メモリーズオフ デュエット(1st)

メモリーズオフの1作目と2作目をカップリングした作品。とりあえず基本に忠実ということで1作目の感想からいきます。

俺的な印象
精一杯甘く評価してまあまあ。

こんなトコでしょうかね。光る部分もいくつかあったものの、総合的に見ると凡作止まりかと。私のように無職で自由な時間が豊富な人ならばプレイしても悪くはないですが、社会人など時間が貴重な人達にはチョットこのレベルじゃ・・・って感じです。
まあリメイク作品なんで、もし出た当時(1999年だっけ?)にプレイしていればもう少し良さげな評価になったかもしれませんけどね。


ま、ともかく詳細な感想を。


いつものごとくグラフィックからです。1枚絵などは一切変化してないと思いますが、PS版に比べるとおそらく解像度の向上などによりキレイになってるのではないかと思われます。最近の作品と比べても特に見劣りするようなことはありません。

それとOPムービーを新規に作ったようでおまけで新旧それぞれのOPムービーを見ることができます。ちなみに新OPは歌付きです。ただ、私的には旧OPのほうが好きだったりするんですが(なんか儚げでストーリーの軸に合ってる感じがしました。一方新OPのほうは歌が明るすぎな感が)。


音楽。う〜ん、PS版をプレイしてないんで詳細はわからないんですが、おそらくは変化無しかと。さっき述べた新OP用の歌のみが追加だと思います。あ、あとEDにも歌があるんですがこれははたしてPS版から存在したんですかねぇ。

んで質ですがまあ悪くはないかな、と。お気に入りは唯笑のテーマ曲『Each and every heart』と、詩音のテーマ曲『With lonesome and calm mind』(長い・・・)、それと主にエピローグで流れる『Memories off』でしょうか。またボーカル曲のほうですが・・・歌唱力がちょっと苦しげな気が
(^_^;)。特にOPなんぞは・・・(滝汗)。一方EDのほうは曲も良かったし歌も頑張ってたのではないかと。


システム。『EVER17』と一緒です。つまりは完璧です。しかもEVER17には無かったショートカットもあります。さらに選択肢でヒントの有無なんかも設定できたりして狙ったヒロインのEDを見るのが非常にたやすくなってます。これは文句なしに満点ですね。


ストーリー。細かい部分は下にダラダラ書いてあるのでここではゲームを総じて1つだけ気になったことを。



普段の日常生活のテキストが実につまらん。


コレです。ファーストプレイの最初の頃こそ『高校生活』という私にとっては久々の舞台設定に酔ってましたが、3日ほどプレイしたあたりからファーストプレイなのにもかかわらず結構退屈じみてきました。つーかファーストプレイで退屈になったノベルタイプのゲームはエライ久しぶりですわ。

『AIR』ほどのセンスは求めないにしろ、もう少しマシにしてくれと思いましたね。カメ吉だの学校七不思議だのチュウカンだの・・・、まれに出るギャグも含め正直どれもパッとしませんでした。まあその中でも、唯一笑えたといえば『グランドマスターつりまちがい』と『あるがままを』でしょうか(唯一じゃないし)。

前者は小夜美関連とさえ言えばなんとなくみなさん思い出してくれると思います。で、後者のほうですが信とのテスト勉強での電話の時に出てきた会話です。なんかその後に『2.5バカ』だかなんだか言ってます。ここは信の(声優の)演技が良かったですね。



では最後に各キャラのストーリーの感想を。今回は毎回最後にフリートーク地味たのを混ぜてるため少し行間隔を空けてあります。スクロールバーを動かすのが面倒くさいかもしれませんが、たまにはということで勘弁してください(^_^;)

各キャラの印象(クリアした順番に書いてます。またとなりの日付はクリアした日です)
今坂 唯笑(2003/05/23)
もはやギャルゲーのデフォルトとも言うべき『幼なじみ』な設定のキャラ。性格的にはやや活発系でしょうか。まあ良くいえば無難、悪くいうならありふれたタイプのキャラですね。この娘ならではの味つけとしては『超がつくほど純粋』なんかが挙げられます。

さて、ファーストプレイということでいつもどおりただ流されるままプレイしてたらこの娘のルートへとたどり着きました。個人的にはこの唯笑か、あるいは詩音のストーリーへと入りたかったので、まあ満足いく結果でした。

で、感想なんですが
な〜んかスッキリしなかったといったところでしょうか。いや、ストーリー中で疑問がたくさん残ったということではありません。最後はしっかりハッピーEDです。
では何が個人的にスッキリしなかったというと、
後半全般の主人公のふがいなさもっとベタベタな展開を私的に求めていたからです。ってか2つ目はあまりに勝手な意見なんですが(^_^;)


ここで、2つ目は『求めていたものとは違っていた』ということでとりあえず落ち着くので、最初に挙げた『後半全般の〜』について少し述べようと思います。

まあ・・・一言でいうなら
『割り切ることの難しさ』ですね、これは。一旦は唯笑と元通りの関係になれたものの、その翌日あたりに行った遊園地で次々と彩花との思い出等がよみがえり、それに気づいた唯笑が〜ってなシーンなんかが筆頭として挙げられます。

とにかく主人公がいつまでもいつまでも彩花との思い出を引きずってしまっているんですよね。同じ『彩花を失った』という傷を持つ唯笑は、時にはいつまでも彩花との思い出にすがって自分を見てくれない主人公に対し涙を流すシーン等もありましたが、それでも自分で這い上がったり主人公に慰められたりと、最終的には立ち直ってけなげに頑張っていきます。

にもかかわらず、主人公は唯笑を励ますシーンこそあるものの自分自身に関してはラスト以外はほぼサッパリといったとこです。つーかプレイ中にたびたび思ったことなんですが
『彩花のためにも彩花が大事にした唯笑をいつまでも守っていこう』とかそういう考え方ってのはできないものなんでしょうかね。

唯笑がどうしようもなくイヤな奴で、主人公自身も大嫌いというならまだしもお互い好意を寄せ合っていて、しかもなんとなくそれに気づいているわけですから、こういう思考のもとお互い支えあっていってもちっとも不思議じゃないような気がするんですが。


・・・と、随分批判的な文章が続いちゃいましたが、シナリオとしては実に人間らしいテーマで良かったと思います。実際、14という若い年齢で恋人(しかも幼なじみ)が死んだりしたらかなりの長期間、人によっては一生残る傷になるでしょうからね(しかも自分が呼び出したのが直接の原因だったりするわけですから)。そこら辺の主人公の葛藤などがうまく表現できていたと思います。ま、今まで書いたきたとおり見てるプレイヤーとしては歯がゆいこと極まりないんですけどね
(^_^;)



ま、こんなトコで。感動とかはほとんどなかったんですがいろいろ考えさせてくれるシナリオではありました。『死』をテーマの1つとして扱うことに批判的な人も多いと思いますし、私もそんなのいくつも連続でやったらウンザリしますが、人間にとって大事な事柄ですしまたそこから様々な質の高いエピソードを作れるわけですから、まあ仕方がないかなと思いました。もっとも、このシナリオはそこまで絶賛するようなレベルには達してないのが本音だったりしますが
(^_^;)









なんか堅苦しくなっちゃって申しわけないですね(^_^;)。私もおもしろおかしく書ければそれが一番なんですが、なんせこういうシナリオなんで・・・。とりあえず全員こういう路線でないことを願ってます。さっき書いたばっかりですが、こんなの6人も続いたらウンザリの一言ですので。


・・・ところで、説明書に書いてある『天然ボケ』やら『甘えん坊』ってのはチョット的外れなコメントだと思ったのは私だけですかね。特に『甘えん坊』に関しては取り立てて目立つシーンはなかったですし・・・(まれに「ヤダヤダヤダ〜」とかダダをこねるシーンがありますが、あれは一般的に甘えん坊などではなく『わがまま』と言います
(^_^;))。

あと『キャピキャピ系』ってのは一体どういう系統なんでしょうか?〔←笑じゃなくて素でわからんっス。『キャピキャピ系で騒がしい』って説明書に書いてあるけど、この2つって=で結ばれるような気がするんですが・・・。これじゃまるで本編中で主人公が言う「紳士なジェントルマン」みたいだよ(笑)〕


あ、まだTRUEエンドしか見てないんでGOODエンドのほうに大きな変化があるような追加しますです。

2003/07/02追加分
GOODエンド見ました。やや文のつながりにおかしな部分もありましたが(物語の終盤主人公が写真を見るシーンとか。すでに唯笑が写真を見て泣いてるシーンで、あの写真がどういうものか想像ついてるのにもかかわらずなんか激しく驚いてた)、全体的にはなかなか良かったと思います。

特に雨の中、唯笑を待つシーン全般なんかはTRUEルートよりはるかに良かったですね。あの(子猫がいたので)唯笑が屈んでたから『あたかも傘が落ちてるように見えた』という描写は自然でうまかったと思います(実際遠くから見れば落ちてるように見えてもおかしくないですから)。

ただ惜しむべきは、上の日付を見てもらえばわかるようにTRUEルートをプレイしたのが1ヶ月以上も前のことなので(TRUEルートの)細かい所まではっきりと覚えておらず、詳しく比較なんかができないことでしょうか
(^_^;)。ショートカットを使ってTRUEルートをやり直そうとも考えたんですが、思ったより前のシーンからしかスタートできないので諦めました。


ま、こんなトコで。この唯笑ルートは各キャラの心理などが割と難しめなので、1週目のプレイが楽しめたのはもちろんのこと、物語の概要をわかっちゃってる2週目のプレイでもまた違ったおもしろさがあったように感じました。ま、さっき書いたキャラの心理が(2週目のほうが)理解しやすい、とそういうことですな。


双海 詩音(2003/05/31)
平凡。


なんかいきなりな出だしですが、これがクリアした直後の詩音シナリオの感想です。無難にはまとまっているものの飛びぬけたシーンとかが一切なく、最近のギャルゲーと比べるとややパワーに欠けるってのが印象でしょうか。なんかすぐ忘れちゃいそうな気がします。


さて、この娘も主人公や唯笑と同じく過去に傷をもっていたわけなんですが、これまた随分と現実味のある過去でした。簡潔に言うなら『人種差別的なイジメ』といったところですかね。しかも本人曰く10年前の話だそうですから、時期的にも小学生低学年とまさしくイジメの絶頂期(?)なわけで、そんな時期に『日本人なのに日本語をうまく話せない』なんてスキルを持っていたらイジメられてももはや『仕方がない』レベルです
(^_^;)

で、大人も含め散々ガイジンと言われまくったあげく転校と、実に無難にまとまってます。
が、所詮それでは「あ〜、あるよねぇそういう話」ぐらいで終わってしまい、あんま強く心に残るものがないんですよね〜。これが私が言いたい『平凡』の1つなわけです。


で、もうひとつ『平凡』とは違いますがラストシーンについて少し。




なんかテキトーに感じたのは私だけでしょうか?



置いてかれたからってそれで日本に残っちゃっていいものなんでしょうか(滝汗)。
つーか駅で最初一緒にいたのに、一声もかけず1人で旅立っちゃう父親って一体・・・。一応父親なりに気をつかったのかもしれませんが、その直後『実は愛人(?)がいた』なんて言われちゃたまったもんじゃありません
(^_^;)


このラストシーンに関しては正直呆然としましたね・・・。特に詩音は素直に喜べないんじゃないですか?これでは。なんか捨てられた・・・というほどじゃありませんが、どっちにしろ最初連れてくつもりだったのをこんなアッサリと切られちゃ、いくら主人公と一緒にいられるからって何か心に憮然としたものが残ってもなんらおかしくはないです。
でもEDでは超幸せそうな顔してました・・・。どうもこの辺が私の思ってるところと一致しなかったです。



最後に細かいグチを(笑)。
なんかテスト最終日あたりから急に詩音が優しくなった気がしました。取り立てて心境の変化が起こるようなイベントがあったわけでもないのに。それとそれに合わせるように主人公も『双海さん』から『双海』と呼ぶようになってます。・・・なんか激しく違和感出たんですが。










・・・さて、2キャラクリアしてようやくこのゲームの趣旨というものをはっきりと認識することができました。ずばり(?)『過去との決別』ですね。とりあえず今までクリアした2人は間違いなくコレかと。次は音羽かおるを目指すつもりですが、詩音のようにまた転校うんぬんを絡めた過去の話でもするんでしょうかね〜。なんか屋上で海を見ながら昔住んでた街を語るイベントとかあったし。全部で6人しかいないわけなんですから、できれば2人も転校ネタを使うのはやめてほしいです。


この娘はEDは1つだけのようですね。さすがに唯笑は別格ということですか。


音羽 かおる(2003/06/07)
う〜む、なんつーか地味に良かったと、そんな印象ですかね。

詩音の時と違い唯笑やかおるの昔の男など脇役の使い方がうまかったと思いました(詩音ストーリーは第3者の介入というものがほとんどなく、ほぼ1対1で話が進んでましたから)。
逆にすべてがある意味現実味のあるストーリーだっただけに、どこかこじんまり(?)とした感があったのが欠点ですかね。話自体はまあ良かったんですが、詩音ストーリーと同じくこの娘のストーリーも飛びぬけたシーンとかがないため『押し』が弱いです。それでも詩音ストーリーよりは私的にやや良かったので冒頭では『地味に良かった』と、こう評価しました
(^_^;)


・・・さてこっからは細かくストーリーの感想(&グチ)を。

まず、どうみても活発系のキャラなのに勉強を通じて仲良くなっていくのは意外でしたね。しかも中間テスト&追試で2週間近く、つまりゲームの3分の1ほど勉強絡みのイベントです
(^_^;)。これには驚きました。私的にテニスとか一緒にやるイベントなんかを予想してたんですがまったくの論外でしたよ(^_^;)

ただ、その勉強をやる場所がファーストフードってのはねぇ・・・(汗)。喫茶店ならともかくファーストフードはちょっと聞いたことないです。しかもヘッドホン装着ですか・・・。そこまでしてそんなトコで勉強するなら素直に学校やらの図書室で勉強しろと思ったのは私だけでしょうか
(^_^;)


あとこの娘のストーリーも前の2人と同じくちょっとしたすれ違いから一時疎遠になっちゃうわけですが、これ自体は王道的な展開なもののこのゲームはどうも(その理由となる部分が)強引な気がしてならないです。
唯笑の時は直接の干渉がなかったのにもかかわらずお互い急に話さなくなっちゃうし、このかおるに関してもホントに些細なコトで(かおるの性格を考えると)その場で謝ればすぐに解決できそうな出来事だったんですよね。ここら辺がやや残念でした(まあ唯笑に関してはお互いの付き合いが長いので雰囲気だけで相手の心境が読めそうではありますが。多少そういう描写もありましたし)。


最後に疑問&不満点。
終盤かおるが昔の男に謝罪するシーンがあり、それを経て『過去を振り切ることができた』ということでハッピーEDとなるわけですが、その話し合いの中で『ヨリを戻そう』みたいな話は出なかったんですかねぇ?
つーかかおるの説明を聞く限りこの昔の男とやら、はっきり言って主人公より人間的な魅力が上っぽいんですけど
(^_^;)。夢を追いかけ続け、そして努力のかいあって実現したというエピソードの限りでは。それ以前にいつもグータラしてる主人公が(表面上)ダメすぎって噂もありますが(^_^;)

主人公はその話し合いの際席をはずすのでまったく内容を知らず、そしてかおるもその話し合いの内容はまったく(心の内だろうが)明かしてくれないので私(=プレイヤー)もわからないんですよね。う〜ん、どんなことを話したんでしょうねぇ。


もう1つ謎が。え〜、結局のところかおるがあの映画の原作の本を必要とした真の理由はなんだったんでしょうか?
はたしてその昔の男関連によるものなのか、あるいはその映画のテーマが主人公と同じく自分と重なる部分があったからなのか、私は判断がつきませんでした。あと最終的に本は見つかったんですか?

この辺もちょっとあやふやだったかなと。


何やら途中から随分とグチが多くなっちゃいましたが、やってる最中は結構おもしろかったんで総合的な評価はやはり冒頭に挙げた『地味に良かった』ということで。





・・・ちょっと苦し紛れの感想になっちゃったかな。良さげとは書きましたがやはりストーリーがどうにも平凡で、しかも詩音に比べるとキャラの個性も弱めだったので『意外と書くことがなかった』ってのが実は本心だったりします
(^_^;)


霧島 小夜美(2003/06/13)
今終えたばかりなんですが・・・なんかフツ〜の恋愛って感じでした。正直書くことに困りますねぇ、これは。さっきのかおるの比じゃないですわ。

例えばストーリーの概要を書くにしてもまず購買で知り合い、伝票整理などを通じお互い興味を持つようになって、小夜美の足のケガによりさらに親密になり、んで遊園地を経てEDです。実に普通の恋愛・・・どころかもはや現実であっても何ら不思議でないレベルまでいってます。これはギャルゲーにおいてある意味異端なシナリオとさえ言えるのではないでしょうかね(チョイとオーバーかな)。


それでも一応小夜美の弟のエピソード(交通事故がどうこうのヤツです)というややギャルゲー的なものもありました。
が、はっきり言ってこんなの不要です。必要ないです。「とりあえず味付けしといた」ようにしか思えません(しかもED直前なだけにホントにただの付けたしに見えます。一応これによる主人公の葛藤なんかがこのシナリオの見せ場の1つなんでしょうけど、私を含む数々のギャルゲーをこなしてる人間にとってはこんな程度のものにはぶっちゃけ何も感じません(^_^;))。


もう1つギャルゲーならではのイベントとして晩ゴハンを作ってくれるイベントがあり、これは明らかに非現実な成り行きから発生するイベントなのでさっきのストーリーの概要からははずしておきましたが(なんか主人公が「母親がいなくてメシに苦労してる〜」だかそんなこと言ったら、すぐに小夜美が「じゃ私が作りに行ってあげよっか?」みたいな感じです。これはさすがに現実味ゼロでしょう。そもそも彼女でもない女の子が男に手料理を・・・以下略)成り行きはメチャクチャでも内容はホントに料理を作るのみなので、感想も無ければ特に印象にも残りません
(^_^;)



と、こんなとこですかね。あとはストーリーの概要に書いてあるとおりのイベントしかないです。ストーリー後半にある遊園地イベントも本来はメインのラブラブ(死語)イベントなんでしょうが、他のキャラに比べるとややアッサリ終わった感がしましたし。



なんか淡白に進んじゃいましたが、最後にストーリーと無関係なところでのグチを少々(グチばっかだな)。
まずこれはおそらくプレイヤーの誰もが思ったことでしょうが、
普通の立ち絵とイベントでのCGが別人に見えます(特に髪型)。他のキャラでは微塵も感じなかったことなんですが、何故かこの人はヒドイです。つーかもっと言うなら普段の立ち絵がやたら老けて見えるんですが(爆)。

もう1つ。カクテキだったかそんな名前のペット2匹の設定が明らかに消化不良だったかと。説明書に載っけるくらいなら唯笑のニンニンネコピョンのような、何かしら本編に絡むイベントくらいは欲しかったです(実際には会話に1回だけ名前が挙がったのみ)。





・・・うっわ、すげぇ辛口。でも別に私はこのゲームの支援をしてるわけじゃなく、ただ批評してるだけですからねぇ。ダメなものはダメだとはっきり評価しなくては。ファミ通の『FF[』のようにヨイショしちゃったら、こういう個人サイトの場合私だけが叩かれますし
(^_^;)


伊吹 みなも(2003/06/18)
本来なら感動すべきシナリオのはずなんでしょうが・・・。



質うんぬんは置いといて、正直ちょっと私がこのパターンに慣れすぎちゃったかな?と感じました。また『Kanon』や『AIR』をプレイしてる人なんかもチョイと感動しづらいんではないかと思われます。ま、これ以上はそれぞれの作品のネタバレになっちゃうので控えておきましょう。それにわかる人はこれで十分伝わるはずですし。


さて、では置いといた質うんぬんの話です。
まず後半みなもが入院し、衰弱してく過程(=ペース)がやや早かったように感じましたね。ココをうまく使っていろんな(悲しみを煽る)エピソードを作ればもっと良いストーリーになったと思うんですけどね。写真に関するイベントは良かったんですが、それしか無かったのが惜しかったです。

その他の後半(=みなもが入院してから)全般に関してはまあ良かったと思いました。ラストも病院から主人公の家までの距離(=移動手段とか。パジャマでタクシーは普通拾えないかと)等細かいトコで理不尽な部分もありますが
(^_^;)、自らの死期を感じとって今自分が最もしたいことを成し遂げていく(つまり主人公に会いに行く)みなもの姿勢にはなかなか心を打たれましたし、業平関連の話もうまく最後に組み込めてましたしね。


で、相変わらず彩花が絡むとダメダメなのが主人公(笑)。他の娘の時もそうですが、今回も彩花のドナーの話を聞いてからは自宅でウジウジしてるだけで、唯笑に電話で「みなもがヤバい!」という話も聞いても全然行動しない始末。そりゃ年齢的なコトを踏まえても苦悩するのは当然なんですが、今回のみなもに関しては死ぬ寸前とかの話なんですからもう少しまともに動いて欲しかったです。

・・・まあでも今回は他の娘よりさらにツライ精神状態だったのもわかってますけどね(なんせ間接的にみなもの命を縮めたようなものですから。彩花の時も電話で間接的にアレなだけに、2回もこんな悲惨な出来事があっちゃねぇ・・・。ま、逆に彩花の時の経験をいかして「みなもの最後はちゃんと見届けよう」とか前向きな考えも出て欲しかったんですが)。



最後に後半以外に関して。一言で終わります
(^_^;)



テキストがつまらん。



オチバミだのデートだのとイベント数自体は結構あるんですが、全体的な印象で書いたとおりどうにもテキストがつまらんです。正確にはギャグがおもしろいわけでもなく、またためになるような言葉の使いまわしなどもなく、といったトコでしょうか。どうしても退屈で入院するまでは終始ボヤ〜っとしながらプレイしてました(^_^;)





と、最後はやや辛口で締めちゃいましたが、後半はなかなか良いシナリオだと思いましたね。あ、あと入院直前のデートが地味に(?)2通りあるのも良かったです。さて、ほんじゃ最後に唯笑のもう1つのEDでも見てから『ピュアストーリー』とやらでもプレイしてみますかね。はたしてこれはちゃんとしたストーリーなのでしょうか?知識が微塵もないので楽しみです。


桧月 彩花
ちょっと主人公が神格化させすぎじゃないですかね、このキャラ。回想はまあともかくとして、その他主人公が窮地に立ったときに出てきてアドバイスしてくるシーンなんかは言ってることが完璧ですからねぇ。

ちょっと欠点なども・・・要は人間らしい部分も見てみないとちゃんと評価できないです。ピュアストーリーでのシナリオに期待します。


んで、キャラの性格部分とは関係ないところでのグチ(笑)。



声の大小の差が激しすぎる。


大きいのはまあ仕方がないものの、小さい時はホント何も聞こえません。それこそ『BGMの音量をゼロにして、声だけ全開でやっと』ってレベルです。他のキャラではそんなの微塵もなかったんで、おそらくは(収録した施設うんぬんではなく)この娘役の声優に問題があるんでしょうね。


演技以外で声優に文句たれたのなんか初めてですよ・・・。しっかりしてください
(^_^;)


稲穂 信
ただのわき役かと思いきや、唯笑ストーリーではしっかりとした位置づけがあったキャラ。トゥルーEDで明らかになりますが、コイツの身代わりになって彩花は・・・ってわけです。ある意味主人公より背負った十字架は重いですな。


ところでコイツだけメモリーズオフ皆勤なんだそうですね。これからプレイする『2nd』での彼の役どころに期待です。今回はこれくらいしか感想はありませんが、出番が多ければそれだけ情も移る(?)ってものですからね。


三上 智也
今作の主人公です。が、主人公としてはちょっと感情移入がしづらいキャラに思えましたね。とにかくこちらの思うように動いてくれないので。前半は・・・まあ内容自体が大したものではないですからまだいいものの、後半なんかはこれまでの各キャラのレビューでも書いたとおり、どのシナリオでもウジウジしてばっかりですから。もっと前向きに動いてくれと思うシーンが散々ありましたよ。


また最終的には(ハッピーEDのため)必然的に行動を起こすわけですが、どうも唐突なんですよね〜。ウジウジしまくった挙句、動き出すってのは。何かしらきっかけとなる夢なんかを見たあと、はじけたように動き出した!とかならまだ理解できるんですが・・・(もちろん全キャラ夢でも困りますけど
(^_^;))。行動のきっかけになる部分にいろんなパターンをもってきて欲しかったですね。


あ、主人公としてでなく1人のキャラとしてなら、あの彩花うんぬんによる破綻しかかった精神状態が結構うまく表現出来てたとは思いました。



〜Purestory〜


さて、こっからは『メモリーズオフ ピュア』の感想です。といっても、グラフィックやらは本編とまったく一緒なのでいきなりストーリーの感想だったりします(^_^;)



唯笑ストーリー 〜水色のチューリップ〜(2003/07/11)
相変わらず普段の日常生活でのテキストがイマイチでしたが、随所に萌え〜なシーンがあったりしてなかなか楽しめたストーリーでした。特に図書館でのお約束のようなイベントは良かったですね。

あとは・・・・・わざわざ書くようなことはなかったりします
(^_^;)。ストーリーにまったく触れてませんが、このストーリーで一番感じることはやはり『主人公への想い』なわけで、しかも今回は特に複雑な要素などもなくほとんど直球勝負なので文章にしようがないんですよね〜。だからといってストーリーの概要ばっか書いても仕方がないですし。


あ、一方の唯笑視点のほうですが結局ストーリー自体は同じなので特に感想というほどのものはないです
(^_^;)。一応1箇所だけ挙げるとするならば、あの唯笑と彩花が学校の廊下で主人公の譲り合い(?)をするシーン。
最終的には彩花が「智也は私じゃなくて唯笑ちゃんのことを見てるから・・・」みたいなことを言って決着がつくわけですが、これはちょっとムリな決着の付け方じゃないですかね〜。

つーか長年にわたる主人公を巡る争い(?)がこんなにあっけなく終わっていいものなんでしょうか。彩花にしたって『今は自分のことを見てなくてもいつの日かきっと・・・』とかそういう考えはできないんでしょうか。別に「智也が明日引越しちゃうから今決着をつけなきゃ!」とか、特別切羽つまったシーンでもないわけですし。

個人的には、この2人には『みずいろ』の雪希と日和のように『仲良く交代で』みたいな、ああいう締めかたのほうが似合ってるような感じがしましたね。まだ中学生なわけですし、何よりこの3人の設定(というか仲の良さ)が『みずいろ』にそっくりですから(まあでも実際そうしたらただのパクリ呼ばわりされそうですけど)。



で、最後にストーリーとは無縁のところでのグチ(笑)。
唯笑視点の時、1人称が唯笑なのがどうも違和感を感じます。そりゃ普段唯笑は自分のことを私とかって言いませんからこれが一応は正しいんですけど・・・。プレイすればわかりますが、どうにも唯笑視点な気がしません。

また智也(主人公)の立ち絵がありませんが・・・まあこれは賛否両論でしょうかね。私はどちらかといえば存在したほうが良かったと思います。さっき言った唯笑視点うんぬんの点においても、主人公がちゃんと唯笑の正面にいれば特に違和感もなかったと思いますし(つーか唯笑視点なのに唯笑だけが画面に出てるのは明らかにヘン)。


彩花ストーリー 〜変わらない想い〜(2003/07/17)
感想とか言う以前に本編の回想とほとんど一緒です。なんですかこの手抜きは・・・と思ったんですが、コレって元はネオジオポケットだかで出たものをリメイクしたものなんだそうですね。なので、まあコレはコレで仕方がないのかもしれません。


で、一応本編にはなかった彩花視点のほうの感想ですが、ただ
私的な彩花の評価が落ちただけって感じですね(^_^;)。普段はあんな主人公曰く『姑みたい』に口うるさくても、いざとなったら先に告白する勇気が出ない、と。

これ自体なら唯笑も、唯笑ストーリーでは最後の最後まで告白できずに終わっちゃったのでそうは変わらないのですが、この彩花の場合あからさまに相手(=主人公)からの告白を待ってるってのがいただけないです。ストーリー中でも彩花の本心(?)が言ってましたが、これじゃ後押ししてくれた唯笑に合わす顔がないってヤツです。

で、結局本編と同じく先に主人公からきりだして、それに合わすように「私も好き・・・」でEDです。現実味はたしかにありますが、もうちょっと頑張ってください
(^_^;)


さらに唯笑派の私にとって気にくわなかったのが、告白後の
「今日は私たちの関係をハッキリさせただけ」とかいうセリフ。これにはかなりカチンときました。唯笑に後押しされた上、主人公からの告白を待つことしかできなかった貴様がほざくな、と。



なんかもう
「智也が私のことを好きなのは当然」みたいなセリフです。唯笑に遊園地のチケットもらうシーンではあんな不安げだったのに、いざ告白が終わるとこの変わりよう・・・。ある意味人間らしい部分が出ていて良かった・・・・・わけないです(怒)。ナメてます。




・・・まあこんなトコですかね。なんかボロクソ書いちゃいましたが
(^_^;)。先にこっちをプレイしてから唯笑ストーリーをやるべきだった、と終わらせてから多少の後悔さえあったシナリオでした(最後がコレじゃあねぇ)。


2003/07/26追加分
みなもストーリー 〜believe〜(2003/07/23)
みなもと彩花のための救済ストーリーです。選択肢でうまく唯笑と彩花の好感度を同じくらいにすると進めます。

で、感想ですが最後まで気づかなくて良かったと、それくらい1stの最後のシメとしてはふさわしいものでしたね。あのラストでのifの世界によりこのゲームをキレイに締めることができました。


一方ストーリー自体のほうですが・・・みなもが近日入院及び手術をするのでそれを励ますパーティーを開く、とこれだけです。特に破綻した展開もないので取り立てて書くようなことはなかったりします。
しっかし本編といいこのみなもストーリーといい、みなもって最初から主人公にベタ惚れですな
(^_^;)。よっぽど主人公が自分好みのルックスをしてるのか、あるいは彩花からの(主人公についての)話が凄まじくヨイショされてるのかは知りませんが、出会った瞬間から好感度がMAX近いってのはギャルゲーのノベルタイプでは結構珍しいほうなんじゃないかと。



レビューのレビュー(フリートークです)
ちょっとムチャしすぎたかな・・・。レビューの内容じゃなくて進行速度の点なんですが、最後一気にドバーっと書いたんですよね。なんか適当になっちゃった気がします・・・。機会があったらキッチリと読み直して、校正やら構成やらを(←シャレじゃないです)修正していきたいものです。


今はもうフラフラですから読み直したところでまともに頭が機能しないでしょう。最近レビュー書き終わったらグランドクルスを放ったヒュンケルのようにグッタリとしてしまう三冠王でした(ちょっとネタが古いかな?)。



最後に良かったキャラとシナリオの順位づけを。なおシナリオでの文字が黄色のものはいわゆる『合格点』ってヤツです。なんともエラそうで申しわけないですが(^_^;)

シナリオ   唯笑>>みなも>>>かおる>詩音>>小夜美
キャラ   唯笑>詩音≧かおる>みなも=小夜美>彩花


と、こんな感じです。唯笑とみなもシナリオはプレイする価値があると思いました。あとは・・・まあ時間がある人はどうぞってことで(苦笑)。キャラは唯笑以外は結構適当だったりします(^_^;)。特に小夜美なんかはシナリオがアレな上、個性も弱いのでエライ位置づけに考えさせられましたよ。
ちなみに彩花が最下位なのはピュアに書いてあるとおりです。もしピュアをプレイしてなければ確実にもっと上にいたでしょう。


プレイ時間・・・・・・・約30時間。つーかこの調子だと2nd終了時には60時間ですか・・・。1本のギャルゲーソフトとしては驚異的なボリュームですな。ちなみにまだ彩花とみなものCGが一枚ずつ埋まってないので、とりあえずこれらから探すつもりです。

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