真・女神転生NINE  スタンドアローン版

XBOXでの女神転生第1弾。ネット対応版が遅れて発売されることになっているが、なんか激しく延期されたようで。つーかぶっちゃけスタンドアローン版がこの売り上げ(5万すら届かず)じゃ、ただのバージョンアップに等しいネット版は1万ほどしか売れない気がするんだが(汗)。

俺的な印象
はっきり言いましょう。



一般人にこのゲームは無理です。



クリアが無理とかいうレベルじゃないです。もうプレイするのも無理に近いです(^_^;)。そのくらい敷居が高いです。激高です。これでまだ『FF』並みにチュートリアルが充実していたら救いようがあったんですが、残念ながらそんなこともなく、それどころかその辺のゲームよりもいい加減な感じです。

かといってヘビーユーザーにとってはプレイすればするほど味が出る良作ゲー・・・というわけでもなく、完成度の点でもイマイチな感がします。


ま、ともかく詳細を。この冒頭を見てくれればわかると思いますが、今回かなり辛口です。


まずはグラフィック。さすがにXBOXなだけあって凄まじくキレイです。特にこのゲームの特徴の1つである、東京の各都市(1990年頃Ver)のマップなんかはムチャムチャ綺麗なのに加え、舞台が夏の都市なんかは陽炎の表現などまでされていて凄すぎです。

が、逆にムービーに関しては正直PS2でも可能に見えるほど低レベル。背景・景色などに関してはまだ及第点なものの、人間に関しては特にお粗末な印象を受けました。これはもう少しマシにしてほしかったですね。

その他、戦闘では悪魔たちがすべてポリゴンで表現されていて動き回るようになりました。ポリゴンの質もそこそこです。ただ、ズームアップが全然できないのは残念でしたね。また、このポリゴン化の影響で1体の悪魔にだいぶ容量を食うようになったので、色違いの悪魔が今回非常に目立ちます。まあこれは仕方がないですかね。


音楽。なかなか良いです。この音楽に関しては過去のソウルハッカーズとかあの辺と同等くらいのレベルは保てていると思いますね。お気に入りとしては新宿の音楽でしょうか。平和的な雰囲気が気に入りました。

その他オープニングや地下街予定地などで『真・女神転生』の音楽がそのまま使われてたりします。


プレイ環境。ちょっとこれはズタボロに近いんじゃないかと。過去の作品にはいつも搭載されていた一括キャンセルが無いのを始め、悪魔合体での検索合体が一度合体した悪魔しかできなかったり、各キャラの会話などのメッセージが(超遅くではありますが)自動送りになっていたりとストレスを感じる部分が随所にありました。
基本的なところでの足枷が多かったので「ちゃんとテストプレイしたのか?」と問いたくなりましたね。



ストーリー。簡単に言ってまんまマトリックスです。違うのは機械(マリア)の目的が『人間の欲を集める』ということであるのと、主人公がこの作られた世界(の真の実体)に気づくのがこのNINEではかなり終盤である、とコレくらいです。

あとは真・女神転生シリーズお決まりの『LAW』と『CHAOS』それぞれのルートがあるのと、最後に『人を作りし者』との戦いがあるってことでしょうかね。その他の部分は
マトリックスの一言で片付きます(^_^;)。特に人間を管理してるシステムのムービーなんかはホントにそのままです。まさにパクリです。

あ、ちなみに現時点での私は『リローデッド』のほうは見てませんので、もし『リローデッド』でストーリーの主軸に大きな変化とかがあったら勘弁してください
(^_^;)



さて、ここからは凄まじく変更のあった各システムについての感想でも。とにかくどれも敷居が高く、完全に理解するのに時間がかかりました。




まずは3Dダンジョンについて・・・と言いたいんですが今回3Dダンジョンなんか無いです(爆)。女神転生の名を冠しておきながら、全てにおいて『FF』シリーズのような視点の、言わばありふれたタイプのものになってます。コレはまだいいです。中にはコレに対して激怒してるユーザーの方もいるかもしれませんが、私的には『まだ』これはいいです。

で、問題なのが次。




ダンジョン自体がムッチャ手抜き。



なんというかただ通路があるだけです。プレイされてない方は「ハァ?」と思うような文章ですが、ホントにそうなんです。たま〜に分かれ道もありますが、あとはただ通路を進み、階段を昇っていくだけです。宝箱?そんなものは微塵もないです。ただ通路を突き進むのみです。しかも階層が10階層とかザラにあります。ただの1本道が10階層ですよ?苦痛の一言です。とにかく結論から言って激烈つまらんのです。



しかも見た目も
これでもか!ってくらい手抜きです。無機質な壁があるのみです。マジです。一応これまでの女神転生の雰囲気を出そうとしてるのかもしれませんが、3Dダンジョンのシステムだからああするしかなかったのであり、システムを変えたんならばちゃんと外観もXBOXにふさわしい(?)ダンジョンにしてください。はっきり言ってダンジョンだけならSFCで十分作れそうに感じました。



メチャ辛口ですが、女神転生の名を付けるんならダンジョンは最重要だと私的に思ってますので容赦なく叩きます。実際コレに関して良い印象を持った人もいそうにないですしね。





お次は戦闘について。
超完全リアルタイム制です。この超完全というのは戦闘に入ってしまうと
いかなる手段をもってしても止めることができないからです。要はFFZとか[とかの戦闘でのポーズが無いバージョンだと思ってください。つーかポーズくらい装備してください、マジで(^_^;)。大事なボス戦とかでいきなり携帯電話が鳴ったりしたらどうするんですか!?まあ私は夜中〜朝にかけてこのゲームはプレイしてたので電話はさすがに動きませんでしたが。とりあえずもしこれからプレイされる方がいるならば携帯電話の電源は切ってからプレイすることを勧めておきます(笑)。


さて戦闘の内容ですが、はっきり言って
過去の女神転生の知識はほとんど通用しません。役に立つといえば魔法やアイテムの効果くらいです。それくらい変化が激しいです。


まずは多重攻撃。簡単に説明すると例えば『デスバウンド』を持つ仲魔が2人いたとして、その2人にデスバウンドの命令をすると2人同時に攻撃が発生し、通常時よりはるかに高い攻撃力になると、こういう事です。ちなみにこれは3人以上でも可ですし、魔法でも行うことができます。そしてこの多重攻撃こそが
このゲームの戦闘の全てです(断言)。


とにかく同じ特技ができる仲魔を集め一斉にしかけるのみです。ザコ戦だろうが全戦闘でコレです。最初から最後までコレです。なので今回仲魔のステータスで重要なのは
特技のみです。レベルや種族なんぞはほとんど関係ないです。
例えばこれまでの女神転生では凄まじい力を発揮してきた地母神『カーリー』や女神『ラクシュミ』なども、今回はレベルは高くても特技がパッとしないのでほとんど作る価値がないです。彼女らを作るくらいなら実用性の高い特技を持つ邪鬼とか妖獣とか作るほうがまだマシです。それくらい今回は特技が重要です。




今度は戦闘における主人公について。一言で終わります。
戦力外です(マジ)。というのもさっき挙げた多重攻撃がHP全快からでも平気で一撃死するものばかりなので、危なくて主人公を前に置けないんですよね(^_^;)

そして当然のごとく後ろからは剣攻撃ができないので銃による攻撃になります。ただ銃は仲魔との多重攻撃が非常に行いづらいです。ということで攻撃させるくらいなら防御させるほうがマシというわけです。しかも魔法による多重攻撃はもちろん後列にも影響するので、防御してないと
後列にいても一撃死する場合があります。つまり主人公は動くこと自体が危ないと、そういうわけなのです(^_^;)


ただ救済措置の1つなのかは知りませんが、今回は『主人公がアイテムを使う』わけではなく『メニューからアイテムを使う』ようになっていて、つまりは防御しながらアイテムを使うことができるようになってます(実際にはターンの最後にアイテムが発動する)。これは非常に助かりました・・・つーかコレが無かったら誰もクリアできないでしょうけど(汗)。

あ、ちなみにもしプレイされてない方がこれを読んでいる場合のため一言断っておきます。
これらは決して誇張表現ではないですので。前列にいる仲魔なんかはホントに一撃で死にまくります。もう反魂香使いまくりです。開発者もそれを考えていたのか、今回反魂香凄く安いですし。



そして主人公関係でもう1つ。今回経験値という概念がないです。詳細はチョイと違いますが、まあいわゆるイベントを進めるとレベルが上がっていくタイプのものだと思ってください。はっきりいって最初はすごく不満でしたね。ザコ戦の意義とかいろいろと。

まあでも後述する悪魔合体やら、上に挙げた戦闘システムやらを理解していくにつれてそれなりに納得はいきましたが。ただやはりザコ戦の意義がほぼ『仲魔集め』の1点になっちゃったのに関しては不満です。



最後に戦闘における不満点を。ログが読みづらすぎ。プレイした人なら確実に同意してくれると思います。もうとにかく『文字が英語』『表示が早い』『字が小さい』などと欠点だらけです。なので結局は光&絵や音などの演出で全て覚えることになります。慣れるまでは凄く大変でしたね(特にステータス異常なんぞは)。






RTSについて。
レイされてない方のために軽く説明しておきますと、これは仲魔のパーティをいくつか作り敵の陣地に突っ込んで敵の総大将を倒すという、私はプレイしてませんがたぶん『SDガンダムGジェネレーション』とかそのタイプのシュミレーションです。
さて感想ですが、これは完全に新しい要素なのでさすがにチュートリアルはそこそこ充実しています。
が、そこまで頻繁に発生するものでもない上に練習する機会もないので、なかなかコツというものを掴むことができません。何か練習ができる施設みたいなものが街のどっかにでも設置されていれば良かったと思いましたね。


・・・実はこれで終わりだったりします(爆)。最初はいろいろ細かい説明も書いていたんですが、うまくまとまらなかった上に何が結局一番言いたいのか自分でもわからなくなってしまったので全部消しちゃいました
(^_^;)。つーか上で書いた『なかなかコツが掴めなかった』というのが全てなような気がします。コツを掴んでからは特につまづくこともなかったですし。


つーことでここで私なりの攻略を。もし中盤〜終盤あたりで先に進めなくなったりしたら参考にしてください。といっても実はこれまた一言で終わっちゃったりします
(^_^;)



まっすぐ敵の総大将を目指す。



以上です。とにかく寄り道というものをしてはいけません。最初に移動を『飛行』にしてサッサと敵陣内に入っていき、コントロールエリアに向かう際通行の邪魔になるものだけを破壊、そして一気に敵の総大将を倒してください。生産?そのコマンド自体が必要ないです。終盤になると猛烈なスピードで生産できるようになるので『生産の社』くらいなら作ってもいいですが、この施設は長期戦にならないと意味がないものなので私はほとんど作りませんでした。

ちなみにノーマルエリアと回復の泉は完全に不要です。回復は全てアイテムを使います。中盤あたりから敵陣内で頻繁にトラップにかかるようになりますが、トラップにかかったらすぐさま『ディストーン』『ディスポイズン』『メ・パトラの石』『反魂香』を使います。
ステータス確認の必要はないです。誰も異常がなかったらそのアイテムは消費されませんので。あとは適度に『傷薬』と『魔石』を使えば万全です。敵の総大将は総じて大したことないです。いつもどおりの多重攻撃でOKでしょう。ちなみにトラップにかかると『飛行』がリセットされますので、再びやり直してくださいね。


あ、書き忘れていた守りについてですが、これは仲魔のパーティーとNPC(バラキとか)にまかせます。バラキ達はあらかじめ作戦が立てられないので仕方がないですが、自分の仲魔パーティーに関しては全パーティー『防衛』で統一します。余裕になってきたら『生産』とか、そういう思考は必要ないです。全て『防衛』です。

そして数よりは質を重視します。前衛のキャラは特技を同じヤツで固めましょう。リーダーは後衛です。できれば『ティターニア』や『ニャルラトホテプ』のような物理には弱いが、魔法には激強(さっきの2体は全反射)のキャラが理想です。天使(呪殺)や鳥族(銃)のようなあからさまに弱点が目立つ種族をリーダーにするのは論外です。

・・・まあでも所詮は主人公パーティが敵の大将を倒すための時間稼ぎなんで、仲魔の質をあげるのが面倒ならば地下街で拾ってきた仲魔で適当にパーティーを作っちゃってもいいです。基本は主人公パーティだけをひたすら動かし他はほっといてOKですが、一応たまには様子を見てやってステータス異常くらいは回復してやりましょう。NPCを含め、全てのパーティーにアイテム使用はできますので。


ま、こんなトコですかね。ここは攻略サイトではないんでこれ以上書いてもアレでしょう。




つーことで話は変わって、最後にある意味女神転生の象徴でもある悪魔との会話・合体について。

まずは会話。
バリエーションが非常に少ないです。『紳士』とか『女の子』とか、そういった系統分けは多彩なものの、1つ1つの系統の会話パターンがソウルハッカーズに比べると激減してる気がします。同じ質問・選択肢ばかりなのですぐに全て覚えてしまい(良さげな反応なのを覚えてからは)作業と化します。


また、これまでの女神転生ではなにかしらの要素・アイテムがないと会話不可能だったDARK悪魔ですが、今回はごく普通に話すことができます。私はしばらく気づかなかったのでこれにはビックリしました(いきなりDARK悪魔が会話に割り込んできて初めてわかった)。
なんかいつもの女神転生と比べると拍子抜け(?)ですが、まあRTSではDARK悪魔が重要なんでこのほうが便利で良いですかね。



そして合体。これまた劇的な変化があります。今までは主人公と同レベルまでの悪魔しか作ることが出来ませんでしたが、今回は
2身なら主人公のレベル+6、3身ならばなんと+10まで作ることが可能になってます。

やはりこれはずっと上で述べたレベルアップの制度に合わせての変更なんでしょうね。これに関してはすごく良かったと思います。ただ(この制度の関係上)どうしても3身合体がメインになっちゃうので、やたらとすぐ仲魔の数が減っちゃうという欠点もありますけど
(^_^;)


また合体のほか圧縮やら暗号化・モジュール化・コーティングと、プレイしてない方にとっては「なんじゃそりゃ?」状態の要素がたくさんありますが、コーティング以外は特に必要なかったりします
(^_^;)
んで、唯一私的に重要だと思ったコーティングですが・・・まあ『ソウルハッカーズ』でいう『魔晶変化』のようなものだと思ってください。違う点といえば出来たアイテムを主人公でなく、仲魔に装備させるという点でしょうか。今回は仲魔にも装備という概念があるので。で、やはりというかその辺で拾うものよりもコーティングで作ったアイテムのほうが優秀である、とそう理解してもらえば十分です。




とまあ、全体的に随分と辛口になっちゃいましたがこの辺で。実はまだクリアしてない(=最終ボスが倒せない)状態なので、クリアしたらなんか追加する予定です。


レビューのレビュー(フリートークです)
集中力無さすぎ、オレ。


「なんだいきなり」と思うかもしれませんが、今回書き忘れがひどくてムリヤリ途中から組み込んだって文章がやたらたくさんあるんですよね。「なんかここの文のつなぎが変だな・・・」とか思った方。勘弁してください。ヒマがあればしっかり直しますんで。


あともう1つ。



薬飲みすぎ、オレ。


パソコンに長時間向かってると頭痛等が発生するのは私だけに限ったことではないでしょうが、最近それがイヤで薬ばっかり飲んでるんですよね。しかもただの風邪薬です。風邪でもないのに風邪薬です。これはさすがにヤバイっしょ。早く修正しなければ。



プレイ時間・・・・・・・約35時間。今は最終ボスを撃破するためのパーティー作りをしてるとこです。具体的には魔神ヴィシュヌを作ろうとしてる途中といったところでしょうか。属性はLAWです。(封魔天弓の多重攻撃用の)天津神アマテラス・女神パラスアテナはもう作りました。ただ、最近『テイルズ2』に押されぎみでほとんどプレイしてないんですよね。クリアするのはいつになるんでしょうか・・・。

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