC版はキングが登場してますんで、背景のキングは消え去ってます。
音楽。ショボすぎ。間違いなくSFCレベルです。はっきり言って聞いてて苦痛になるレベルです。99とか2000からの流用の曲もいっぱいあるんですから、せめてこれらはアレンジ版を入れて欲しかったですね。つーか今回新規に作った曲にしたってアレンジバージョンくらい作ったらどうだ?プレイモア。そんな金さえ無いのか、あるいはケチるのか(おそらく後者)。SNKの消滅以降、音楽関係はボロボロもいいトコですわ。
システム環境とか。主な部分は2001と変わりないです。唯一気づいたといえば、プラクティスでの各設定も今回はしっかり記録されることでしょうかね。これは良かったです。
さてこっからは追加キャラに関してのうんぬんを。やはりここも辛口です(笑)。
まず、出現させる条件について。この条件もメチャクチャですが、それ以前にも問題があります。なんとゲーム開始時はKUSANAGIさえ使えません。もちろんコマンド入れても意味ないです。要はこのKUSANAGIも隠しキャラとして扱われていて、ちゃんとノルマをこなさないと出現しないということです。
ユーザーをコケにしてます、プレイモア。
ゲーセンでは無条件に使えるキャラが家庭用だと最初から使えないって・・・。長いこと格ゲーやってますがこんなのはさすがに初めてでしたよ。どういう思考のもと開発してるんでしょうか?プレイモアは。
で、ようやく本題のルガール・キング・真吾の出現条件について。
過酷・・・そして作業
もちろん元ネタは山崎の新超技です(^_^;)。ってかそんなコトはどうでもいいんです。とにかく「今時そりゃないだろ」ってくらい面倒なんです。
簡単に言うとサバイバルモードで250人ほど倒すってところでしょうか。もちろんぶっ続けではないですが、合計するとおそらくこのくらいは倒さなきゃならんと思います。結論から言ってメチャメチャ疲れます。そして初心者のことを完全に無視した設定になってます。
もちろんオプションで『パワーゲージMAX』や『CPUレベル最低』とかにしても反映されません。CPUは相変わらずの完全対応型です。こっちが何にもしないと遠くでウロウロしてるだけです。カプエス2みたいにとにかく跳んでくる(ロック)とか、ひたすら飛び道具(モリガン)とか、そういう固定の動きってのが非常に少ないんですよね。あったとしても『ダッシュからタイガーネックチャンスリー』とか『昇り強キックから超大外刈り』とか初心者には対応しづらいものばかりです。
もうちょっと初心者のことを考えた出現条件にしたらどうですか?プレイモア。条件を過酷にしたいんならオプションの設定を生かせるとか、CPUのアルゴリズム自体を変更させるとかが(初心者には)必要でしょうに。つーかルガールを1人で倒すのなんか我々ベテランでもたまに失敗するんですけど・・・。
では今度は肝心(?)の追加キャラの性能でも。といっても別に技表とか書くわけじゃないです。私がプレイして見つけたおかしな部分を主に述べようかと思ってます。
まず真吾。
クイックMAXがらみの連続技が異常に減ります。具体的には『近CクイックMAX≫ダッシュ近C(琴月1段目≫荒咬み)×2≫琴月1段目SC強駈け鳳燐≫強朧車』と、これだけで即死です(なんかSCで出す駈け鳳燐が異常に減る)。
中級者以上の方ならすぐわかると思いますが、そんな(技術的に)大したことはしてません。慣れればほとんど失敗しないレベルです。でも即死です。しかも画面のどこだろうが、相手が誰だろうが安定して入ります。ヴァネッサ並みに鬼です。
んでキング。
コイツはガードクラッシュ値が異常です。強攻撃が全般的に高く設定されているようですが、中でも弱トルネードキックは3回ガードしただけでガードクラッシュになります。もはやカプエス2の覇王丸の大斬りレベルです。しかもたまに体力ゲージが点滅せずにいきなり(ガードクラッシュに)なる場合すらある始末・・・。手に負えません。
他にも近Dやスライディングなども5〜6回ガードすればすぐクラッシュします。シャレになってないです。ゲーセンにいなくて良かったとつくづく感じましたね(^_^;)。・・・まあもしいたらキチッと調整されてたとは思いますけど。
最後に2人共通のおかしな点を。
投げが全然減りません。前作である2001程度しか減らないといえばわかりやすいでしょうか。ダメージ的には強攻撃1発ほどです。
つーかこれまでに書いたいくつかの要素から考えると、おそらくこの追加キャラ2人は『2001のデータ』+『MAX2&どこキャン』であって、細かい調整などをしてないんでしょうね。あきらかに他のキャラに比べるとおかしいですもん。・・・つくづくプレイモアってテキトーな会社ですな(^_^;)。
ちなみにルガールは使用こそできませんでしたが、ちゃんとアーケードにもいたので特におかしな部分はないです。まあボスなので普通に強いといったトコですか。
さて、あとはその他見つけた「ここがアーケードと違う!」って点を2つほど述べて締めさせてもらいます。
その1.キムの鳳凰飛天脚(「見切った〜!」の超技です)
アーケード版は相手を真上にふっとばしましたが、DC版では斜め上になってます。おかげで強飛燕斬の追い討ちが画面端じゃないとできません(怒)。
2003/07/16追加。
スイマセン、上に書いてあるのはまったくのウソです。強弱による違いを知りませんでした。申し訳ありません。
その2.アンヘルの「じゃーん!」(技名長いんでコレで勘弁)
どこで当たろうが、相手が端まで飛んでっちゃいます。完全に仕切り直しです。まあこれはキムほど痛い変更点ではないですけど。
レビューのレビュー(フリートークです)
ということでDC最後のレビュー(予定)も無事終了しました〜。いや〜、今回のレビューはあっという間に終わりましたね。なんせ一心不乱にグチを書きまくって、気がついたら終わってたって感じですから(笑)。こういうレビューは『ときメモ3』以来ですな。なかなか書いてておもしろかったです。
ただ、今回レビューに書いてあるいくつかのネタを先に掲示板に書いちゃったので若干新鮮味(?)が足らなかったかもしれません。次回以降なるべく掲示板やらでのネタばらしは控えようと思います。
つーことで、DC最後のレビューらしく(?)特別企画でも。
俺とMAX2
私的にこの2002からずっと続く要素ではないかと思うこのMAX2。「これは世間的にも良い評価だろう」と思う3つと「これはいくらなんでも手抜きだろう」と思う3つをそれぞれコメント付きで挙げてみました。2003以降もMAX2が存在するならアーケードのほうでもこの企画を始めようと試みてます。ま、つまり今回は実験作(?)ってところですな。
あ、ちなみにコレは全て見た目等の演出面での話であり、技の性能についての評価ではないですので。
つーことでまずは「これは世間的にも良い評価だろう」の部門から。
さなぎをやぶりちょうはまう(裏クリス)
さすがにあのオロチ文字(?)は打つのが大変なのでひらがなで勘弁ということで。これがおそらく大抵の人が『初めて見たとき一番インパクトのあったMAX2』でしょうね。いかにも潜在能力って感じがして良かったです。また家庭用で出すとわかりますが、なんか『ほわ〜ん』とした効果音も実に○です(笑)。
スーパーブラックホーク(ウィップ)
ウィップ待望の新超技(MAX2だけど)です。声もドット絵も全て新規、また単発技なのでヒット時相手の体力ゲージが真っ赤になるのが実に爽快と、私的にかなり好きなMAX2でした。それにさっきの裏クリスと違い性能面でもかなりのものを誇るので、まさに『奥の手』って感じがしたのも良かったです。世間でもあまりこの技のグチを聞きませんでしたので挙げてみました。
家庭用で出すと、「げどうがーーーっ!!」のボイスがやけにうるさいです(つーか外道なのは格闘大会で銃ぶっぱなすウィップのほうじゃ・・・)。
ガイア・ギア(ヴァネッサ)
裏シェルミーの『運命の矢』とどっちにしようか迷いましたが、私はリアルバウト2をやってる人間なんで結局こちらを選ばせていただきました。やっぱ(プレイしてる人間にとっては)懐かしいんですわ。
ただ今回ヴァネッサ強すぎなんで、あまりこの技や(同じくRB2の技である)ヘリオンに対して良い印象を持ってる人ってのは少ないような気がしますね。このガイア・ギアに関しては世間じゃなくて完全に私的な印象のみで決めちゃってます(^_^;)。
さて、今度は「これはいくらなんでも手抜きだろう」の部門を。正直あまりにたくさんあって選出するのにだいぶ悩みましたが(^_^;)、きっとみなさんも同意してくれるのを選べたと思います・・・たぶん。
クリムゾンスターロード(K´)
「えっ?これで終わり?」と、誰もが思ったであろうMAX2。しかもご存じのとおり性能もあまり良くないので、私は初めて見るまでに(=ヒットさせるまでに)エライ時間がかかりました。んで、苦労したあげくアレです(^_^;)。名前とボイスはカッコイイんですけどねぇ・・・。
ランニング・パイレーツ(クラーク)
画面端に叩きつけるだけのランニングスリー。全てが使いまわしな上、なんのヒネリもありません。容量足んねーよ!という開発者の叫び声が聞こえてきそうなMAX2でしたね(^_^;)。私的にはシャイニング・ウィザードを登場させた(=パクった)くらいなんだから、MAX2はキ○肉バスターくらいやって欲しかったです・・・。
炎のさだめのクリス(クリス)
まさに手抜きの代名詞(笑)。まあ発想自体としては別にいいんですが、何もMAX2にすることはなかったかと。ただのMAX専用の超技にしていれば、結構世間の評判も良かったような気がしますね。
「ERROR・・・」code**2002**(社)
容量の苦しさを表す乱舞系超技。乱舞はいたって普通、とどめもアッパーデュエルと、初めて見た大抵の人が「つまらんMAX2・・・」と思ったことでしょう。また名前が他の社の技とは明らかに異彩を放っていて、私的にはこの名前をつけたヤツこそ『エラー』だと思いましたね(笑)。
鍼!飛燕鳳凰脚(ユリ)
昔のドット絵引っ張り出しただけのMAX2。名前もなにやら難しい漢字を使ってますが、しょせんは『しん!ひえん〜』と読むためあまりに安易なネーミングに感じましたね。・・・まあそれでもまだユリはいいほうですかね。ロバートなんか『絶!龍虎乱舞』ですから。・・・誰ですか?こんな安直な名前考えたのは。アルカディアで初めて見たとき、そのあまりのセンスの無さに正直呆れましたよ。
・・・なんか手抜きなほうだけ5つも書いちゃってますがご勘弁を。
プレイ時間・・・・・・・そろそろ50時間。今回は連続技の自由度が非常に低いので(しかも全体的にムズイ)あまり1人でプレイする気が起きないんですわ。