ファイナルファンタジー

15年ほどまえに発売されたFC版が最近WS(ワンダースワン)にリメイクされ、それがさらにPSに移植された作品。PS版独自のものとしてOPムービーなどがある。

俺的な印象
プレイ時間の80%以上が戦闘中なゲーム。そんな印象ですね。とにかく戦ってばっかりです。これぞ昔のFF!というよりはこれぞ昔のRPG!ってな感じのほうが強かったです。

ま、とりあえず細かい感想なんかを。


グラフィック。おそらくはWS版のまんまかと。ま、質的にいうならSFCとおんなじくらいと言えるんじゃないでしょうかね。ポリゴンのFFはキライだ!って人はきっと歓喜してることでしょう。私としては別にどっちも嫌いじゃないので特にどうこうはないです
(^_^;)

また冒頭にも書きましたがこのPS版にはOPムービーがあります。質はPSとしては素晴らしいの一言です。内容自体は本編とは特に関係ないことしてますが
(^_^;)


音楽。当然全部リメイクされてます。あ、書き忘れましたが私はFC版を小学生の時プレイしたことがあって、わずかながら音楽やダンジョンなどを覚えてます。
で、話は元に戻りまして何が言いたいのかと申しますと、さすがに15年前のFCのゲームですから曲数も非常に少ないわけで、そのためリメイクだけでなくオリジナルの音楽の別バージョンなんかも新たに追加されているんですよね(←ちょっと説明わかりづらいかな?)。

なので、FC版をプレイしてる私としては「あれ?こんな曲あったっけ?」ってな発見がたびたびあって良かったです(例としては、西の城とかダンジョン全般、あとはボス戦でしょうか。かなりあやふやですが、とりあえず断言できることは『FC版にはこんなにたくさんの種類のダンジョンの音楽はなかった』ということでしょう)。


システム。ダッシュがあります。なんかこれだけ書くとなんとも阿呆な説明ですが、昔は徒歩オンリーだったので一応。つーか今の時代これがないと話にならないということを改めて思い知りました。というかもはやアレでもおそく感じたくらいですから。あ、断っておきますがちゃんと普通に速いことは速いです。私個人の感想ですから・・・。
あとFC版から追加されたものとしてはモンスター図鑑とアイテム収集率、それとアートギャラリーですかね。まあそのまんまですから説明の必要はないでしょう。やり込み要素としては無難なほうだと思います。


戦闘について。かなりキビシイです。まずエンカウント率が容赦ないです。おそらくFC版のまんまにしてあるんでしょうが、さっき説明したとおりダッシュが追加されたので結果的に恐ろしく高く感じます。また昔のRPGの伝統とでもいいましょうか、1歩歩いただけでまたエンカウントってこともたびたびあります。ツライです。

次に戦闘の内容についてですが、驚いたことに
防御すらないです(ちっとも覚えてなかった・・・)。さすがまだRPGというジャンルが成立したばかりの作品、とでもいっておきましょうか。白魔術師とか物理攻撃がスカで、なおかつ防御力・HPが低いキャラにはこれは酷です。

また、まだこの頃には『フェニックスの尾』や『エーテル』『エリクサー』などが存在せず、魔法以外で戦闘中使えるのは『ポーション』『どくけし』『めぐすり』くらいで、蘇生となると白魔術師の『レイズ』『アレイズ』以外の方法がありません。つまりはボス戦で白魔術師がやられたら
ほぼ終わりです。ある意味スリルあふれるボス戦が展開されます。しかも物語の後半になるともはやポーションでは回復が全然追いつかないので、ホントに白魔術師がやられたらそれまでです。あ、ちなみに『ハイポーション』なんてものは存在しませんので(笑)。


ここでボス戦について話が出たので少々感想を。ボス戦といえば、大抵の人は『持久戦』をイメージすると思われますが、このゲームはまったく違います。序盤こそマターリ戦ってても大丈夫ですが、カオス達との戦いあたりからイヤでも『短期決戦』となります。というのもボスの攻撃が凄まじく、また全体回復の魔法が貧弱なので運が悪いと回復してても3ターンともちません。

こう書くとただ理不尽に敵が強いって感じですが、そうでもないです。こちらもレベル15あたりからモンクが狂ったようにクリティカルを出すようになり(ぶっちゃけ2回に1回くらい出します)、それと物語の中盤くらいで買える『ヘイスト』の魔法を組み合わせると鬼のような攻撃力になります。なのでさっき3ターンともたないと書いてますが、実はボスのほうもモンクの攻撃に3ターンと耐えられません(笑)。なので勝つにしろ負けるにしろ一瞬で終わります。最近のダラダラしたボス戦に比べると実に爽快で良かったです。

ちなみにこれは最終ボスのカオス戦にも当てはまります。実際私はモンクの攻撃2発で沈めました。つまり2ターンでラストバトル終了です(笑)。


ちょっと戦闘全体に関する不満点を。このゲームにはステータスに『すばやさ』という項目があります。で、これが上がると普通は戦闘で素早く行動できると思いますよね〜?でも全然そんなことないんです。はっきりいってLV50(←最高レベル)でもゴブリンとかに先に行動されます。しかもたまたまじゃないです。例えばゴブリン4匹とか出てきた場合、大抵相手の2〜3匹が先に行動してきます。

なんなんですかね、これは。すんごく理不尽なんですが。


ストーリーについて。無いといっても差し支えないほどに薄いです。なので概要を書こうにも書けません
(^_^;)。それでも書くならば、4つのクリスタルの輝きを取り戻して、カオスを倒すってところでしょうか(短っ!)。あとは『クラウン』や『すいしょうのめ』などの重要アイテムをダンジョンなどから取ってきてくれと頼まれる、いわゆる『おつかいイベント』によって構成されています。ま、15年前のゲームということでまあしょうがないというやつですか。
とりあえず「いつか機会があったら買おう」とか思ってる人は、最近のFFのような濃厚なストーリーを期待しちゃいけませんよ
(^_^;)

ただ最近のFFにはない良い点として、ある程度自由度があるってことが存在します。飛空挺とかカヌーなど乗り物関係を手に入れるイベントを除くと割と順番は自由なんじゃないでしょうか。特に街などに関しては飛空挺を入手した時点で全ての場所に行けるようになるので、ギルさえあればいきなり最強クラスの武器・防具などを買うことが可能です。この辺はまさに昔のRPGっぽくて良かったです。

レビューのレビュー(フリートークです)
今回は久々に短めのレビューになった気がしますね。というのも最近のレビューでは毎回のように存在する『キャラ別の印象』がこのゲームではどうにも書きようがないのでこれ以上書くことがないんですわ
(^_^;)。一応プレイしたことがない方へ説明しておきますが、このFFTの主人公は4人いますが誰1人として一言もしゃべらない、いわゆるドラクエタイプの主人公です(違う点といえば、ドラクエ伝統の「はい」「いいえ」の選択肢すら存在しないところでしょうか)。

ところで本文で書き忘れたことがあるので、少し補足を。システムに関してですけど、このPS版は当然のようにメモリーカードを使用するわけですが、やっぱりというかそんな迅速にセーブできるわけではないので、『メモファイル』というのが存在します。簡単に説明すると本体に1箇所だけ一瞬でセーブできるようなものです。ちなみに本体をリセットすると消えます。

またこのメモファイルはダンジョンとかだろうがどこでもできるので、結果的にFC版に比べるとはるかに難易度は落ちています(それでも最近のに比べるとムズイですが)。まあこうでもしないと一般人にはクリアできないでしょうからね、これは(FFの名が付いてるだけに、そういった人達も結構買いそうですし)。


ま、今回はこんなところで。


プレイ時間・・・・・・・30時間ほど。モンスター図鑑・アイテム収集率・アートギャラリー100%埋まってます。レベルもギルもMAXです。なんでこんなにやりこんでるの?と思う人もいるかもしれないんで、ちょっと理由を。最初はモンスター・アイテム・アートギャラリーだけ埋めるつもりだったんですが、モンスターでエライ時間かかりまして、戦っているうちにMAXになっちゃったんです(^_^;)

ってゆーかモンスター埋めた人ならわかってくれると思いますが、このゲームには何種類か滅多に会えないレアなモンスターというのが存在してまして、これ自体は最近のRPGでもよくあるんでそこまで珍しいものではないんですが、このゲームの場合は昔のRPGだからという点もあるのか本気で出現率が低いんです。というか低すぎです。1回遭遇するだけ何時間もかかります(←マジ)。

私の場合、浮遊城の5Fのみに出てくるデスマシーンは40分ほどで会えましたが、ミラージュの塔近辺のみ出てくるチラノザウルスには2時間弱、過去のカオス神殿の最深部のほうのみに出てくるアイアンゴーレムなんかは1回会うだけで
4時間以上かかりました。
ぶっ続けでやったわけじゃないのでそこまで苦痛ってわけじゃなかったんですが、それでも1日30分づつ
それだけのためにFFTを起動して、1週間以上かかったんですからたまったもんじゃありません(^_^;)。この辺はちょっと調整してほしかったですね・・・。


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